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「水道メーター」は「少量の水」であれば感知しないと祖母から聞きました。本当に「水道代はかからない」のでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月14日 2時20分

「水道メーター」は「少量の水」であれば感知しないと祖母から聞きました。本当に「水道代はかからない」のでしょうか?

昨今の物価高の影響で、多くのご家庭で水道代の節約に頭を悩ませているでしょう。   以前は少量の水であれば水道メーターに感知されず、水道代を節約できるといわれていましたが、本当に水道代を節約できるのか、疑問に思う方もいるかもしれません。   この記事では、現在も少量の水で水道メーターが感知せずに、水道代をおさえられるのかを詳しく解説しています。また、節水効果のある道具を例にあげ、実際に水道代が節約できるのか計算をしています。   生活をするうえでできる節水方法もご紹介しているので、参考にしてください。

少量の水であれば水道メーターに感知されず、水道代が上がらないことは本当か

以前使われていた水道メーターは感度が低く、少量の水を出すと水道代に反映されないということがあったようです。計量法の第七十二条第2項によると、水道メーターは8年ごとに交換することが決められているため、現在は感度のよい水道メーターが設置されています。
 
そのため現在の水道メーターは、通常通りに水を出した場合と変わらずに水道代がかかります。なお、東京都水道局によると水道メーターの交換にかかる費用は、無料です。
 

一度に出る水の量を制限することで、水道代を節約できる

現在使われている水道メーターは感度がよく、少量の水でも通常通り水道代がかかることが分かりました。
 
しかし、現在は一度に出る水の量を制限する方法がいくつかあります。蛇口に取り付ける節水コマと呼ばれる部品があり、一度に出る水の量を調節することで節水ができます。節水コマの特徴は、以下の通りです。


・蛇口の開き具合により、最大50%の節水効果がある
・13ミリメートルの単水栓に取り付けられる
・台所や洗面所、手洗い場のように流し洗いをする場所に取り付けると効果的だとされている
・レバー式水栓は、構造上取り付けることが不可能である

給湯用の蛇口はすでに出る水の量が調整されているため、節水コマの取り付けは必要ありません。詳しくは、東京都水道局のホームページを確認してください。
 
今使用しているシャワーヘッドを節水シャワーヘッドに交換することでも、水の出る量を調節できる可能性があります。節水シャワーヘッドの特徴を、以下にまとめました。


・穴の大きさを小さくし数を少なくすることで水圧を高くし、使用する水量を減らす
・通常のシャワーヘッドよりも約20%〜60%の節水できる可能性がある
・水を止めるボタンが手元についていると、さらに節水効果が上がるとされている
・シャワーヘッドはそのまま交換できる場合と、専用のアダプターが必要な場合がある

節水シャワーヘッドを交換する場合は、ホースと一体型になっているものは交換ができないので注意してください。
 

節水コマや節水シャワーヘッドを使用した場合に節約できる水道代

前述の節水コマと節水シャワーヘッドの節水効果が、水道代にどれほど影響するかを計算していきます。条件は、以下の通りです。


・水道代単価:0.24円(東京都水道局の水道代単価)
・洗車で90リットルの水を使用したと仮定
・節水コマ:50%の節水効果(洗車時)
・シャワーを9分間使用して108リットルの水を流したと仮定
・節水シャワーヘッド:40%の節水効果(シャワー使用時)

表1にそれぞれの水道代をまとめました。
 
表1

1日 1ヶ月 1年
洗車(節水コマなし) 約22円 約660円 約7920円
洗車(節水コマあり) 約11円 約330円 約3960円
一般的なシャワーヘッド 約26円 約780円 約9360円
節水シャワーヘッド 約16円 約480円 約5760円

※筆者作成
 
表1から節水コマや節水シャワーヘッドを取り付けることで、節約につながる可能性があることが分かります。ただし、節水シャワーヘッドは商品や製造会社などにより節水効果は異なり、水の使用量によって水道代も変わりますので、参考程度にしてください。
 

節水コマや節水シャワーヘッドを使用する以外の節水方法

節水コマや節水シャワーヘッドを使用する以外にも、水道代を節約する方法があります。以下にまとめました。


・浴槽に入ったときに、お湯があふれないように適切な量のお湯を張る
・洗濯物はまとめて洗い、回数を減らす
・調理道具や食器の油汚れは、紙で拭いてから洗う
・歯磨きのときの水は、コップにためて使う
・散水に、お風呂の残り湯や米を研いだ後の水を使う

以上のことを試すと、さらに節水につながる可能性があります。
 

現在は水道メーターの感度が上がり、少量の水でも通常通り水を流した場合と変わらずに水道代がかかる

以前使われていた水道メーターは感度が低く、少量の水を出すと水道代に反映されないということがあったようです。ただし現在は、感度のよい水道メーターが設置されていて、通常通りに水を出した場合と変わらずに、水道代がかかります。
 
一度に出す水の量を調節する方法として、節水コマの取り付けや節水シャワーヘッドへの交換があります。節水コマを取り付けると最大50%、節水シャワーヘッドを使用すると約20%~60%の節水効果があるといわれています。
 
節水コマや節水シャワーヘッド以外の節水方法は、浴槽に入ったときにお湯があふれないように適切な量のお湯を張ったり、調理道具や食器の油汚れは紙で拭いてから洗ったりすることです。
 
できることから日常生活に取り入れ、水道代の節約を目指しましょう。

出典

e-Gov法令検索 計量法(平成四年法律第五十一号)第七十二条 第2項
東京都水道局 有効期限に伴う水道メータの取替え
東京都水道局 水の上手な使い方
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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