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同僚が退職代行を利用して仕事を辞めました。「自己都合退職」は、転職に影響するのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月19日 4時40分

同僚が退職代行を利用して仕事を辞めました。「自己都合退職」は、転職に影響するのでしょうか?

近年、退職代行サービスの利用が増加しているといわれています。実際に、退職代行を利用したことがある方もいるかもしれません。   今回の記事では、退職代行を利用すると「自己都合退職」として扱われるのか、また転職の際に影響するのかについてまとめました。

退職代行とは?

退職代行は、退職を希望する従業員に代わって、会社との交渉や手続きを行うサービスです。直接上司や人事部門と対面することなく、スムーズに退職手続きを進められるでしょう。
 
退職代行の運営者には、民間企業、合同労働組合(労働組合がない場合に加入できる労働組合)、弁護士があります。運営元によって費用が異なり、民間企業の場合は1万円~5万円、合同労働組合では2万5000円~3万円、弁護士では5万円~10万円が相場です。
 
退職代行を利用する理由として、以下が挙げられます。

・退職が難しい状況でもスムーズに退職でき、ストレスを軽減できる
 
・専門家による適切な手続きによって退職できる
 
・過酷な労働環境から脱出できる

上司に退職を伝えても辞めさせてもらえない環境であることや、責任感が強く、辞めると言い出せない人なども退職代行を利用する傾向にあるといえます。
 

退職代行の認知度と利用率

エン・ジャパン株式会社が2023年に実施したアンケートによると、72%が退職代行サービスを知っており、実際に利用したことがある人は2%、同僚や知人が利用したことがあると回答した人は5%でした。
 
退職代行を利用した理由についての質問では、「退職を言いだしにくかった」「すぐに退職したかった」「人間関係が悪かった」といった回答が上位を占めていました。
 

退職代行は自己都合退職になるのか?

退職には「会社都合」と「自己都合」があります。退職代行サービスを利用した場合、基本的には自己都合退職として扱われるでしょう。しかし、もし退職した理由が、パワハラなど本人に非がないと認められる場合、会社都合退職にすることは可能のようです。
 
ただし、会社に交渉が必要でしょう。この場合、民間企業が運営するサービスでは交渉ができないことがあるため、合同労働組合または弁護士の退職代行サービスを選ぶ必要があります。
 
もし、交渉しても会社都合退職とならなかった場合は、最終的に判断するハローワークに申し立てを行うことになります。
 

転職への影響は?

退職代行を利用した自己都合退職が、転職に与える影響はほとんどないといっていいでしょう。個人の能力や経験、転職理由の方が重視される傾向にあるといえるでしょう。
 
面接では、前職を退職した理由を聞かれる可能性が高いため、キャリアアップや新しい挑戦など、ポジティブな理由を準備しておくことをおすすめします。また、これまでに身につけたスキルや経験を効果的にアピールすることで、自己都合退職の影響を最小限にできるでしょう。
 

自己都合退職は必ずしも転職に悪影響を与えるわけではない

退職代行サービスは、退職しにくい状況でもスムーズに退職するための手段です。基本的には自己都合退職となりますが、理由が会社側にあると認められれば、会社都合退職にできる可能性もあります。
 
また、退職代行を利用した自己都合退職であっても、転職の際に不利になるということはないと考えられています。
 
重要なのは、退職の形式ではなく、退職の理由を適切に説明できたり、スキルや経験、前職での実績や意欲を具体的に示したりすることです。自信を持って面接に臨むことで、よりいいキャリアを築くチャンスとなるでしょう。
 

出典

エン・ジャパン株式会社 7700人に聞いた「退職代行」実態調査 -『エン転職』ユーザーアンケート-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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