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5年かけてやっと貯蓄「300万円」に達成…!1つの口座にまとめて保管するのと複数の口座に分散させるのと、どちらがよいでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月1日 2時0分

5年かけてやっと貯蓄「300万円」に達成…!1つの口座にまとめて保管するのと複数の口座に分散させるのと、どちらがよいでしょうか?

国内には銀行を始め多くの金融機関が存在します。中には複数の金融機関の口座を所有している人もいるでしょう。また一つの銀行で複数の口座を所有している人も少なくありません。   今回のケースでは、300万円の貯蓄を所有している人が貯蓄を複数口座に分散させるかどうかを悩んでいるとのことでした。金融機関ごと、あるいは同じ金融機関でも口座ごとに特徴が異なるため、どのような預金・貯金方法がいいのか迷うことがあるかもしれません。   本記事では、貯蓄を一つの口座にまとめる場合と複数の口座にまとめる場合とを比較しつつ、効率的な運用方法について役立つポイントをご紹介します。

リスクヘッジの観点からは一つの口座でも問題ない

今回のケースで、一つの口座にまとめるか複数の口座に分散させるか悩んでいる相談者は、もしかしたら金融機関の破綻に伴うリスクを心配しているかもしれません。
 
「もし破綻したら貯蓄が返ってこないかもしれない。複数の金融機関で分散保管する方が安心かも」と不安になっているとしたら、心配はないでしょう。
 
万が一金融機関が破綻しても、日本には「預金等の定額保護」と呼ばれるシステムがあり、全額もしくは一定額までの預金が保証されます。以下はおもな保証内容です。


・「当座預金」「利息のつかない普通預金」などの決済用預金:全額保護
・利息のつく「普通預金」「定期預金」「定期積金」など:預金者一人あたり元本1000万円+破綻日までの利息などが保護

今回のケースでは貯蓄額が300万円であるため、金融機関破綻時にも預金は保護されます。そのため預金を失うのではないかという心配については、一つの口座に預けておいても問題ないでしょう。
 

複数の口座で分散管理するメリット

複数の口座に貯蓄を分散するメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
 

・リスクヘッジ

元本1000万円を大きく超える貯蓄がある場合、金融機関破綻によって元本が一部戻ってこないかもしれないため、分散管理するといいかもしれません。
 

・金融機関独自のポイントやサービスを使い分けられる

金融機関の中には独自の経済圏でポイントを発行したり、ATM手数料や振込手数料を無料にしたりするサービスがあります。好みのポイントやサービスを効率的に使ううえで、特定の口座で取引できます。
 

・目的別に資産を管理できる

貯蓄で利息を貯める用の口座、生活費で出し入れする口座、公共料金の引き落とし口座など、目的に合わせて口座管理できます。
 

・利息が多くつく口座を活用できる

金融機関によって、あるいは口座によって適用金利が異なります。例えば一般的にネット銀行は通常の銀行より、定期預金は普通預金よりも金利が高いといわれます。
 
当面動かす予定がない貯蓄はネット銀行の定期預金に預け入れ、引き出すかもしれない貯蓄は普通預金口座に置くなど工夫できます。
 

複数の口座で分散管理する際の注意点

複数の口座に貯蓄を分散する場合は、以下のような点に注意しましょう。
 

・管理が煩雑になる

金融機関ごとに通帳やカード、ネットアカウントなどを持っていると、どこの口座にいくら入っているか、いつ満期を迎えるかなど、管理することが多くなります。
 

・急な出費で貯蓄が足りなくなるおそれもある

貯蓄額の多くを定期預金にして、少額を生活費用の普通預金に入れているようなケースでは、急な出費に対応できないかもしれません。資産を分散するときは、支出に余裕をもって対応できる仕方で割り振るといいでしょう。
 

複数口座で分散管理すべきかはライフスタイルや運用方法によって変わる

一つの口座で集中管理すべきか複数口座で分散管理すべきかは、貯蓄の使い方やライフスタイルなどによって決められます。より高い金利を適用させたい場合は、現在の口座より条件のいい口座も開設して、定期金利などの商品にあてられるかもしれません。
 
また特定の金融機関に関連したポイントやサービスを頻繁に使いそうな場合、その口座も活用すると日常でお得感を感じる場面が出てくるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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