台風や大雨のニュースが多いので、「1万5000円」の防災セットを購入予定です。これさえ買っておけば、万一のときも安全に生活できますよね?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月9日 5時40分
日本は地震大国と言われ頻繁に地震が起こりますが、最近では台風や線状降水帯などがもたらす水害も増加傾向にあります。万一に備えて、防災グッズを買いそろえようとしている人は多いのではないでしょうか。 ただ、いざ防災グッズや防災セットを購入しようとしたとき「このセットに含まれるグッズだけで十分なのだろうか?」と悩む人もいるでしょう。 本記事では、国が紹介している備えに関するグッズの内容や、可能なら追加でそろえたい「防災用リュック」について紹介します。
防災費用は1人あたり平均2831円! 防災意識は高まっている
株式会社インテージが公表した「防災意識に関する調査」(2024年7月実施)によると、全体の半数を超える50.9%の人が、家庭において「防災対策をしている」と回答しています。前年調査(2023年8月実施)と比較して、3.8ポイントの上昇です。
この調査によると、家庭における「防災対策費用」として過去1年間にかけた費用は、1人あたり平均2831円となっています(前年から779円の増加)。
昨今は地震だけでなく、温暖化の影響もあって台風や線状降水帯などによる水害が増加傾向にあり、防災意識がさらに高まっていると考えられます。
防災セットは価格よりも必要な用品がそろっているかどうかで判断を
防災グッズを買いそろえるときは、いろいろな用品が取りまとめられた「防災セット」が便利です。
世の中にはさまざまな防災セットがあります。それぞれに含まれる防災用品の種類や数量などが異なり、それに応じて価格も異なります。つい価格にばかり目がいきがちですが、防災セットはそう何度も買い替えるものではないですし、価格よりも「自分に必要なものが過不足なくそろったセットであるか」を重視して選びたいものです。
首相官邸によれば、災害の「備え」として準備しておきたい非常用持ち出し袋の中身に以下のようなものがリストアップされています。
●水
●最低3日分の食品(ごはん、レトルト食品、ビスケット、チョコレート、乾パンなど)
●防災ヘルメット・防災ずきん
●衣類・下着
●レインウェア
●ひもなしのズック靴
●懐中電灯(手動充電式が便利)
●携帯ラジオ
●予備電池・携帯充電器
●マッチ・ろうそく
●救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
●使い捨てカイロ
●ブランケット
●軍手
●洗面用具
●歯ブラシ・歯磨き粉
●タオル
●ペン・ノート
●マスク
●手指消毒用アルコール
●石けん・ハンドソープ
●ウェットティッシュ
●体温計
●通帳
●現金
●パスポート
●運転免許証
●病院の診察券
●マイナンバーカード など
防災セットには、おおむね何らかの食品・飲料、生活用品などが入っていますが、具体的にどのようなアイテムが含まれるかは、セットによって異なります。
上記のリストを参考にしながら、「この防災セットには自分に必要なアイテムが過不足なくそろっているか?」を確認し、選ぶとよいでしょう。
防災セットの中身と上記のリストを見て、不足があるようなら、別途買い足しましょう。
お金をかけるならリュックタイプのセットがおすすめ! 防水性や防炎性も要チェック
ネット通販で防災セットを検索してみると、含まれるグッズのラインアップが似ていても、価格が全く異なる場合があります。その場合、防災グッズを収納でき、持ち運べる「リュック」が付属しているかどうかが、価格の差につながっているというケースがあります。
防災セットのうち、手提げタイプや箱タイプでもある程度の防災グッズの準備はできますが、万一の災害の際に持ち運びしにくい点がデメリットです。また、片手がふさがってしまい、子どもを連れたり貴重品を持ち出したりするときに動きが制限される点も心配されます。
防災用品にお金をかけられるなら、リュックタイプの防災セットがおすすめです。リュックタイプは背中に背負うことができ、手提げタイプよりも重さを感じにくく、両手が空く点もメリットです。
また、昨今増えている水害に備えるなら、防水性の高いリュックである点も重要です。防水性の高いリュックなら、豪雨で避難する際にも、中に入れた充電器やラジオといった「ぬれると壊れるもの」を雨から守って避難場所まで運搬しやすくなります。
まとめ
Amazonや楽天市場などさまざまな通販サイトで、防災グッズや防災セットを購入できますが、それぞれ含まれる食品や日用品の種類や数量が異なります。まずは、首相官邸がリストアップしている防災用品が過不足なく含まれたセットを目安に選ぶとよいでしょう。
金銭的に余裕があれば、手提げや箱タイプではなく、リュックに防災グッズが入れられて持ち運べるタイプを選んだほうが、災害時に安全に非難しやすくなります。昨今増加している水害をふまえれば、防水性が高いリュックであればなお安心でしょう。
出典
株式会社インテージ 防災意識に関する調査
首相官邸 災害の「備え」チェックリスト
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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