1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

友人が「年収が高いのは文系より理系」と話していたのですが本当でしょうか?高収入の職種には何がありますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月27日 9時10分

友人が「年収が高いのは文系より理系」と話していたのですが本当でしょうか?高収入の職種には何がありますか?

理系と文系では、理系の方が年収が高いと耳にしたことがある人もいるでしょう。これが本当であれば、高校で文理選択をした段階で、年収がある程度決まってしまう可能性もあります。   では実際、平均年収はいくらぐらいの差があるのでしょうか?そこで今回は、理系と文系の平均年収の差と、理系・文系の中でも高年収な職業についてご紹介します。

理系と文系の職業の違い

理系と文系とで明確に職種が分けられているわけではありませんが、大学で勉強した学問の違いなどによって、おおよそ次のように分けられることもあるでしょう。


【文系】

・営業職
・事務職
・企画職
・販売職
・マーケティング職
 
【理系】
・開発職
・研究職
・技術職
・IT系職

これらを見ると、文系はスキルや資格などよりも将来性を見て採用するポテンシャル重視の傾向があり、理系は専門性を生かした職種が多いようです。
 

理系出身者の方が文系出身者よりも年収が高いと言われる理由

理系出身者のほうが文系出身者よりも年収が高いと言われる大きな理由の1つとして、年収が高くなりがちな大手企業に、メーカーが多いことが挙げられます。メーカーでは、技術開発に力を入れており、電化製品やIT分野の開発など、大学で専門知識を身に付けた人材が、優遇されやすい傾向です。
 
また、もともと理系と文系は、3:7ほどの割合となっており、人材不足の可能性も考えられます。需要のわりに供給が少なく、人材確保のために高い報酬を設定するケースもあるでしょう。
 

理系出身者と文系出身者の年収

ある調査では、大学卒業以上の理系と文系の平均年収は、40万円~60万円ほどの差があるとの結果が出ています。年間40万円ほどだったとしても、定年まで40年働いた場合、1600万円の開きになります。
 
次は具体的に、理系・文系でも高収入と言われる職業の年収を確認してみましょう。
 

高年収な理系の職業

国税庁の「令和5年民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は459万5000円となっています。理系で高年収として挙げられる職業が「医師」「システムエンジニア(ソフトウエア作成者)」「一級建築士(建築技術者)」などです。
 
ここでは「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に、それぞれの年収を全体の平均年収と比較してみましょう。
 
表1

きまって支給する現金給与額 年間賞与その他特別給与額 年収
一級建築士
(建築技術者)
41万6400円 133万1000円 632万7800円
医師 109万700円 127万6300円 1436万4700円
システムエンジニア
(ソフトウエア作成者)
38万5400円 95万1000円 557万5800円

※総務省統計局 e-Stat「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
「きまって支給する現金給与額」とは、基本給に残業代や通勤手当・家族手当などを含み、税金などは控除前の額のことです。どの仕事も、給与所得者全体の平均年収よりも高い額となっています。
 
3つの職業とも専門知識が必要なことが共通しており、とくに医師は業務独占資格で年収も高めです。
 

高年収な文系の職業

文系の中でも高年収な職業に弁護士や公認会計士などの士業、経営コンサルタントなどがあります。こちらも「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に、年収を確認してみましょう。
 
表2

きまって支給する現金給与額 年間賞与その他特別給与額 年収
司法書士・弁護士
(法務従事者)
77万800円 196万7200円 1121万6800円
公認会計士、税理士 50万6400円 139万500円 746万7300円
経営コンサルタント
(その他の経営・金融
・保険専門職業従事者)
61万8000円 206万円 947万6000円

※総務省統計局 e-Stat「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
文系で高年収の仕事も、やはり専門的な知識が求められる職業です。これらの職業は理系で高年収の職業と比較しても、引けを取らない高年収であることが分かります。
 
理系・文系で分けた場合の平均年収では理系のほうが高い額となるものの、個々の職業で比較した場合は、文系でも高年収の職業があります。文系・理系かかわらず、どれだけ専門的な知識が身に付けられるかといったことも年収にかかわるようです。
 

理系と文系では年収に40万円~60万円程の差がある

理系と文系と比べた場合、理系のほうが専門性の高い仕事が多いこともあり、年収が高いと言われています。実際、理系と文系では平均年収に40万円~60万円ほどの差があるというデータもあります。
 
とはいえ職業ごとに比較すると、文系でも専門性の高いジャンルの仕事は年収が高く、理系にも引けを取りません。確かに平均年収では理系のほうが高額ですが、理系・文系に限らず、どのような職業に就くかが、年収に影響してくるといえるでしょう。
 

出典

総務省統計局 e-Stat令和5年賃金構造基本統計調査職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
国税庁 令和5年民間給与実態統計調査2平均給与(第8表)平均給与(15ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください