メルカリに「2万円」で出品されたスマホを「3000円」の値下げ希望で交渉中、別の人に買われてしまった! あとから買った人に“キャンセル”するよう出品者に頼めますよね?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月14日 5時10分
フリマサイトにて欲しい商品があるとき、出品者と値下げ交渉をすることがあるでしょう。しかし、交渉が成立して購入間近だったのに、別のユーザーに買われてしまったという悔しい経験をしたことはありませんか。 購入の意思表示をしていたのに、別の人に先を越されて購入されてしまった場合、出品者にその取引をキャンセルするように依頼することは可能なのでしょうか。本記事ではメルカリを利用するときに知っておきたいルールや注意点を解説します。
「購入意思」よりも実際に「購入した」人が優先
メルカリでは、取引の際のルールをいくつか設けています。その1つが「購入者の優先順位」です。メルカリの取引で優先されるのは、「先に購入の意思を示した人」ではなく「実際に購入した人」となっているため、最初に購入手続きをした人と取引を進めていくというルールになっているのです。
そのため、メルカリでは事前に値段の交渉をしていたり、取引を行う約束があったりした場合でも、購入した人と取引を進めるよう、出品者にも呼びかけています。
「専用出品」は実はNG
メルカリで商品を検索すると、「○○さま専用商品」「取り置きのため購入ご遠慮ください」などと表示されているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、この「専用」や「取り置き」はメルカリで認められた取り引き方法ではなく、実際に「専用出品」や「取り置き」にする機能も用意されていません。あくまでも出品者と購入予定者間で独自に行われている出品方法なのです。
そのため、「○○さま専用」などのメッセージ入りの画像を使って出品しても拘束力はありませんし、ほかの購入者からの購入を断ることはルール違反となります。
そのほかのルール
メルカリのプロフィール欄でよく見かける購入条件として、「コメント必須」「プロフィール必読」と記載があるものも、基本的にルールとして認められていません。
また、取引のキャンセル料や迷惑料の請求を行うことは、ルール違反となっています。さらに、出品者と購入予定者間で交わした約束によって「取引を進行しないこと・キャンセルを求めること」は、迷惑行為に該当します。
つまり、今回のケースのように、購入予定の商品を事実上「横取り」されてしまった場合でも、出品者に対して別の人との取引をキャンセルするように請求はできませんし、出品者も取引が成立している以上、購入者との取引を進める必要があるのです。
値下げ交渉をしたいときはどうするべき?
値下げ交渉にはリスクがあるという前提で行いましょう。メルカリでは「交渉中の人」よりも「購入者」が優先されます。値下げ交渉をする際は、交渉中に第三者に購入される可能性があることを、念頭に置いておくようにしましょう。商品を「お気に入り」に登録しておくと、登録者にコメントの通知が行くこともあります。
交渉が長期化すると、ほかの登録者に通知が行き、交渉中であることを知られてしまう可能性が高まるので、できるだけ短時間で終わらせるようにしたほうがいいでしょう。どうしても欲しいものは、値下げ交渉はせず、提示価格で購入することをおすすめします。
ルールを守ってメルカリを利用しよう
メルカリではさまざまな利用ルールがあります。しかし、そのルールは個人間で勝手に設定したものと、メルカリが設定している正規のルールがあるのです。
特に購入に関しては、たとえ交渉中であっても購入者が優先されます。「取り置き」や「専用」も、ルールとしては認められていません。トラブルを防ぐために、メルカリに限らず、フリマサイトを利用する際は、公式サイトをよく確認してから、正規のルールを守って利用するようにしましょう。
出典
メルカリ 専用出品・取り置きなどの独自ルール
メルカリ お知らせ・機能設定
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級
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