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大幅に値下がり時に向いている積立、『金』とは?

ファイナンシャルフィールド / 2019年1月26日 10時15分

大幅に値下がり時に向いている積立、『金』とは?

積立による投資の中には、ドルコスト平均法により購入時期を分散し、リスクを抑える投資法があります。しかし、価格が高いときに始めてしまうと、毎月高いときに買ってしまい、売るときには下がってしまうというリスクがあります。   2018年は日経平均が最高値2万4448.07円(10月2日)になり、最安値は1万8948.58(12月26日)と乱高下しました。それでも日経平均はいまだに高い水準が続いており、積立をするには向いていない状況が続いています。  

値下がりや経済不安に強いのは?

金は資源として限りがあり、輝きがあって腐ることもなく、分割・変形することができるため、昔から価値あるものでした。かつては、ただの紙でしかない紙幣と金を、いつでも交換できる「金本位制度」が採用されていました。国が金を貯蔵することで、紙幣の価値を保証していたのです。
 
第2次世界大戦前に広がった世界恐慌のときように、通貨を大量に供給して経済を活性化させたい場合でも、金本位制度では金の保有量内でしか通貨を発行できませんでした。
 
しかし、アメリカの債務増加によるドル紙幣の発行増加、それによるドル紙幣の価値の低下、さらに金の需要増加によって、金の保有量は減少しました。その結果、紙幣と金を交換することができなくなっていき、金本位制は破綻したのです。
 
現代では、金はインドや中国で宝飾として人気がありますが、紙幣と交換できるなどの価値はありません。しかし、昔からお金と等価値に扱われていたため、お金の価値が下がったり、株価が下がって金融不安などがあると買われることが多いようです。
 

金を気軽に積立できる

金を実物で購入する場合、少量でも高額で、購入手数料もかかります。また、保管しておくのも大変です。
 
そこでおすすめするのが「金のETF」や「金のつみたて」です。もしかしたら金融不安が起きるかもしれないと考える方には、毎月積み立てることをおすすめします。金も株式のように値段が上下しますが、ドルコスト平均法を利用し、毎月購入して購入時期をずらすことで、リスク分散できます。
 

金の購入方法

先述のとおり金を現物で購入すると、1gほどの少量でも高額なため、少額で購入または積立するのがおすすめです。
 
・積立する場合
証券会社などで毎月一定金額(ドルコスト平均法になる)か一定数量で購入することができ、一定数量になると(1kgなど)現物の金と交換できます。交換せずに、そのままそのときの価格で売却することも可能です。
 
ただし、後で紹介するETFに比べると購入手数料や保管手数料は高めになります。積立は毎月1000円からでも可能です。
 
・ETF
株式と同様に上場投資信託として上場しているため、証券会社で株取引と同じ手数料、取引方法で売買でき、手数料が安い点が魅力です。現物の金と交換できないことが多いですが、中には交換できる銘柄もありますのでいくつか紹介いたします。(最小購入価格は2018年12月28日終値の価格×購入最小単位で計算)
 
1.銘柄名(証券コード)、2.特色、3.最小購入単位、4.現物の金と交換できるのか
 
1.SPDRゴールド・シェア(1326)
2.金価格に連動するように運用 
3.1万3380円~
4.交換不可
 
1.金価格連動型上場投信(1328)
2.1gあたりの円表示の金価格と連動するように運用 
3.3655円~ 
4.交換不可
 
1.純金上場信託(1540)
2.1gあたりの金地金の採用先物価格に連動するように運用 
3.4375円~ 
4.交換可能(交換には手数料がかかります)
 

なぜ金投資?

将来、本当に金に交換したい方は、直接金投資するのもいいと思います。しかし、少額でも上がったら売りたい場合は、手数料が低く売買しやすいETFがおすすめです。
 
金は元本保証ではないため、価格の上下変動によって損をする可能性があります。最近では、インドで宝飾品の需要が落ち込んでおり、需要次第で価格が下がる可能性もあります。
 
金は、株式相場との相関性が低い…つまり、株価が下がると金も下がるということはなく、むしろ上がることがあります。また、実物資産として経済不安があると買われるなどから、資産の中の一つとして入れておくとよいでしょう。
 
執筆者:大堀貴子(おおほり たかこ)
CFP(R)認定者 第Ⅰ種証券外務員
 
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