両親が安いスーパーで買い物すると言って、車で30分かけて買い物に行きます。ガソリン代もかかりますし、本当に節約になっているのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月9日 4時20分
遠くにある激安スーパーを利用することで節約を図るものの、交通費などを考えると本当にお得なのか気になります。目に見えないコストが発生し、実際には近くのスーパーで買い物をするほうが節約につながっているかもしれません。 本記事では、遠くのスーパーを利用する際のコストや節約方法、近くのスーパーでの買い物との比較について解説します。
車移動に伴うガソリン代
車で移動する際のガソリン代について確認してみましょう。一般社団法人日本自動車工業会が発表した「2023年度 乗用車市場動向調査」によると、車の平均燃費は13.8km/Lです。また、車種別の平均燃費は以下のとおりです。
・大・中型車:10.8km/L
・小型車:15.8km/L
・大衆車:15.0km/L
・軽自動車:14.7km/L
・ステーションワゴン:14.0km/L
・3列シートミニバン :11.6km/L
・SUV:13.3km/L
小型車で、時速40kmで片道30分移動(距離20km)した際にかかるガソリン代は、1往復あたり約442円です。
※ガソリン代は、経済産業省資源エネルギー庁「給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)」にもとづき、2024年10月15日時点のレギュラーガソリン174.9円/Lで計算。
※上記は概算のため、実際とは異なる場合があります。
遠くのスーパーまで行かなくてもトータルの支出を節約可能
遠くのスーパーに行くことで食材を節約できるかもしれませんが、移動にかかる時間やガソリン代を考えると、実際にはそれほどお得ではないかもしれません。また、車での移動時間が長くなるほど、パーツの消耗や事故リスクも増します。
近くのスーパーが高く見えても、セールや割引商品を利用すれば、今よりも節約できる可能性があります。スーパーでの買い物で使える主な節約方法は、以下のとおりです。
・ポイントカードを活用する
・ポイントバック商品を選ぶ
・余分な買い物はしない
・セール情報を確認する
・割引商品を狙う
・クレジットカードでポイントを貯める
買い物にかかるトータルコストを考慮して、割引商品を狙うなどの工夫を行い、スーパー選びや節約を図ることをおすすめします。
燃費を改善する方法
遠くのスーパーを利用する際、燃費を改善できれば、ガソリン代の節約につながり全体的な支出をおさえることが可能です。また、燃費改善の知識は、スーパーだけでなく、外食や旅行、遠出などの際にも役立ち、家計の負担軽減に貢献します。
本項では、不要なアイドリングを避けることや、エアコンの使用を控えるなど、燃費を改善する方法について見ていきましょう。
急加速・急減速を控える
急加速や急減速を避け、スムーズな運転を心がけることで燃費改善が期待できます。経済産業省資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によれば、加減速の少ない運転をすることで、年間約29.29Lのガソリンを節約でき、約4190円の支出削減につながる可能性があるとされています。
不要なアイドリングをしない
不要なアイドリングを避けることも燃費改善に効果があります。経済産業省資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によれば、5秒の停止の際にアイドリングストップではなく、エンジン停止をすることで年間約17.33Lのガソリンが節約でき、約2480円の支出削減につながる可能性があるとされています。
エアコンの使用を控えめにする
エアコン使用も燃費に影響するため、使用を控えめにすることで燃費改善が期待できます。温度や風量を適切に調整し、過度な使用を避けることがポイントです。
タイヤの空気圧を定期的にチェックする
タイヤの空気圧が低下すると燃費が悪化します。空気圧をチェックするために、定期的に点検・整備を行いましょう。タイヤの空気圧だけでなく、車の異常も早期に発見でき、対処することが可能になります。
ガソリン代も踏まえ、どちらがより節約できるか判断しよう!
遠くの激安スーパーを利用することで食材の節約効果が期待できる一方、移動にかかる交通費や時間を考えると、近くのスーパーを利用した方が得かもしれません。節約を目的に遠くのスーパーを選ぶ場合は、交通費などのコストも含めて考えることが大切です。
ただし、節約を最優先していない場合は、多少コストがかかっても遠くのスーパーに行くことが気分転換につながることもあります。節約やリフレッシュなど、そのときの目的に応じてスーパーを選ぶのもよいでしょう。
出典
一般社団法人日本自動車工業会 2023年度 乗用車市場動向調査について
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査
独立行政法人環境再生保全機構 エコドライブ10のすすめ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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