2025年から原付免許で「125ccバイク」に乗れる!?燃費や本体価格はどのくらい?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月20日 23時0分
現行の制度では、原動機付自転車免許で運転できるバイクは「総排気量が50cc以下または定格出力が0.6キロワット以下の車」です。 しかし、新たに125ccのバイクまで運転できるよう制度変更の方針が固まっているようです。 本記事では、現行制度と新制度の概要をご紹介するとともに、125ccバイクの燃費や本体価格についても解説します。
新制度では原動機付自転車免許で125ccのバイクが運転可能
前述の通り、原動機付自転車免許保持者が現行制度で運転できるバイクの総排気量は、50ccまでに制限されているのです。そのため現状、原動機付自転車免許でスクーターのみを運転している人も少なくないでしょう。
しかし、2023年の9月から数回にわたって「二輪車の車両区分見直しに関する有識者検討会」が実施されました。検討会の報告書によると、総排気量が50cc超125cc以下のバイクの最高出力を4.0キロワットに制御することで、従来運転を許可されていたバイクと同等程度の性能におさえ、「新基準原付」として設定することを検討しました。
以上の点を踏まえ、警察庁は道路交通法の改正についてパブリックコメントを実施しました。そして2025年4月より、原動機付自転車免許にて125ccのバイクに乗れるよう法律が改正される見込みです。
新制度検討の背景
なぜ新しい原動機付自転車免許の制度が検討されたかというと、バイクをめぐる環境が変化したことが挙げられます。
2025年11月以降に製造される現行のバイクには、新たな排ガス規制が適用される予定です。排ガス規制は、大気環境の保護の観点から導入されます。
しかし本規制による基準を満たす現行のバイク開発は難しいほか、開発にかかる費用と事業性のバランスが悪いため、二輪車業界から制度改正を望む声が上がっていたようです。
今回の新制度の導入が実現すると、二輪車業界の事業性を保持することにつながる可能性があります。
ちなみに総排気量125cc以下の新基準原付が導入されたとしても、二段階右折や2人乗り禁止といった現行の規則についてはそのまま継続される見込みです。
現在販売されている125cc以下のバイクの価格と燃費はどれくらい?
原動機付自転車免許あるいは普通自動車免許を保持している人の中には、新制度発足を機に50cc超のバイクの購入を考えているケースもあるでしょう。しかし、現在各メーカーが販売している総排気量51cc~125ccのバイクは、新制度の基準である「最高出力4.0キロワット」を満たしていないようです。
法律改正までに新制度の基準に対応したバイクが販売される見込みのようですが、これまでの原動機付自転車に比べて価格が高くなるのではと思う人もいるでしょう。
そこで、現在販売されている125cc以下のバイクの価格と燃費についてまとめましたので、購入を検討している人は参考にしてください。
本体価格
新制度発足に向けて今後新しいバイクが投入される可能性がありますが、参考として、2024年10月時点における総排気量51cc~125ccのバイクの本体価格をご紹介します。
表1
車種 | 本体価格 |
---|---|
CB125R | 52万8000円 |
Super Cub C125 | 45万1000円 |
Monkey125 | 45万1000円 |
Dio110 | 21万7800円~ |
出典:本田技研工業株式会社の公式ページを基に筆者作成
燃費
続いて燃費を見ていきましょう。上記3車種それぞれの燃費を表2にまとめました。
表2
車種 | 燃費 |
---|---|
CB125R | 54.0キロ/リットル |
Super Cub C125 | 70.0キロ/リットル |
Monkey125 | 70.5キロ/リットル |
Dio110 | 59.4キロ/リットル |
出典:本田技研工業株式会社の公式ページを基に筆者作成
車種によって大きな開きがありますが、「Super Cub」であればリッター70キロ走るほどの高燃費です。
仮に1ヶ月で1000キロ走行する場合、必要なガソリンは約14リットルです。経済産業省資源エネルギー庁の発表によると、2024年11月18日時点のレギュラーガソリンの価格は174.8円でした。この場合、1ヶ月のガソリン代は約2447円です。
新制度では50cc超125ccまでのバイクも運転可能
2025年4月施行が見込まれている新制度によると、原動機付自転車免許で運転できるバイクの総排気量が125ccまで拡大される予定です。それに伴い、今後新基準に対応する新製品が市場に次々と投入されるかもしれません。
なお新制度のルールでは、現行制度と変わらない項目があると想定されるため、変わった点とそうでない点をよく理解しておくことが大切でしょう。
出典
警察庁 二輪車車両区分見直しに関する有識者検討会 報告書 (3ページ)
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査
本田技研工業株式会社 バイクラインアップ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
排気量125cc以下の「新基準原付」 税制でも「50cc原付」とみなす 自民党・公明党で合意
バイクのニュース / 2024年12月16日 17時30分
-
「原付き区分改正」に大反響! 「“時速30km規制”を撤廃して」「リミッターの不正改造が増えそう」「普通免許での付帯やめるべき」の声! “新基準”で何が変わる?
くるまのニュース / 2024年12月10日 12時30分
-
今のうちに「50ccのバイク」は売った方がよい!? 2025年からはじまる予定の「新基準原付」とは?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月8日 5時10分
-
一体どう変わる? 新基準原付導入後の「ミニカー登録」の扱いとは
バイクのニュース / 2024年11月29日 9時10分
-
「原付き区分が変わりますが、時速30km規制を撤廃するほうが先では無いですか?」 新基準に反響多数! 何が変わる? めちゃ複雑で「取り締まり」も煩雑になるのでは?
くるまのニュース / 2024年11月29日 9時10分
ランキング
-
1東大志望の彼「クリスマスに筆箱」でキレた深い訳 親御さんに知ってほしい「受験生へのNG行動」
東洋経済オンライン / 2024年12月24日 7時50分
-
2船の浸水隠しから“最悪の結末” JR九州「日韓航路」から撤退へ 異形の新造船「クイーンビートル」はどうなる?
乗りものニュース / 2024年12月24日 7時12分
-
3ラーメン店が回転率を犠牲にしてでも「麺の硬さ」を選ばせるワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月23日 8時10分
-
4「さい銭箱にスマホ決済」で参拝風景が変わる将来 金融庁が「電子マネーの利用解禁」に向け準備中
東洋経済オンライン / 2024年12月24日 8時0分
-
5フリーランスに求められるスキル 2位は「スマートフォン・モバイル制作」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月23日 17時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください