友人の「ヴォクシー」には「アイドリングストップ機能」が搭載されており、正直うらやましいです…。どのくらい燃費を節約できるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月14日 3時10分
昨今は、アイドリングストップ機能の搭載車が増えているようです。しかし、アイドリング機能を使用することが実際にエコなのか、また、どのくらい燃費の節約につながるのかが気になる人もいるでしょう。 この記事ではアイドリングストップ機能の概要とあわせて、どのくらい燃費の節約につながるかをご紹介します。アイドリングストップの利点や注意点についても、まとめているため参考にしてください。
アイドリングストップ機能とは
アイドリングストップ機能とは、「停車中にエンジンを止めて、ガソリンの消費をおさえる機能」を指します。おもには信号待ちや渋滞中に活用する機能で、ブレーキペダルを踏むと、自動的にエンジンが止まる仕組みです。
アイドリング機能が作動する条件は車種によって異なりますが、バッテリーの状態がよく、エンジンも温まっている必要があります。
ハンドルを操作しているときや、ブレーキが踏み込まれていないときには作動しないケースもあるため、条件を確認しておくとよいでしょう。
アイドリングストップによって燃費はどのくらい節約できる?
一般財団法人 省エネルギーセンターによると、「10分間のアイドリングでは、130シーシー程度の燃料を消費する」とのことです。このことから、仮に毎日1時間、アイドリング機能を使用した場合、780シーシーの燃料を節約できると考えられます。
経済産業省資源エネルギー庁公表のデータによると、レギュラーガソリン1リットルあたりの価格は174.5円です。仮に1ヶ月で2万3400シーシーを節約できるとした場合、約4080円の節約につながります。年間で見ると4万9000円ほどの節約になるため、燃費の節約効果は十分期待できるでしょう。
アイドリングストップの利点
アイドリングストップを使用すると、前述の通り燃費性能が向上し、ガソリン代の節約につながります。エンジンの始動時に使用される燃料はアイドリング5秒分に相当するため、5秒以上停車する場合は活用するとよいでしょう。
また、排気ガスの排出量を削減できるとのデータもあるようです。そのため、環境問題への影響を少なくしたい場合にも効果があると考えられます。そのほか、停車中のエンジン音を抑制できるのも、利点といえるでしょう。
アイドリングストップの注意点
アイドリングストップを行うと、エンジンの始動・停止の回数が増えます。このことによりエンジンの消耗が早くなると想定されるため、使用するには専用のバッテリーが必要です。
仮にバッテリーが故障した場合、通常のバッテリーと比較して、修理や交換などの際にかかる費用が高額になる可能性があります。
エンジンの始動には、アイドリング5秒分の燃料が必要とされるため、場合によっては、燃費が悪くなることもあるようです。停車時間が5秒を下回りそうなときは、機能を使わない方がよいケースもあるでしょう。
アイドリングストップを停止する方法
アイドリングストップを使わない場合は、スイッチパネルにある「アイドリングストップOFF」のスイッチを押すとよいでしょう。ただし、この場合は、車へ乗り込むたびにスイッチを操作しなくてはなりません。
常時アイドリングストップOFFの状態にしたい場合は、「アイドリングストップキャンセラー」を使う方法があります。キャンセラーは、社外品として数千円で購入できるようです。
ただし、ディーラー車検に出す際にアイドリングストップキャンセラーをつけていると、車検に通らないケースもあるため注意してください。
アイドリングストップ機能を使用すると年間で5万円ほどの節約効果に期待できる
「アイドリングストップ機能」とは、停車中にガソリンを節約する機能です。毎日1時間使用する場合は、年間で5万円ほどの節約効果が期待できます。
ただし、アイドリングストップの使用には、利点だけでなく注意点もあるようです。それぞれの内容を確認し、使用すべきかを判断する必要があります。アイドリング機能の使用が適しているかは人それぞれ異なるため、利点と注意点を確認してから決めましょう。
出典
一般財団法人 省エネルギーセンター(4)停止時の運転操作 アイドリングストップ
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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