ドラム式洗濯機を使っているのに「節約のため」といって室内干しをしている妻。サーキュレーターを使っているので電気代はあまり変わらないのでは?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月21日 2時20分
洗濯物の乾燥にかかる電気代を節約するために、乾燥機能付きドラム式洗濯機であるにもかかわらず乾燥機能を使わず、サーキュレーターを併用しながら室内干しをしている方もいるでしょう。ドラム式洗濯乾燥機は、短時間で洗濯から乾燥まで一気に行える便利さがありますが、そのとき気になるのは電気代です。 そこで本記事では、ドラム式洗濯乾燥機で洗濯から乾燥まで一気に行う場合と、室内干しでサーキュレーターを併用する場合を比べて電気代はどれほど違うのかを検証します。また、室内干しで効率的に洗濯物を乾かす方法についてもご紹介していきます。
ドラム式洗濯乾燥機で洗濯から乾燥まで行う場合の電気代
まず、ドラム式洗濯乾燥機の洗濯から乾燥まで一貫して行う場合の電気代について見ていきましょう。
あるメーカーのドラム式洗濯乾燥機では、洗濯から乾燥まで実施した場合の電気代は、1回あたり約18.6円とのことです。毎日使用した場合、1ヶ月(30日)あたり約558円の電気代がかかります。
ただし、ドラム式洗濯乾燥機の乾燥機能には、ヒーター式とヒートポンプ方式があり、それぞれ消費電力が異なります。ヒートポンプ方式は消費電力が比較的低く、ヒーター式は消費電力が高い分乾燥にかかる電気代もかさむ傾向にあるようです。
室内干しでサーキュレーターを利用した場合の電気代
次に、室内干しでサーキュレーターを使った場合の電気代について見ていきます。
サーキュレーターの消費電力を49ワットとした場合、室内干しの洗濯物が乾くまで6時間サーキュレーターを使用した際の1回の電気代は約9円です。
毎日使用した場合の1ヶ月の電気代は約270円であり、前述のドラム式洗濯乾燥機で洗濯のみをした場合の電気代(1回あたり約2.3円、1ヶ月毎日使用した場合約69円)を足しても、約339円です。乾燥機能を使うよりも電気代を節約できることが分かります。
ただし、室内干しは湿度の影響を受けやすいため、状況によっては乾ききるまでに長時間かかる場合もあります。そのため、併用しているサーキュレーターの使用時間が長くなり思った以上に電気代がかかったり、部屋干し特有の生乾き臭が発生したりするリスクも考えられるでしょう。
効率的な室内干しのためのポイント
室内干しを行う場合、いくつかのポイントを意識するだけで効率的に洗濯物を乾かすことができます。室内干しで洗濯物がなかなか乾かない、生乾きのにおいが気になるという方は次のような工夫を行ってみましょう。
【風の通り道を確保する】
洗濯物の下の方に水分がたまりやすいため、サーキュレーターは下部から風を当てると効果的です。洗濯物の間隔をあけ、風が全体に行き渡るように配置しましょう。
【湿気対策をする】
室内の湿度が高いと乾きにくいため、除湿機の併用を検討するのもおすすめです。特に雨の日や湿気が多い季節には、湿度をおさえることで乾燥が早くなり、嫌なにおいも軽減されます。
【洗濯物の裏返しやアーチ型干し】
乾きにくい厚手の衣類は裏返すことで乾燥が早くなる場合があります。また、タオルなど長くて乾きにくいものは外側に、靴下など短い小物類は内側に干すことで洗濯物がアーチ型になり、乾きやすくなります。
ドラム式洗濯乾燥機の乾燥機能よりも室内干しでサーキュレーターを使用した方が1ヶ月の電気代は200円ほど安くなる可能性がある
ドラム式洗濯乾燥機で乾燥機能を使った場合と室内干しでサーキュレーターを使用した場合の電気代は、サーキュレーターを使用した方が安くなる傾向にあります。どの程度安くなるかは乾燥機能の方式によっても異なりますが、今回の結果からは、月に219円ほどの節約につながることが分かりました。
しかし、ドラム式洗濯乾燥機の乾燥機能は時間短縮や部屋干し臭の発生をおさえるなどのメリットがあります。
洗濯物の乾燥にかかる電気代は、ドラム式洗濯乾燥機やサーキュレーターの使用状況のほかに電力会社の契約内容によっても異なります。月々の電気代を把握しながら、どちらが自身の生活スタイルに合うか判断することが大切です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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