年金が月々数万円!?年金が少ない人が知っておきたい資金調達方法
ファイナンシャルフィールド / 2019年1月27日 9時0分
![年金が月々数万円!?年金が少ない人が知っておきたい資金調達方法](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_34690_0-small.jpg)
年金は将来の生活を支える1つの柱になる制度であり、多くの人がこれからもお世話になることでしょう。しかし、年金への加入状況によっては受け取れる金額が少なくなってしまい、なかには月々数万円という結果になることもあります。 もし自分の年金支給額が少ないことがわかったのなら、今のうちに老後資金を調達する方法をチェックして、老後の生活を安定化させる必要があるでしょう。本稿では、年金の支給額が少ない人に向けて、いくつかの実践的な手段をご紹介していきます。 老後にしっかりと豊かさを残すためにも、今から貯蓄を増やす方法を確認してみてください。
リバースモーゲージという手段
少ない年金を補う手段として今おすすめされているのが、「リバースモーゲージ」です。
持ち家を担保に銀行などから資金を得るリバースモーゲージは、高齢者でも融資を受けやすいため、老後になってからでも月々の生活費を増やすことができる方法となっています。家を抵当に入れてもそのまま住み続けることができるのがメリットで、これまでの生活をほとんど変えることなく、貯蓄を増やしていくことが可能です。
自分の死後自宅をどうするか悩んでいる場合は、リバースモーゲージで将来的な売却を先取りしてしまうのも手でしょう。
年金のように毎月一定の額を受け取るか、利用可能な範囲で好きなときに借り入れるかを選択できるのもポイントです。自分のスタイルに合った制度を実施している銀行を選べば、老後の生活をより安定させることができるでしょう。
家を失わずに融資を受けられるのがリバースモーゲージの特徴ですが、何らかの理由によって担保にした家の価値が見直されれば、当初予定していた支給額を減らされることもあります。
また、リバースモーゲージの契約では、推定相続人全員の承諾を得る必要があります。事前に推定相続人とよく話し合って揉めないようにしておくことが重要です。
年金の繰下げという手段
年金の受給時期を繰下げる(先延ばしにする)ことでも、毎月の支給額を増やすことが可能となっています。
2018年現在年金の支給開始は65歳からですが、この時期が来る前に繰下げの申請を行えば、当初の額以上のお金を受け取ることができるでしょう。増額率は1月ごとに0.7%のプラスとなり、70歳以降に繰下げた場合は最大で42%の増額となります。
日本年金機構によると、繰下げによる増額率は以下の通りです。
—————————————–
66歳0ヶ月~66歳11ヶ月 8.4%~16.1%
67歳0ヶ月~67歳11ヶ月 16.8%~24.5%
68歳0ヶ月~68歳11ヶ月 25.2%~32.9%
69歳0ヶ月~69歳11ヶ月 33.6%~41.3%
70歳0ヶ月~ 42.0%
—————————————–
4割増しという結果は老後の生活に大きな影響を与えるので、月々数万円の受給でもかなりまとまった貯蓄を形成することが可能ですね。
しかし、当然ながら繰下げている期間は年金を受け取ることができないため、基本的に別のもので生活を支える必要があります。さらに年金の繰下げを行うと配偶者や高校生以下の子供がいる人に支給される「加給年金」が停止されてしまうので、対象となっている場合はその点も考慮しておかなければなりません。
とはいえ「老齢厚生年金」をそのままにして「老齢基礎年金」だけを繰下げれば、加給年金を満額受け取ることができます。加給年金を受け取りたい場合は、老齢厚生年金と老齢基礎年金の繰下げ手続きを別で行うようにしましょう。
そして増額された金額を一括で受け取ることも不可能なので、プラスになるまで長生きしなければならないのも1つのポイントとなります。繰下げしたことによる増額分を獲得するためにも、健康に気を遣って長寿を目指した生活をすることがおすすめされるでしょう。
まずは自分の受給額を知ることから
上記でご紹介したリバースモーゲージや年金の繰下げという手段は、老後が目の前に迫ってからでも実行することが可能です。実際に行動に移すきっかけを得るためにも、まずは自分の年金の受給額をチェックすることから始めましょう。
正確な年金受給見込み額は、日本年金機構に問い合わせれば確認できます。
それは老後の具体的な生活プランを考えることにつながるので、余裕を持って将来を迎えるためにもこの機会に確認しておくことがおすすめです。自分の受け取れる年金が月々数万円であることがわかれば、老後に対する危機感を得られます。
貯蓄を増やしたいという考えを本物にするためにも、早めに受給額は知っておくといいでしょう。
まとめ
老後になってからお金に困るようなことがあれば、せっかくの生活を楽しむことができなくなります。年金が少ないのならこの機会に資金を増やす方法を確認して、プラスにできる要素をいくつか把握しておくことがおすすめです。
リバースモーゲージや年金の繰下げを上手に利用することで、老後の生活を安定させられないか考えてみましょう。
出典
日本年金機構「老齢厚生年金の繰下げ受給」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
関連記事
■「夫が、25年払えば年金はもらえるから、これ以上払ったって損だからって言うのです。」本当?嘘?
■65歳以降も引き続き元気に働く人の年金はどうなる。在職期間と年金の関係
■61歳で退職 VS 65歳以降で退職 年金と失業保険においてお得なのはどっち?
この記事に関連するニュース
-
65歳まで働く予定でしたが退職を2年早めました。年金を早く受け取りたいのですが、基礎年金と厚生年金を別々に繰下げできますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月10日 11時0分
-
老後の収入を月3万円増やしたいのですが、どれくらい「受給を遅らせる」と3万円増やせますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月5日 23時50分
-
年金を増やすなら「繰下げ」か「新NISAで運用」か…“究極の二択”に悩む64歳会社員が出した「意外な結論」【FPの助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月1日 11時15分
-
来年、65歳で定年退職を迎えるのですが、生活費が心配です。年金の繰下げ受給はしたくないのですが、ほかによい方法はないでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月26日 23時0分
-
「年⾦受給を遅らせたら年⾦額が増額します」「いいね!」…65歳で〈年金月17万円〉のサラリーマン「ねんきん定期便」の謳い文句に安易にのって大後悔
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月20日 10時15分
ランキング
-
1大谷翔平の新居「晒すメディア」なぜ叩かれるのか スターや芸能人の個人情報への向き合い方の変遷
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時40分
-
2工学系出身者が「先進国最低レベル」日本の"暗雲" エンジニアを育てられない国が抱える大問題
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 17時0分
-
3申請を忘れると年金200万円の損…荻原博子「もらえるものはとことんもらう」ための賢者の知恵
プレジデントオンライン / 2024年7月17日 8時15分
-
4「再配達は有料に」 ドライバーの本音は
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月17日 6時40分
-
5旅客機用の燃料不足で緊急対策 輸送船を増強、運転手確保へ
共同通信 / 2024年7月16日 23時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)