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自宅で「小銭貯金」を発見! 買い物を「すべて小銭」で払おうとしたらレジで断られてしまったけど、何枚までなら大丈夫? 使用可能枚数について紹介

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月30日 4時30分

自宅で「小銭貯金」を発見! 買い物を「すべて小銭」で払おうとしたらレジで断られてしまったけど、何枚までなら大丈夫? 使用可能枚数について紹介

いつの間にかたまってしまう小銭。銀行で両替すると手数料を取られ、ATMに預けても枚数によっては料金がかかります。「では、お店で使ってしまえばいいのでは?」と思うかもしれません。   しかし、「100円玉を50枚と10円玉を50枚」のように、100枚もの大量の小銭を一度の買い物で使ってよいものかどうか、迷う人もいるでしょう。実際、お店で支払える硬貨には枚数制限があるようです。本記事では、貨幣の使用可能枚数について紹介します。

硬貨の両替・入金には手数料がつきもの

電子マネーの利用が増え、スーパーやコンビニで小銭(硬貨)を使うことが減ったせいか、気がつくと財布に小銭がたまっている……ということはありませんか? 重くてかさばる小銭をなくすには「両替する」「ATMなどに入金する」などの方法が考えられますが、どちらも手数料がかかります。
 

両替の手数料

銀行で硬貨を両替すると、枚数によっては手数料を取られます。ゆうちょ銀行での両替は100枚までは無料ですが、101枚から500枚までだと550円、501枚から1000枚までだと1100円の手数料がかかります。
 
みずほ銀行でも、100枚までは無料、101枚から500枚までだと550円、501枚から1000枚までだと1320円、1001枚以上は1980円かかり、以降500枚ごとに660円が加算されます。
 

ATM預け入れの手数料

ATMで自分の口座に硬貨を入金するときも、手数料がかかります。ゆうちょ銀行や郵便局内のATMで硬貨を預け入れる場合、手数料は25枚までが110円、26枚から50枚までが220円、51枚から100枚までが330円です。
 
このように、大量の硬貨を何とかしようとしても、両替にも預け入れにも手数料がかかります。では、お店で商品を購入し、代金を支払う場合はどうでしょうか?
 

紙幣や硬貨は何枚まで使える?

硬貨の支払枚数には、法律上の制限があります。
 

硬貨は1種類20枚まで

一度に使える硬貨(貨幣)の枚数には「1種類につき20枚まで」という制限があります。「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第7条に、「貨幣は、額面価格の20倍までに限り、法貨として通用する」と規定されているからです。法貨とは、法律によって強制通用力が認められているもののことです。
 
こうした決まりにより、1000円の商品を買うために10円玉を100枚出しても、お店側は受け取りを拒否できます。
 

紙幣は制限なし

貨幣に制限がある一方、紙幣は使用できる枚数に制限はありません。「日本銀行法」でも「無制限に通用する」とされています。
 

なぜ貨幣には制限があるのか?

貨幣のみ使用枚数が制限されているのは、貨幣が大量に使われた場合、計算に手間がかかったり保管場所に困ったりするといったことが理由のようです。
 
ただし、貨幣を受け取る側が「21枚以上使ってもいいよ」と了承した場合は、20枚の制限を超えた枚数の貨幣を使用できます。とはいえ、何十枚もの貨幣をレジに並べて支払うのは、やはりお店側に迷惑がかかりそうです。たとえ顧客の立場でも、節度ある支払方法を意識することが大切でしょう。
 

まとめ

小銭は、少額のものを購入するには便利なものです。しかし大量になると重くて扱いづらく、両替や預け入れにも手数料がかかります。電子マネーの使用が増えた昨今ですが、時々はスーパーやコンビニで現金を使うことが、小銭をため込まないコツかもしれません。
 

出典

e-Gov法令検索 通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律
財務省 お金には使用できる枚数の制限があるのですか
 
執筆者:橋本典子
特定社会保険労務士・FP1級技能士

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