地元の「公立中学校」に進学する息子の制服代が「10万円」とのこと…地方住みですが、こんなに高いのは普通なのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月22日 6時10分
子どもの中学校入学準備では、スクールバッグや制服を買いそろえる必要があります。いざ購入するときになると、想像よりも費用が高くて驚いた経験のある方もいるでしょう。 学校の制服は、たとえ公立中学校であっても自治体によって制服の代金には差があります。住んでいる自治体がどの程度か知っておくと、事前に費用の準備がしやすくなるでしょう。今回は、自治体ごとの制服代の差や、制服の購入枚数の目安などについてご紹介します。
都道府県ごとの制服代に差はある?
総務省統計局が公表している2023年度の「小売物価統計調査」によると、都道府県の平均制服代(詰め襟)の上位5つと下位5つは以下の通りです。
1位:栃木県(宇都宮)5万1367円
2位:富山県(富山)5万250円
3位:秋田県(秋田)4万9690円
4位:福島県(福島)4万9274円
5位:青森県(青森)4万8190円
43位:沖縄県(那覇)2万7130円
44位:岡山県(岡山)2万6655円
45位:和歌山県(和歌山)2万6509円
46位:福井県(福井)2万5800円
47位:広島県(広島)2万5408円
結果を見ると、平均額が最も高い県と最も低い県で2万5959円の差があります。また、今回の調査では都道府県庁所在地を対象としているため、同じ都道府県でも自治体によって金額が異なる可能性もあるでしょう。
さらに、詰め襟以外にもシャツや靴下、靴、ベルト、セーターなど、学校にもよりますが制服にはさまざまなアイテムが必要です。すべて購入した結果、10万円を超える可能性はあります。
制服は何枚くらいあればいい?
学生服を販売しているA社では、制服に必要なアイテムの目安数を以下のように紹介しています。
・ジャケット:1着
・スラックス:1枚
・シャツ(長袖・半袖):各2~3枚
・セーター:1枚
・靴下:2~3足
・ベルト:1本
・シューズ:1足
ただし、学校によっては購入枚数が決まっていたり、靴下や靴は指定がなかったりするケースもあります。実際に何枚購入するかは、学校へ問い合わせたりすでに入学している子どもがいるPTAの方に聞いたりして決めることがおすすめです。
また、中学生は成長期に入り、身長が大きく変わる可能性があります。最初はゆとりのあるサイズで購入した方がいいでしょう。
制服代以外で必要な学費
公立学校の場合授業料はかかりません。しかし、修学旅行費や学用品など、制服代や授業料以外でもさまざまな費用が発生します。文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、費用の発生しない授業料や入学金を除いた公立中学校の学校教育費項目と平均額は以下の通りです。
・修学旅行費等:1万5824円
・学校納付金等:1万4538円
・図書・学用品・実習材料費等:3万2368円
・教科外活動費:2万4172円
・通学関係費:3万9516円
・その他:5424円
仮に平均費用がかかったとすると、13万1842円です。もし今後子どもが中学校に入学する予定なら、中学校1年間の学費として20万円ほど用意をしておくと、万が一平均費用より出費が多かったとしても対応しやすくなるでしょう。
自治体によっては約10万円になる可能性もある
公立中学校であっても、制服の費用は自治体によって異なります。例えば、詰め襟(学ラン)の上下セットの費用は、2023年時点で栃木県(宇都宮)が平均5万1367円と最も高い結果でした。平均額が最も低い広島県(広島)と比べると、2万6000円近い差があります。
制服を実際にそろえるときには、シャツや靴下、セーターなども購入するため、費用はさらに発生するでしょう。そのため、制服に10万円かかるケースもあり得ます。
制服を購入するときは、学校やPTAの知り合いなどに必要な枚数を聞いてから購入すると、なるべく費用をおさえつつ子どもの学校生活に支障が出ないようアイテムをそろえやすくなります。中学生は成長期に入ることもあるので、サイズは大きめを選びましょう。
出典
総務省統計局 e-Stat政府統計の総合窓口 小売物価統計調査(動向編) 2023年 結果表 表番号1 【20】
文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要(10ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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