友だちが「服をサブスクにしてから新しい服を買わなくてよくなった」と言っています。実際に服をファストファッションで購入するのと比較してサブスクはどれくらい節約になるのでしょうか？

サブスクで洋服をレンタルする人が増えている一方、ファストファッションの購入も多くの人から支持を集めています。   両者とも服の購入にかかる費用を抑えられる点では同じといえますが、サブスクを利用することでどの程度節約できるのか疑問を抱いている人も多いでしょう。   本記事では、サブスクを利用する場合とファストファッションを購入する場合のコストの違いなどについて解説します。

サブスクとは

サブスクとは「サブスクリプション」の略語で、サービスを利用するにあたって一定の料金を支払うシステムのことを指します。
 
サブスクにはさまざまなサービスが取り扱われており、洋服以外にも動画や音楽、書籍を中心に多くのサービスがあります。定価で購入するよりも安く商品を試せることや、商品を気軽に利用できることに加え、返却することで物が増えないことも人気の理由です。
 

服のサブスクの仕組みや特徴

服のサブスクには、購入するタイプとレンタルするタイプの2種類があります。
 
購入するタイプのサブスクは、届いた服のなかに気に入った物があれば購入できるシステムでで、サブスク料金と購入する洋服代の支払いが必要です。ショップによっては、洋服を選ぶとき、プロにスタイリングしてもらえるサービスもあります。
 
レンタルタイプのサブスクは、プランによってはレンタルできる服の数に制限がないサービスもあります。クリーニングせずに返却できるため、手間がかからないことも一つの特徴です。
 
レンタルの利用料金は、1着につき2000～3000円程度のショップが多いようです。また、1着1万円程度でセレクトショップの商品がレンタルできるショップもあり、購入することを考えるとかなりお得感があるでしょう。
 
一方、2000円以下でレンタルできる商品も取り扱っているケースもありますので、購入すればファストファッションより安く済みます。
 

ファストファッションの購入で費用がかかるケース

ファストファッションは洋服1枚あたりの値段が安く、数百円代から購入できます。1枚あたりの値段が安いため、複数枚まとめ買いしても安くあがるでしょう。
 
ただし、ファストファッションの商品は低価格の分、一般の洋服に比べて生地や縫製など品質が劣り傷みやすい傾向にあるため、買い替え頻度が高くなりやすいといわれています。そのため、一度にかかる費用は安くても、総合的な費用は安いとはいえないかもしれません。
 

服のサブスクにかかるコスト

服のサブスクにかかるコストは、利用料金のほかにも送料や購入費用がかかります。サブスク利用料金はプランによって変動し、サービスがよいプランを選ぶほど料金が高くなります。
 
また、レンタル後に服を購入する場合、サブスク料金とは別に購入費用が必要です。さらに、返品時に送料がかかるところもあるため、利用の仕方によっては出費がかさんでしまうこともあるでしょう。
 

服のサブスクのメリット

服のサブスクにおけるメリットは、さまざまなタイプの洋服を着られることです。安価な値段でレンタルできて気に入らなければ返品できるため、これまで挑戦できなかった服も気軽に試せるでしょう。
 
また、返却時にはクリーニングに出す必要がないことや保管場所が不要なことも魅力です。さらに、コーディネートをしてもらえるサービスのあるサブスクでは、自分の悩みや希望にあわせてプロのスタイリストが全身のトータルコーディネートを提案してくれるため、新たな発見があるかもしれません。
 
なお、一定料金で服をレンタルできるため、服に対する出費が多い人は節約につながる可能性があります。
 

服のサブスクのデメリット

服のサブスクにおけるデメリットは、届いた服が自分好みでない場合があることです。サービスによっては、自分に合う服を選んでくれるところもあります。
 
また、使用品を取り扱っているサービスであれば、シワやヨレなどが気になる場合もあるかもしれません。さらに、レンタル品であれば、汚れや破損を避けなければならないことにストレスを感じる場合もあるでしょう。
 

ライフスタイルにあった選択で節約を

服のサブスクを利用すれば、品質のよい服を着られるうえに、これまでチャレンジできなかったタイプの服を着られる機会も作れます。利用すればオシャレの幅が広がり、さらにファッションを楽しめるでしょう。また、ショップやサービスによっては、ファストファッションでの購入費用より安く済むケースもあります。
 
費用面で考えると、服のサブスクは被服費の出費が多い人に向いているサービスです。購入するよりも安い費用でさまざまな服を着られるため、被服費を節約したい人はぜひ服のサブスクを検討してみてください。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー