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無水鍋・保温鍋・圧力鍋を徹底比較! 節約の強い味方はどれ?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月27日 9時30分

無水鍋・保温鍋・圧力鍋を徹底比較! 節約の強い味方はどれ?

毎日料理を作るなかで、なるべく時短や節約をしたいと考えている方もいるでしょう。その際に便利なのが、無水鍋・保温鍋・圧力鍋などの調理用鍋です。しかし、それぞれの調理用鍋の特徴が異なるため、作る料理に合った鍋を使用しないと、時短や節約にはつながりにくい可能性があります。   そこで今回は、無水鍋・保温鍋・圧力鍋の特徴と、どのくらい節約効果が見込めるのかについて解説します。

無水鍋・保温鍋・圧力鍋の違いとは

まずは、無水鍋・保温鍋・圧力鍋の3つの調理用鍋の特徴を解説します。
 

無水鍋とは

無水鍋とは、水を使わずに素材から出る水分だけで調理ができる鍋です。焼いたり煮込んだりするときに発生する蒸気には、素材のうまみや栄養など含まれています。
 
無水鍋は密閉性が高いため、その蒸気を閉じ込めて普段よりも深い味わいの料理が作れるでしょう。保温性にも優れているため、弱火でも短時間で余熱を使って調理ができます。スープ系の料理や肉じゃが、カレーなどの料理を作る際におすすめです。
 
また、無水鍋にはガス用と電気用の2種類があります。家庭で使用している熱源のタイプによって適切なものを選びましょう。さらに、鍋の素材もアルミニウムやステンレス、ホーロー、土鍋などのさまざまな種類があります。例えば、初めて調理用鍋を使う方は、熱伝導が伝わりやすく、ムラなく加熱できるアルミニウム製の鍋を使用するとよいでしょう。
 

保温鍋とは

保温鍋とは、一度加熱した料理を保温鍋が持つ高い保温効果で余熱調理ができる鍋です。鍋のなかにある真空断熱層によって、一定時間保温状態をキープさせることができます。余計な火を使わずに済むため、ガス代の節約につながるでしょう。常に見張っておく必要もなく、その間にほかの料理を作ったり家事ができたりする点もメリットです。
 
ただし、保温鍋の場合は余熱で調理をするため、長時間煮込むことが前提となります。ガス代の節約にはなるかもしれませんが、時短にはなりにくいでしょう。また、保温鍋も無水鍋と同様に、熱源のタイプや素材などの複数の種類から選べるため、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
 

圧力鍋とは

圧力鍋とは、鍋のなかに圧力を加えて通常の鍋よりも高温で調理ができる鍋です。基本的には無水鍋の構造と似ており、密閉性が高くうまみや栄養素を閉じ込めながら時短調理可能です。大きな違いとしては、ふたの形状が異なる点です。無水鍋の場合は重みのあるふたで密閉性を高めますが、圧力鍋の場合はゴムパッキンで固定します。
 
また、圧力鍋には蒸気口がついており、「おもり式」「スプリング式」などに分かれています。おもに、ガス火やIH対応の圧力鍋と電気圧力鍋の2種類から選択可能です。電気圧力鍋は火加減調整などを自動で行い手間がかからない点はメリットですが、ガス火やIH対応の圧力鍋よりも本体価格が高い傾向にあります。
 

無水鍋・保温鍋・圧力鍋の節約効果はどれくらい?

無水鍋・保温鍋・圧力鍋を使うことで、通常の調理時間の1/3の時間に短縮できるといわれています。今回は、通常の鍋で料理を作るのに1時間かかる場合と、調理用鍋で1/3の時間で作れる場合にかかるガス代を比較します。なお、ガスの出力値は中火、ガスは都市ガス、単位料金は東京ガスの料金で計算します。計算する際の条件は、以下の通りです。

●ガスコンロの出力値:1.68キロワットアワー
●ガスの発熱量:45メガジュール/立方メートル
●ガス単位料金:154円/立方メートル

以上の条件を、「出力値×3.6×時間÷ガスの発熱量×ガス単位料金」の計算式に当てはめると、ガス代は以下の通りです。

●調理時間が1時間の場合:約21円
●調理時間が20分の場合(1時間の1/3):約7円

無水鍋・保温鍋・圧力鍋を使用すれば、ガス代以外にも水道代や電気代などのほかの光熱費の削減もできる可能性があります。しかし、作る料理や頻度、熱源のタイプなどが異なる場合、どれが最も節約できるかは一概には言えないでしょう。
 

無水鍋・保温鍋・圧力鍋を使用すれば光熱費の節約につながる可能性はあるが、節約効果の優先順位は一概には言えない

無水鍋・保温鍋・圧力鍋を使用すれば、通常の鍋よりも時短かつ光熱費の節約につながる可能性があります。しかし、作る料理や頻度、熱源のタイプなどが異なると、節約効果の優先順位は一概には言えません。
 
ただし、光熱費の節約もしつつ時短もしたい方は、保温鍋よりも無水鍋や圧力鍋を選ぶとよいでしょう。また、本体価格もそれぞれ異なるため、初期コストも考えたうえで、自分に合った鍋を選択することが重要です。
 

出典

東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)一般契約料金 B表 24年11月検針分
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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