電気代の値上げでオール電化の家はどうなのか気になりました。「光熱費が安くなる」という人もいるようですが、実際どうなのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月22日 3時50分
電気代の値上げが続くなか、「オール電化の家って本当にお得なの?」と疑問に思う方が増えています。オール電化住宅は光熱費を抑える選択肢として注目されてきましたが、電気料金の高騰でその魅力が揺らいでいるのも事実でしょう。 本記事では、オール電化住宅がどのような影響を受けるのか、光熱費を抑えるためのコツや節約術について詳しく解説します。「オール電化にしたいけど、電気代が不安」「今後どう対応すればいいの? 」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
電気代の値上げ、オール電化住宅はどう影響を受けるのか?
オール電化住宅は、キッチンや給湯、暖房など、すべてのエネルギーを電気でまかなうため、電気代の影響を大きく受けます。特に、深夜料金が安い電力プランを活用していた家庭では、電気代の値上げが直接的な家計への負担増となります。
一方で、ガスや灯油を併用している住宅に比べて、管理がシンプルである点がオール電化のメリットです。ただし、電気代がガス代や灯油代よりも高くなると、トータルコストが上昇する可能性があります。
また、経済産業省 資源エネルギー庁によると、寒い地域では冬の電気代が月に10万円を超えることもあるそうです。電気代が10万円を超えるオール電化住宅では、1ヶ月の電力使用量が3000~5000キロワット程度で、これは一般家庭の平均使用量である約400キロワットと比べて、非常に多い数値です。
オール電化で光熱費を安くするためのポイントとは
オール電化住宅で光熱費を抑えるためには、いくつかの工夫が必要です。そのひとつが、電力プランの見直しです。多くのオール電化住宅では、深夜料金が安いプランを利用している世帯が多い傾向ですが、電気料金の値上げ後もそのプランが最適かどうかを確認することが重要です。
特に、オール電化向けプランは昼間と夜間で料金が異なるため、自分の家庭に合ったよりお得なプランがあれば変更を検討しましょう。電気代のプランのなかには、昼間に在宅する家庭向けに昼間料金が安いプランもあります。
また、省エネ性能の高い機器を導入することも効果的です。最新のエコキュートやIHクッキングヒーターは、従来の製品に比べて効率的にエネルギーを使用します。これらの機器を導入するには初期費用がかかりますが、長期的には電気代の節約に大きく寄与します。
このように、電気の使用方法や設備を工夫することで、オール電化住宅でも光熱費を安く抑えられるでしょう。今の生活スタイルや予算に合わせた改善策を検討することで、電気代の負担を減らせます。
電気代を節約するための具体的な方法
オール電化住宅に限らず、すべての住宅で電気代を節約するためには、日常生活のなかでの意識的な取り組みが重要です。例えば、部屋ごとの電力消費をこまめに確認し、使っていない部屋の照明や家電を切る習慣をつけるだけでも、意外と大きな節約効果が期待できます。
また、電力を多く消費する時間帯を避けることも有効です。電気代は時間帯によって料金が異なる場合があるため、特に昼間のピーク時には電力をあまり使わないようにし、深夜料金が安い時間帯を活用して、洗濯やお湯の準備などを行うとよいでしょう。
さらに、住まいの断熱性能を高めることも、電気代削減につながる重要なポイントです。断熱性を向上させると冷暖房の効率が上がり、電力消費を抑えられます。窓ガラスに断熱シートを貼る、厚手のカーテンを使用する、あるいはドアや窓の隙間を埋めるなど、小さな工夫で断熱性能を改善できます。
まとめ
電気代値上げの影響を受けやすいオール電化住宅ですが、工夫次第で光熱費を抑えることは可能です。オール電化のメリットは、ガスや灯油の管理が不要で利便性が高い点にあります。一方で、電力会社の料金プランや省エネ設備の導入状況によっては、他の光熱源と比べて割高になるケースもあります。
今後も電気代の動向を注視しつつ、適切な対策を講じることが重要です。自宅の電力消費の見直しや、省エネ設備の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
また、太陽光発電や蓄電池などの導入を考えることで、さらなる節約が期待できます。電気代が上がっても安心して暮らせるよう、今できることから少しずつ取り組んでみましょう。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 ひと月の電気代が10万円超え!? オール電化住宅の電気代を考える
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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