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給湯器からお湯が出るまでに「10秒」以上かかります。毎日15回ほど「捨て水」をしていますが、水道代はいくら無駄になっているのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月28日 5時30分

給湯器からお湯が出るまでに「10秒」以上かかります。毎日15回ほど「捨て水」をしていますが、水道代はいくら無駄になっているのでしょうか?

給湯器の性能や設置状況、気温などによって、お湯が出るまでに時間がかかることがあります。使用頻度が高い場合、無駄になる水の量と水道代を考えると無視できる問題ではないでしょう。   この記事では、給湯器のしくみから、捨て水の量と水道代、解決法などについてまとめました。

給湯器のしくみと捨て水が発生する理由

給湯器は、家庭やオフィスで温水を供給するために欠かせない設備です。しかし、そのしくみゆえに、お湯が出るまでに時間がかかることがあります。
 
給湯器内部で加熱された水は、タンク式の場合はタンク内に一時的にためられます。蛇口をひねると、配管を通じてお湯が出るしくみです。そのため、お湯を出そうとしてもすぐに出ず、配管に残っていた水(捨て水)が出ます。捨て水が発生するのは、以下のような理由が考えられます。

●配管の長さ
●配管内で水が冷める
●給湯器の性能
●水圧の問題

給湯器から蛇口までの配管が長いほど、お湯が出るまでの時間が長くなるでしょう。また、使用していない間に配管内の水が冷めてしまうことも原因のひとつです。
 
古い給湯器や性能の低い機種を使用することで加熱に時間がかかったり、水圧が低くお湯が蛇口に到達するまで時間がかかったりすることも理由と考えられるでしょう。
 

捨て水の量と水道代

仮に4人家族で、毎日15回ほど捨て水をしているケースを考えてみましょう。蛇口の水量を1分間に約12リットル、1回当たりの時間が10秒間とすると、毎回約2リットルの捨て水が発生することになります。
 
捨て水を15回する場合1日当たり約30リットル、1ヶ月(30日)当たりの捨て水量は約900リットルです。また、1年当たりの捨て水量は約1万800リットルに上ります。
 
水道料金は地域によって異なりますが、東京都水道局では水1リットル当たりの参考単価を0.24円としていることから、1ヶ月の捨て水量約900リットルに対する料金は900リットル×0.24円=約216円です。年間では約2600円の水道代が、捨て水によって無駄になっていると考えられます。
 

捨て水を減らすための対策と無駄にしない方法

水栓の近くに即湯器と呼ばれる小型の電気温水器を設置することで、お湯が出るまでにかかる時間を短縮し、捨て水を減らせます。
 
また、最新の給湯器はお湯が出るまでの時間が短く、エネルギー効率も高いことが多いため、古いタイプの給湯器を使っている場合は、交換することも考えましょう。適切な容量の給湯器を選ぶことや、配管内の水が冷めるのを防ぐために、設置場所を決める際は、配管が長くなりすぎないよう工夫することも大切です。
 
もし、捨て水が発生した場合はそのまま流してしまうのではなく、バケツなどに取っておき、植物の水やりや掃除、洗車などに使えば無駄になりません。
 

ひと月当たりおよそ200円の捨て水が発生している可能性がある

給湯器の捨て水を減らすためには、給湯器の設置場所を考慮したり、配管の断熱性を強化したりといった対策が必要です。それでも捨て水が発生する場合は、掃除に活用するなど、工夫次第で有効利用できるでしょう。
 
捨て水は、積み重なることで無視できない量の水だけでなく、お湯を送るための電気やガス代なども無駄にしていることになります。初期費用はかかりますが、お湯が出るまでの時間が短いとされる最新の給湯器に交換すると、長期的には節約につながる可能性が高くなるでしょう。
 

出典

東京都水道局 くらしと水道 水の上手な使い方
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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