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「マイナ保険証」って本当に便利なんですか? 初診料「20円」くらいの差であれば、今の保険証でいいのではないでしょうか? ほかに“メリット”はありますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月30日 4時30分

「マイナ保険証」って本当に便利なんですか? 初診料「20円」くらいの差であれば、今の保険証でいいのではないでしょうか? ほかに“メリット”はありますか?

2024年12月2日で現行の健康保険証の新規発行が終了となり、今後はマイナ保険証を利用することになります。ただ、マイナ保険証は本当に便利なのか、疑問に感じている人も多いでしょう。   本記事では、マイナ保険証の利便性やメリット、デメリットについて解説します。

マイナ保険証を使うとお得になるの?

マイナ保険証を利用すると、従来の保険証での受診に比べて初診料が20円、再診料が10円安く なります。ただし、この差額は患者の負担割合(2割または3割)に基づくため、実際の節約効果はそれほど大きくありません。例えば、3割負担の場合、初診料の差額はわずか6円となります。
 
そのため、費用面でのメリットを大きく感じられることはないかもしれませんが、利便性やほかの利点を考慮しておきましょう。
 

マイナ保険証のそのほかのメリットは?

マイナ保険証には、以下のようなメリットがあります。
 

医療情報の一元管理

過去に処方された薬や診療情報、検診結果などが医療機関同士で連携されるため、質の高い医療が期待できます。これにより、診療時の情報共有がスムーズになり、重複する検査や不要な薬の処方を防ぐことができます。
 

高額療養費の手続きが不要に

高額療養費の交付申請が自動化され、患者自身で煩雑な手続きを行う必要がなくなります。これにより、医療費負担の軽減だけでなく、手続きのストレスも少なくなるでしょう。
 

医療費控除の簡略化

確定申告時に必要な医療費控除の申請が簡単になります。マイナポータルを利用すれば、医療費情報が自動的に反映され、手間を大幅に省けます。
 

マイナ保険証のデメリットはあるの?

メリットの多いマイナ保険証ですが、注意すべき点もいくつか存在します。
 

全ての医療機関が対応しているわけではない

日本全国全ての医療機関で、マイナ保険証を利用できるとは限りません。特に、小さなクリニックや診療所などでは、導入コスト増加や運用負担が高くなることから、対応していない可能性があります。そのため、マイナ保険証を持っていても、従来の健康保険証を併用する必要が出てくるかもしれません。
 

セキュリティ面での不安

マイナ保険証には個人情報が多く記録されているため、紛失や盗難により不正利用されるリスクがあります。特に、医療情報が含まれることでプライバシー漏洩や侵害の懸念が高まります。また、オンラインでの情報管理に依存するため、サイバー攻撃によるデータ流出リスクも無視できません。
 
そのため、利用者はカードの取扱いに細心の注意を払い、厳密に管理する必要があります。
 

まとめ

マイナ保険証は、初診料や再診料の負担軽減などの直接的な節約効果は小さいものの、医療情報の一元管理や高額療養費手続きの自動化など、利便性の高さが魅力です。
 
一方で、対応医療機関が限られる可能性があることや、セキュリティリスクといった課題も存在します。メリットだけでなくデメリットも理解しながら、有効活用していきましょう。
 

出典

厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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