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スーパーやコンビニなどのレジ袋は有料化されたのに、なぜ「しまむら」は無料なの?ほかの小売業者の対応は?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月28日 5時20分

スーパーやコンビニなどのレジ袋は有料化されたのに、なぜ「しまむら」は無料なの?ほかの小売業者の対応は?

2020年7月1日より、日本全国でプラスチック製レジ袋が有料化されました。多くの小売店がレジ袋の有料化を実施する中、アパレル企業の「しまむら」は、無料配布を継続しています。   なぜ、しまむらはレジ袋を無料で提供し続けることができるのかについて、この記事では、その理由と背景、そしてほかの小売業者の対応についてまとめました。

レジ袋有料化の背景

レジ袋の有料化は、世界的な環境問題であるプラスチックごみ、とくに海洋プラスチックごみの削減が目的です。プラスチックには廃棄物・資源制約、地球温暖化などの課題があるとされています。
 
2020年7月1日からのレジ袋の有料化は、改正された「容器包装リサイクル法」に基づいています。この法改正により、小売店などで商品購入時に提供される、持ち手の付いたプラスチック製レジ袋が有料化の対象になりました。
 

しまむらのレジ袋が無料なのはなぜ?

ほとんどの小売店でレジ袋が有料化された中、衣料品小売チェーンのしまむらは、レジ袋を無料で提供しています。その理由は、バイオマス素材の活用にあります。
 
2020年5月から、しまむらグループではプラスチック製レジ袋をバイオマス素材が25%以上配合されているタイプに順次切り替えてきました。
 
経済産業省によれば、以下の条件を満たすレジ袋は有料化の対象外とされています。

●プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
●海洋生分解性プラスチック配合率が100%のもの
●バイオマス素材が25%以上配合されているもの

しまむらのレジ袋は3番目の条件を満たしているため、有料化の対象外です。バイオマス素材で環境負荷を軽減しながら、同時に無料でレジ袋を提供し続け、サービスの質を維持する戦略を取っています。
 
また、しまむらグループでは「店舗で配布したレジ袋を1枚1円で回収するリサイクルサービス」も実施しており、積極的に環境問題に取り組んでいます。
 

ほかの小売業者の対応

大手コンビニチェーン各社は、バイオマス素材配合のプラスチック製レジ袋の有料化を実施し、サイズによって1枚3円~7円(税込み)で販売しています。また、スーパーマーケット業界各社は、従来のプラスチック製のレジ袋およびバイオマス配合のレジ袋を有料(1枚税込み3円~5円前後)で販売し、プラスチックごみの削減に取り組んでいます。
 
百貨店業界やアパレル企業もレジ袋有料化に際し、従来のプラスチック製レジ袋を廃止したり、紙袋を有料で販売したりするなど、各社は異なる方法で環境保護対策に動いているといえるでしょう。
 

しまむらのレジ袋が無料の理由は、環境に配慮したレジ袋を採用しているため

しまむらがレジ袋を無料で提供し続けられる理由は、バイオマス素材を25%以上配合したレジ袋を採用し、法規制の対象外となっているためです。
 
一方で、多くの小売業者はレジ袋を有料化したり、有料の紙袋を販売したりするなど、各企業により異なる方法でプラスチックごみ削減に取り組んでいます。
 
消費者はレジ袋の有料化によって負担が増したことを嘆くのではなく、環境保護に貢献する機会として捉えることが大切です。マイバッグの活用などにより、レジ袋の使用を最小限にすることで、一人ひとりが持続可能な社会の実現に貢献できるでしょう。
 

出典

経済産業省 2020年7月1日よりレジ袋有料化がスタートします。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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