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子どもの送迎に「軽自動車」の購入を考えていますが、友人から「普通車のほうが安心」と言われ悩んでます。金銭的な負担はどれくらい変わるのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月20日 5時0分

子どもの送迎に「軽自動車」の購入を考えていますが、友人から「普通車のほうが安心」と言われ悩んでます。金銭的な負担はどれくらい変わるのでしょうか?

子どもの塾や習い事の送迎をするために、車の購入を検討している人もいるでしょう。「送迎だけが目的だから軽自動車で十分」と思っていても、「普通車のほうが安心」と聞くと気持ちが揺らいでしまうかもしれません。   確かに車の安全性は気になりますが、維持費の負担も気になるのではないでしょうか。本記事では、普通車と軽自動車を購入・維持する際の年間コストの差について解説します。

普通車と軽自動車にかかるコスト

まずは普通車と軽自動車について、車両価格の差を比較しましょう。ここでは普通車としてホンダのフィット、軽自動車としてホンダのN-BOXを例にとります。
 

車両価格

フィット(4WD)は新車で220万円程度、N-BOX(4WD)は180万円程度です。どのグレードを選ぶかによって価格は大きく異なりますが、一般的には軽自動車のほうが購入時の負担が軽くなります。
 

維持費

自動車を所有すると、税金や車検費用などの維持費がかかります。フィットとN-BOXを例にすると、1年間あたりのそれぞれの維持費は次の通りです。

税金:普通車は3万500円、軽自動車税は1万800円
 
車検費用:普通車は3万7000円程度(7万4000円/2年)、軽自動車は3万2000円程度(6万4000円/2年)(※1)
 
任意保険:普通車は7万2000円、軽自動車税は4万9000円(※2)
 
※1車検は通常2年に1回のため年間平均を記載
 
※2損害保険料率算出機構のデータより筆者算出

合計すると普通車には約13万9500円、軽自動車には約9万1800円の維持費がかかり、その差は年間4万円以上になる可能性があります。ただし、具体的な差額は、車種や車の使用状況によって大きく変わることに注意が必要です。
 

ガソリン代

自動車にかかる費用として、ガソリン代も見逃せません。車の燃費はガソリン代に大きく影響します。一般的に普通車は軽自動車よりも車体が大きいため、燃費が少し劣る場合があります。ガソリン車の場合、フィットの燃費は1リットルあたり16.6キロメートル、N-BOXの燃費は1リットルあたり19.4キロメートルです。
 
月に8回、片道10キロの位置にある塾まで送迎すると仮定しましょう。ガソリン価格を1リットル170円とした場合、年間のガソリン費はフィットで約2万円、N-BOXは約1万7000円になると想定されます。差は年間で3000円ほどですが、軽自動車のほうがガソリン代が安くなることが分かります。
 

普通車と軽自動車の安全性

普通車は軽自動車に比べて車体が大きく、衝突時に衝撃を吸収する力が強い傾向があるため、軽自動車よりも万一の際の耐久性が高いとされています。
 
しかし、N-BOXなどの軽自動車にも衝突軽減ブレーキや横滑り防止装置などの安全機能が装備されています。日常の短距離の送迎でしか車を利用しないのであれば、軽自動車でも十分という判断をする人もいるでしょう。
 

バランスを考慮して車を決めよう

一般的に軽自動車は車両価格や維持費、燃費の面で普通車より負担が軽く、維持費が抑えられる傾向にあります。また、軽自動車にも一定の安全性能は備わっているため、塾の送迎などだけが目的であれば、安全面に大きな問題はないといえるのではないでしょうか。
 
ただし、長距離移動や外出が多く、より安全性能を重視したい人には、普通車が安心かもしれません。最終的には、家族の利用や生活スタイルに合わせて、費用と安心感のバランスを考えた車選びをしてくださいね。
 

出典

総務省 自動車税・軽自動車税種別割
損害保険料率算出機構 自動車保険の概要 2023年度(2022年度統計)
東京都主税局 自動車税種別割
 
執筆者:山田麻耶
FP2級

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