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12月から「マイナ保険証」に切り替わるようですが、紛失が心配です。不正利用で多額の「借金」を負う可能性もあるのでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月30日 2時10分

12月から「マイナ保険証」に切り替わるようですが、紛失が心配です。不正利用で多額の「借金」を負う可能性もあるのでしょうか…?

12月2日以降は紙の保険証の新規発行がなくなり、マイナ保険証(マイナンバーカードを保険証として使う仕組み)への移行が決まっています。これを機にマイナンバーカードの作成を考える人が増える一方で、「もし紛失したらどうしよう」と不安に感じる人も少なくないでしょう。   万一マイナンバーカードを紛失した場合、多額の借金を背負わされたり、個人情報が流出して大きな被害を受けたりする恐れがあるのでしょうか? 本記事では、マイナンバーカード紛失時のリスクや対策、再発行の費用について解説します。

マイナンバーカードをなくすとどうなる? 勝手に借金されることはある?

結論からいえば、マイナンバーカードの紛失が原因で、身に覚えのない借金を背負う可能性は低いでしょう。マイナンバーカードは顔写真がついているため、他人がカードをそのまま使って借金ができるわけではないからです。
 
また、金融機関はマイナンバーカードだけで審査しているわけではありません。実際に、SMBCモビットは自社のウェブサイトで「マイナンバーカードのみでお金を借りることはできますが、実際の審査では、勤務先情報や申込者の電話番号、在籍確認など、さまざまな方法で本人確認を行います」と明言しています。
 
また、マイナンバーカード本体から個人情報を盗まれるのではと思う人もいるかもしれませんが、暗証番号が漏れていなければ個人情報にアクセスすることはできず、個人情報が盗まれることはまずありません。
 
これらのことから、マイナンバーカードを紛失したとしても、大きな被害に遭う可能性は低いといえるでしょう。
 

マイナンバーカード紛失時にすべきこと

マイナンバーカードを紛失したときにまず行うべきは、機能の停止手続きです。マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)で24時間受付しているので、紛失に気づいたらすぐに手続きを行いましょう。
 
機能を停止することで、不正な情報アクセスや住民票・印鑑証明書など公的な証明書の発行ができなくなり、不正利用のリスクを抑えられます。また、借金を背負うことになるかもしれないと不安な人は、信用情報機関への申告を考えてみると良いでしょう。
 
例えば、全国銀行個人信用情報センターなら500円の手数料で「マイナンバーカード(本人確認書類)を紛失した旨」を登録できます。金融機関は審査時に、信用情報機関に登録されている情報を確認するので、審査がより慎重に行われる効果が期待できます。
 

マイナンバーカードの再発行手続きとその費用

なくしてしまったマイナンバーカードの再発行は、市区町村の窓口で行います。
 
再発行には1000円の手数料がかかります。その内訳は、カードの発行費用800円と電子証明書の発行費用200円です。なお盗難などを理由とする場合、再発行の手数料がかからないケースもあります。
 
再発行には1ヶ月以上の時間がかかる場合もあるため、再発行が必要とわかった時点ですぐに手続きを進めましょう。
 

マイナンバーカードを紛失しても適切な処置を行えば安心

マイナンバーカードの利用範囲が広がり、健康保険証としての役割も担うことから、万一の紛失や盗難に対するリスク管理が求められるようになりました。
 
しかし、マイナンバーカードをなくしても不正利用されるリスクは少なく、24時間いつでも機能停止の手続きができます。マイナンバーカードを紛失したときの最適な対応を把握しておけば、安心して持ち運びができるでしょう。
 

出典

デジタル庁 持ち歩いても大丈夫! マイナンバーカードの安全性
SMBCモビット マイナンバーカードでお金を借りることは可能 利用方法を解説
一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター 本人申告の手続き
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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