妻は「節約になるから」と「プライベートブランド」の食品をよく買います。「メーカー品」と比べるといくらくらいの節約になりますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月22日 2時20分
食料品や日用品などの買い物をしていると、プライベートブランドの商品を見かけることが当たり前になりました。プライベートブランドの商品はお得なものも多いため、リピート購入している方もいるかもしれません。節約になるイメージの強いプライベートブランドですが、実際にはどれぐらい安く商品を購入できるのでしょうか。 当記事ではプライベートブランドの概要やメーカー品との価格比較、プライベートブランドの利用による年間の節約効果について解説します。
プライベートブランドとは?メーカー品より安い理由
プライベートブランドとは、スーパーマーケットや百貨店などの小売業者が企画・開発した独自のブランドのことで、私たちの生活にとって欠かせない存在になってきています。プライベートブランドの多くの商品はメーカー品よりも安い傾向にあり品質も高水準です。
一般社団法人食品需給研究センターが公表しているによると「PB(プライベートブランド)商品の低価格を実現するため、小売業は食品製造業と提携して、コストダウンに取り組んでいる。」と述べており、具体的な取り組みとしては以下のようなものが挙げられます。
1. 原材料価格の削減
2. 食品製造業のマージンの削減、工場稼働率・生産性向上による製造コストの削減
3. 卸売業(物流コスト含む)のマージンの削減、あるいは食品製造業との直接相対取引による流通マージンの削減
4. 販促費・広告費の削減
5. 店舗におけるオペレーション効率化によるコスト削減
6. 取扱規模(ロットなど)の拡大による原料調達から製造、販売管理までのコスト削減
こうした企業努力もあり、プライベートブランドの商品は低価格を実現しています。高品質で低価格な商品を探しているのであれば、プライベートブランドをチェックしてみましょう。
メーカー品と比較してプライベートブランドはどのくらい安い?
メーカー品と比較してプライベートブランドはどのくらい安いのでしょうか。表1では、大手スーパーマーケット2社のプライベートブランドと、メーカーから販売されている商品の価格を比較してみました。
表1
プライベートブランドA | プライベートブランドB | メーカー品 | |
---|---|---|---|
牛乳 1000ミリリットル | 257円 | 246円 | 370円 |
カップラーメン | 116円 | 116円 | 254円 |
納豆 | 84円 | 84円 | 235円 |
むぎ茶 600ミリリットル | 108円 | 108円 | 183円 |
しょうゆ 1000ミリリットル | 192円 | 192円 | 450円 |
発泡酒 350ミリリットル | 118円 | 156円 | 190円 |
※参考資料を基に筆者作成
全体的にプライベートブランドの方がメーカー品の商品よりも価格が安いことが分かります。例えば、カップラーメンや納豆はプライベートブランドの商品であれば、例に挙げたメーカー品と比較すると半額以下の金額で購入可能です。もちろん、全く同じ商品ではなく品質などは異なりますが、プライベートブランドを上手に活用すれば賢く節約できます。
プライベートブランドを選ぶと年間でいくら節約できる?
それでは、プライベートブランドを選ぶと年間でいくら節約できるのでしょうか。例えば、表1よりメーカー品の発泡酒(350ml)を毎日1本飲んでいる方を例に考えてみましょう。プライベートブランドA社の商品を選ぶようにすると、1日あたりの節約額は以下のように算出できます。
・190円−118円=72円
次に、年間の節約額は以下の通りです。
・72円×365日=2万6280円
発泡酒をプライベートブランドの商品に置き換えるだけで、年間で2万円以上の節約効果が得られることが分かりました。もし、価格差が大きいメーカー品を日常的に多く購入している方であれば、年間の節約額はさらに大きくなります。
定期的に購入している食品や日用品の情報を整理してみると、プライベートブランドで節約できるポイントが多く見つかるかもしれません。
まとめ
プライベートブランドの商品を購入しようと、スーパーやコンビニなどを訪れる方も多いかもしれません。メーカー品よりも手の届きやすい価格で、幅広いラインアップからプライベートブランドの商品を購入できます。
利用頻度の高いメーカー品をプライベートブランドの商品に置き換えれば、大きな節約効果も期待できるでしょう。食料品や日用品などの出費が高いと悩んでいる方は、プライベートブランドの商品を試してみてはいかがでしょうか。
出典
一般社団法人食品需給研究センター 食品産業経営・経済 経済の動向・課題 食品企業におけるPB取組の現状と課題 第1章 PB取組の概要、要約(5ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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