居酒屋の「お通し」が苦手なものだった! 500円払うのが“もったいない”と感じるのですが、お通しを断るのは非常識でしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月15日 4時40分
居酒屋に入ると、多くのお店で最初に「お通し」を提供してくれますよね。しかし、それが苦手な料理でがっかりしたり、500円も払うなんてもったいないと感じたりすることもあるのではないでしょうか。できれば自分で注文した料理以外にはお金を払いたくないと考える人もいるでしょう。 本記事では、お通しが提供される理由や、お通しを断ることが可能なのか、それが非常識にあたるかどうかについて解説します。
お通しとは
お通しとは、居酒屋や小料理店で、席についてから注文した料理が来るまでの間に提供される簡単な料理のことです。これは日本独自の文化ともいわれています。
飲食店向けサービスを展開する「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フードが2023年に行ったアンケート調査によると、お通しの価格として「300~399円」が約40%と最も多くなっており、次いで「500~599円」が約21%となっています。300~500円程度で提供されることが一般的といえるでしょう。
お通しが提供される理由
お通しが提供される理由にはさまざまなものがあります。
席料やサービス料
お通しには、席を確保するための席料やサービス料が含まれていることがあります。そのため、お通しの料金は単に料理の値段というよりも、サービス全体の一部として設定されていることもあるのです。
待ち時間の解消
居酒屋では、注文した料理が出てくるまでに時間がかかることがあります。その間、何も提供されないと、お客さんは待ち時間を長く感じてしまいます。お通しは、待ち時間を解消するための役割を果たしており、料理が到着するまでの軽い一品として提供されることが多いのです。
お店の味の紹介
お通しは、お店の料理をお客さんに知ってもらうための手段でもあります。何気なく食べたお通しがおいしくて、うれしかった経験がある人もいるのではないでしょうか。お店側が食べてほしい自慢の料理の味を提供して、お店の味をアピールすることができるのです。
新メニューのお試し
お通しは、新しいメニューや季節限定の料理を試してもらうためにも活用されます。お通しとして提供することで、お客さんの反応を見ながら新しいメニューの開発のヒントにすることができるのです。
お通しを断ることは可能?
お通しを断ることができるかどうかは、お店によって異なります。事前に伝えることでお通しを断ることができるお店もあります。例えば、予約時や入店の際に、お通しは不要であることを伝えれば、スムーズに断れる場合があります。
また、最近では、お通しの提供を廃止した店も出てきました。お客さんのニーズに応じて、より柔軟な対応をしているお店もあるので、確認してみると良いでしょう。ただし、全ての店でお通しを断れるわけではなく、断ることが難しい店もあるため、店のルールを尊重することが大切です。
お通しを断ることは非常識か?
お通しを断ること自体が非常識というわけではありません。ただし、事前にお店と丁寧に相談し、了承を得ることがポイントです。お店の了承が得られればお通しを断っても問題ありませんが、別で席料を請求される可能性があることは覚えておきましょう。
一方で、席料やサービス料としてお通し代が含まれている場合は、断れないケースもあります。そのような場合に無理に断ろうとすることは、お店側とのトラブルにつながる可能性があるため、避けるほうが賢明です。
さらに、入店時に説明を受けていた場合や、お通しを食べてしまった場合は、お通しを了承したと解釈され、その料金の支払いを拒否できない可能性があるため注意が必要です。このような場合に無理に支払いを拒否する行為は、非常識だと捉えられる可能性があります。
まずはお店に相談! 断られても前向きに楽しもう
お通しを断ることができるかどうかは、お店により異なります。お互いが気持ちよく食事ができるように、配慮しながら相談しましょう。お通しは新たな料理に出会えるチャンスとも考えられます。席料やサービス料を払ったら一品料理がついてきたと前向きにとらえ、楽しい食事の時間を過ごしましょう。
出典
株式会社シンクロ・フード お通しやサービス料についてアンケート調査 飲食店ドットコム(株式会社シンクロ・フード)調べ
飲食店リサーチ
執筆者:山田麻耶
FP2級
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