トヨタに車を見に行ったら、新車に「最大85万円」の補助金が出ると聞きました。わが家は「5人家族」ですが、乗れる車はあるのでしょうか？

新車購入を検討している人は、最大85万円の補助金が受けられるというニュースには興味を持つのではないでしょうか。ファミリー向けの車も対象になっているようなので、家計を考えると補助金が適用されるクリーンエネルギー車の中から選びたいところでしょう。   本記事では、補助金の対象車種の中で5人家族にも合った車種や、CEV補助金の概要と申請手続きについて詳しく解説します。

CEV補助金とは

クリーンエネルギー自動車導入促進補助金（CEV補助金）は、環境に優しい車を普及させるための支援制度です。2024年度における「CEV補助金」の予算総額は1291億円で、車両カテゴリーごとの補助金額も見直されました。

【2024年度の補助金額】

・電気自動車（EV）: 最大85万円
 
・軽電気自動車（軽EV）: 最大55万円
 
・プラグインハイブリッド車（PHEV）: 最大55万円
 
・燃料電池自動車（FCV）: 上限255万円

これはあくまで補助額の上限であり、同じ車種であってもグレードなどによって補助額が異なります。そのため、購入を検討する際は詳細まで確認しましょう。
 

5人家族向けにおすすめなクリーンエネルギー車

5人家族が快適に使える広さと環境性能を備えたモデルの中から、補助金対象の車種をいくつか紹介します。
 
（1）電気自動車（EV）
 
・日産アリア（補助金：最大85万円）
 
広い室内と快適な乗り心地が特徴です。最新の安全装備が充実していて、5人家族で長距離移動しても快適に過ごせます。
 
・テスラ モデル3（補助金：最大65万円）
 
5人乗りで、広い収納スペース（容量682リットル）があり、最大706キロメートルの航続距離を誇ります。静かなキャビンと全面ガラスルーフが特徴で、走行中も景色を楽しめます。
 
（2）プラグインハイブリッド自動車（PHEV）
 
・トヨタ プリウス PHV（補助金：最大55万円）
 
優れた燃費性能と安全装備を兼ね備えた5人乗り。車内空間がゆったりとしており、長距離移動でも安心で、家族でのドライブに最適です。
 
・三菱 アウトランダー （補助金：最大55万円）
 
広々とした車内空間と高い走行性能を備えています。ツインモーター4WDによる安定した走行と、給電機能を生かした非常用電源機能があり、アウトドアや非常時の電源としても活用できることが魅力です。
 
（3）燃料電池車（FCV）
 
・トヨタ MIRAI（補助金：最大232万円）
 
環境性能と高級感を兼ね備えた5人乗りの燃料電池車。ゆったりとした車内空間と先進的な安全装備「Toyota Safety Sense」が搭載されており、長距離ドライブも快適です。給電機能も備わっています。
 

CEV補助金申請の手続きと注意点

続いて、CEV補助金の申請手続きと注意点について詳しく解説します。

【申請手続きの流れ】

・補助対象車両の購入：補助金対象となる車を購入します。
 
・車両登録と支払い：補助金交付申請の前に、登録（届出）と車両代金全額の支払い、またはクレジット支払いの手続きを完了させます。
 
・補助金交付申請書類を提出：補助金交付申請書などを郵送で提出します。
 
・審査と交付：審査を経て補助金交付が決定されると、指定口座に補助金が振り込まれます。

【申請時の注意点】

・提出期限：補助金の申請は、車両の初度登録日から1ヶ月以内に行う必要があります。
 
・保有期間の義務と調査：補助金を受けたクリーンエネルギー車は、登録日から3～4年間の保有義務があります。そのため、期間内に売却や譲渡した場合は補助金の一部または全額を返納する必要があります。保有状況は定期的に確認されるので注意しましょう。

まとめ

CEV補助金を活用すれば、各メーカーが研究を重ね、高い技術を備えたクリーンエネルギー車が、よりお得に購入できます。車種が限られてしまう面もありますが、対象車は環境に配慮されたものばかりなので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
 
補助金対象車を購入した際は、申請期限や必要書類を確認し、スムーズに手続きを行い、申請漏れがないように気を付けましょう。
 
また、補助金は予算がなくなり次第終了となるので、気になる人は早めに検討することをおすすめします。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 クリーンエネルギー自動車の購入補助金がリニューアル、自動車分野のGXをめざせ
一般社団法人次世代自動車復興センター 銘柄ごとの補助金交付額（車両登録日：R6.4.1以降）
一般社団法人次世代自動車復興センター 令和5年度補正 クリーンエネルギー自動車導入促進補助金応募要領
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー