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食器の油汚れを「お湯」で洗っています。母に「ガス代がもったいない」と言われるのですが、本当に水でも落ちるのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月16日 5時0分

食器の油汚れを「お湯」で洗っています。母に「ガス代がもったいない」と言われるのですが、本当に水でも落ちるのでしょうか?

毎日の食器洗いを、効率的かつ経済的に行いたいと思う人は多いのではないでしょうか。食器の油汚れを落とすには、温水を使うのが効果的といわれますが、「水でも落ちる」という人も少なからずいます。   本記事では、温水と水での油汚れ落としの違いや、水を使うコツと注意点について解説します。

温水は油を溶かしやすい

まず、温水が油汚れに効果的な理由について確認しましょう。
 
油は、温度が高いと溶けやすくなります。温水を使うと、食器に固まっている油が溶けて、洗剤と混ざりやすくなるため、汚れが浮き上がりやすくなります。その結果、少ない洗剤で素早く油汚れを落とすことが可能です。
また、50℃前後のお湯を使用した洗浄は、キッチンに残りがちな臭いを取り除く効果もあります。脂っこい料理や魚料理の後など、臭いもきれいに落としたい場合には、高めの温度のお湯を使用することも良いでしょう。
 

水は温水よりも節約効果が高い

一方、水を使って洗うと節約効果が期待できます。水を温水にするには電気やガスの使用が不可欠ですが、水のままであればその分のエネルギーを抑えられるからです。
 
資源エネルギー庁によると、食器を洗うときの給湯器の設定温度を40℃から38℃に下げ、1日に2回手洗いした場合、年間で1430円の節約になるそうです。水を使う場合はそれ以上の効果が期待できるでしょう。
 
水で洗うことで、手荒れが抑えられる点も利点の1つです。お湯は手肌の油分を奪いやすいので、水での洗浄が肌にも優しい面もあるでしょう。
 

水で油を落とすコツ

水で油汚れを落とすには、少し工夫が必要です。以下のコツを押さえることで、温水に頼らずとも汚れを落としやすくなります。
 

事前に油をふき取る

油汚れの多い食器は、まずキッチンペーパーや古布で表面の油をふき取ると効果的です。これにより、水を使う前に汚れの量を減らすことができ、水でも汚れが落としやすくなります。特に油が多く残るフライパンや鍋では、この一手間が大きな効果を発揮します。
 

洗剤を入れて長時間つけおきする

水で洗う前に、洗いおけなどに水をはり、そこに洗剤と食器をしばらく入れておくと汚れが落ちやすくなります。つけおきの際には、食器や鍋を水の中で少し揺らして油が浮き出るのを待つか、ある程度放置してから洗うと良いでしょう。
 

洗剤を多めに使う

水洗いでは油が固まったままのことがあるので、洗剤を多めに使うことで、油と洗剤がしっかりと混ざり汚れを落とせます。洗浄力のより高い洗剤を選ぶことでさらに効果が上がるでしょう。
 

水での洗浄には限界やリスクがあるが使い分けが重要

水での洗浄には限界やリスクがあります。
 
例えば、水では温水ほど肉や魚の脂肪やサラダオイルなどに対する洗浄効果が高くないため、油が残りやすくなります。十分に洗い流せないと、食器に油膜が残り、使い続けることで不衛生な状態になるかもしれません。
一方、水のほうがタンパク質系の汚れは落としやすいといわれています。牛乳や卵の黄身はタンパク質を多く含み、熱を加えると固まりやすくなります。
 
温水のほうが、水よりも全ての汚れに対して有効というわけではないといえるでしょう。
 

まとめ

水での洗浄は、節約や手肌への負担を減らす面で効果的な方法です。また、温水よりも効果的に汚れを落とせる場合もあります。
 
水だけで全ての汚れを完璧に落とせるわけではありませんが、本記事で紹介したコツを試しながら、効率的に食器洗いをしましょう。
 

出典

資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約 キッチン
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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