お弁当の「ステルス値上げ」って一体何? ランチは全て「自作の弁当」にするべきでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月11日 10時0分
最近は、コンビニなどでお弁当を買うたびに「量が少なくなっている気がする」と感じている人もいるでしょう。 もしかするとそれは気のせいではなく、「ステルス値上げ」により消費者が気づきにくい形で実質的な値上げが行われているかもしれないのです。 本記事では、ステルス値上げや社会人の平均ランチ代について解説するとともに、ランチ代を節約するためのコツを紹介します。
ステルス値上げとは
ステルス値上げとは、消費者が気づきにくい形での値上げを指します。ステルスには「こっそり行う」「見つかりにくい」などの意味があり、ステルス値上げは消費者に気づかれにくい価格戦略だといえるでしょう。
商品の価格は変わっていなくても、内容量が減ったりサイズが小さくなったりしている商品を見かけたことがある人もいるかもしれません。
ステルス値上げは、企業が商品のシェアや売上に悪影響を与えないようにするための対策でもあるといわれています。価格を引き上げると消費者にネガティブな印象を与えやすく、購買意欲が減退するリスクがあります。
そのため、内容量を減らすなど、消費者が気づきにくい形でコストを抑え、実質的な値上げを行っているのです。
項目別の社会人のランチ代
ホットペッパーグルメ外食総研による「有職者のランチ実態調査」では、2024年のランチ代の平均額は452円でした。項目別の平均額は表1の通りです。
表1
自炊または家族が作った食事・弁当 | 392円 |
小売店で購入したもの | 597円 |
持ち帰り専門店や宅配専門店から テイクアウトしたもの |
856円 |
外食店からテイクアウトしたもの | 977円 |
出前・デリバリーしたもの | 1368円 |
外食店内での食事 | 1243円 |
小売店で購入したものをイートイン | 722円 |
社食 | 519円 |
自分以外が用意した食事 | 819円 |
※ホットペッパーグルメ外食総研「有職者のランチ実態調査」より筆者作成
弁当を自作する場合の費用は392円、小売店で弁当を購入する場合の費用は597円です。自炊をすれば1日200円ほどランチ代が安くなる可能性があることが分かります。物価上昇により食費が圧迫されているのであれば、なるべく自炊を心がけましょう。
ステルス値上げで苦しまないための節約術
近年物価の上昇により、外食費が大きな負担になっている人も多いでしょう。
外食産業では、原材料費や原油価格の上昇に伴いメニューの価格を引き上げている傾向があるため、外食が続けば家計に大きな負担がかかる可能性があります。生活への負担を軽減するためには、自炊を意識的に取り入れることが大切です。
自炊の中で実践したいのが、旬の食材を取り入れることです。旬の食材は市場に出回る量が多く、価格が抑えられる上に栄養価も高い傾向があります。例えば、冬に旬を迎えるニンジンや大根、ネギは煮物や鍋料理に適しており、体を温めながらおいしい食事が楽しめます。
また、旬の食材を使えば、食費を抑えつつ多くの栄養を摂取できるため、健康維持にもつながる可能性があるでしょう。一方、旬ではない食材は値段が高い傾向があるため、食材選びには注意してください。
節約するのであれば、スナック菓子やお菓子類の見直しも行いましょう。近年、スナック菓子もステルス値上げの対象となっており、量が減っているにもかかわらず価格はそのままのケースが見受けられます。
また、お菓子類はカロリーが高く、油や添加物が多い傾向にあるため、頻繁に摂取すると健康を害するリスクもあります。病気になれば将来的に医療費がかさむ可能性があることを考えると、お菓子の摂取を控えて、健康維持と長期的な節約を意識するのもよいでしょう。
ステルス値上げの負担を抑えるためには食習慣の見直しが大切
ステルス値上げにより、外食やコンビニの弁当の価格が少しずつ高くなっています。食費を節約するためには、弁当の自作がおすすめです。
また、旬の食材を使ってバランスのよい食事を作れば、健康面でも経済面でもメリットを得られる可能性があります。日常的なランチ選びにおいて、少しでも家計への負担を減らしたいと考えるなら、弁当の自作を検討してみてください。
出典
ホットペッパーグルメ外食総研 有職者のランチ実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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