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家の近くに「歯医者」が多いのですが、私の周りだけでしょうか…?歯医者さんは年収もいいのですか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月30日 5時30分

家の近くに「歯医者」が多いのですが、私の周りだけでしょうか…?歯医者さんは年収もいいのですか?

地域によっては、近所に複数の歯科医院を見かけることもあるでしょう。歯科医院が多い理由について気になる人もいるのではないでしょうか。   本記事では、歯科医師の平均的な年収や歯科医院が多い理由などを紹介します。

歯科医師の平均的な年収

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、歯科医師の平均年収は924万3000円です。年齢別平均年収は表1の通りです。
 
表1

20~24歳 189万1200円
25~29歳 418万6000円
30~34歳 563万4500円
35~39歳 1119万2200円
40~44歳 1281万600円
45~49歳 1150万6300円
50~54歳 1377万2300円
55~59歳 809万8700円
60~64歳 1354万8500円

出典:厚生労働省 職業情報提供サイトjob tag「歯科医師」を基に筆者作成
 
年齢によってバラつきはありますが、20代後半から年収400万円を超えており、以降の年代では1000万円を超えることも多く、年収はよいほうといえるでしょう。
 

平均年収は30代後半から1000万円を超える

歯科医師の平均年収は、30代後半から増加する傾向があります。表1より25~34歳の年収と比較すると、30代後半からは一気に1000万円を超えて、35~39歳では約1119万円にまで上がります。年収がアップする理由として、経験値の積み重ねや専門性の向上、開業などが予想されるでしょう。
 

歯科医師が多い理由

厚生労働省によれば、歯科医師が多い理由は、昭和40年代初頭に起こった、生活環境や食の変化などが原因といわれています。この頃、国民の間に虫歯が多発し、「虫歯の洪水」ともよばれる状況に対応するために、国は歯科医師を増やすことを目標とし、次々に歯科大学の新設が認可されるようになりました。
 
結果、昭和40年代当初の歯科大学の入学定員約1100人から、10年もたたずに3倍以上の3500人台となり、人口10万人対歯科医師数50人という目標は達成されました。平成22年末には歯科医師の数は10万人を超え、人口10万人対歯科医師数80人に達しているとのことです。
 
歯科医師が多いもうひとつの理由は、その収入の高さが挙げられるでしょう。歯科診療は国民皆保険制度に基づいて患者の負担額が軽減されていますが、歯科医師が受け取る報酬は高額なものであると考えられます。
 
例えば、診療報酬が1回あたり約6000円として、1日に20人の患者を診療すると12万円ほどの売り上げになります。訪問診療を行う場合、患者の負担額がより低くなるため、収益が上がりやすい傾向があります。
 
さらに、訪問診療では介護保険や訪問加算なども請求できる場合があり、保険点数を積み重ねることで安定した収益を得ることが可能と考えられます。歯科医師は収入面で高い水準を維持できる職業であるため、歯科医師を目指す人が多いことも理由として考えられるでしょう。
 

歯科医師は30代後半で平均年収が1000万円を超える

歯科医師が多い理由としては、昭和40年代に起こった歯の病気の急増に対応するためといわれており、さらにその収入の高さや安定した収益が得られることも理由として考えられます。
 
歯科医師の平均年収は924万3000円で、30代後半になると平均年収が1000万円を超えるため、高収入が期待できる職業といえます。歯科医師を目指せば、高い収入獲得に期待できるでしょう。
 

出典

厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag 歯科医師
厚生労働省 第1回歯科医師の資質向上等に関する検討会 参考資料5 歯科医師需給問題の経緯と今後への見解(3~4ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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