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高速道路上でシートベルトをせず「後部座席」で寝るのはアリ?横たわっているのにシートベルトをどうつけたらいいか分かりません。

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月10日 4時40分

高速道路上でシートベルトをせず「後部座席」で寝るのはアリ?横たわっているのにシートベルトをどうつけたらいいか分かりません。

後部座席であってもシートベルトは着用すべきと理解していても、場合によっては順守できていない方もいるのではないでしょうか。   特に後部座席ではリクライニングすることも多く、横たわった場合の対応について正しく理解している方は多くないかもしれません。そこで、本記事では後部座席におけるシートベルトの着用について解説します。

シートベルトの着用義務

道路交通法により、すべての座席でシートベルトの着用義務があります。しかし、2008年の道路交通法改正以前は、後部座席におけるシートベルトの着用は努力義務だったため、現在でも誤解している方は少なくありません。
 
ただし、一定の状況下においてはシートベルトの着用が免除されるようです。以下は一例です。


・妊娠や身体的な障害、けがなどでやむを得ず着用できない場合
・指定業務を行う、短区間でひんぱんな乗降が必要とされる場合
・自動車を後退させて駐車などを行う場合

指定業務に該当するのは運送業者やゴミ収集業者などです。加えて消防車や救急車のような緊急車両も着用が免除されるようです。
 

シートベルト非着用時の危険性

実際に交通事故が起きた場合、シートベルトを着用しているかどうかで被害の深刻さは大きく異なります。警察庁では、後部座席シートベルト非着用の危険性について、以下を挙げています。
 
【車内で全身を強打する可能性】
交通事故の衝撃により、すさまじい力で全席や天井、ドア等にたたきつけられることになります。仮に、時速60キロメートルで進んでいる車が壁等に激突した場合、高さ14メートルのビルから落ちるのと同じ衝撃を受けます。
 
【車外に放り出される可能性】
衝突の勢いが激しい場合、後席から車外に放り出されることがあります。車外に放り出されると、硬いアスファルトに体をぶつけたり、後続車両にひかれることで、最悪の場合は命を落としてしまいます。
 
【前席の人が被害を受ける可能性】
衝突の勢いで後席の人が前方に投げ出されると、前席の人はシートとエアバッグで挟まれ、頭に大けがをすることなどにより、命を奪われることもあります。
 
上記より、シートベルトをせずに交通事故にあうと、2次被害につながる危険性が高いといえるでしょう。
 
シートベルトを着用しなければ事故時の重症や死亡リスクが大幅に高まり、結果的に医療費が高くかかる可能性があることは容易に想像できます。また、けがなどが原因で長期の休職が必要になった場合、労働による収入も途絶えるため、生活が苦しくなるかもしれません。
 
また、一部の保険会社ではシートベルト非着用によるけがや死亡の場合、支払われる保険金の減額や、適用外となるケースもあります。
 

シートベルトの着用義務は全席共通

シートベルトの着用義務は、一部の例外を除いてすべての座席に対して適用されます。高速道路はもちろん、一般道路も例外ではありません。
 
つまり、高速道路上でシートベルトを着用せずに後部座席で寝る行為は許されません。また、横たわりながらシートベルトを着用しても意味を成しているとはいえず、構造的に可能であっても控えた方がいいでしょう。
 
後部座席でシートベルトを着用せずにいると、交通事故にあった場合の重症や死亡リスクを大幅に上昇させます。身体的な被害だけでなく、医療費や休職による収入の減少など、金銭的にも大きな痛手を負う可能性が高いでしょう。油断することなく、正しいシートベルトの着用を心がけることが大切です。
 

出典

警察庁 すべての座席でシートベルトを着用しましょう
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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