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彼氏から生活費の借金が「80万円」あると告白された!「年収の3分の1以下だから」とのことだけど、本当に大丈夫なの? 確認すべきポイントを解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月30日 4時40分

彼氏から生活費の借金が「80万円」あると告白された!「年収の3分の1以下だから」とのことだけど、本当に大丈夫なの? 確認すべきポイントを解説

彼氏から突然「80万円の借金がある」と告げられたら、驚きや不安を感じるのは当然かもしれません。いくら「年収の3分の1以下だから大丈夫」と言われても、具体的な根拠が分からないと安心できませんよね。   その借金が生活費のためだとしたら、将来の二人の生活にも影響が及びそうです。そんな際には、どのように状況を受け止め、何を確認すればいいのでしょうか?

総量規制とは? 借り入れの仕組み

まず押さえておきたいのが、「総量規制」というルールです。これは、貸金業法によって定められたもので、個人が借りられる金額の上限を「年収の3分の1まで」と制限しています。この仕組みは、返済能力を超えた多額の借金を防ぐために設けられました。
 
例えば、彼氏の年収が400万円の場合、総量規制の上限は約133万円となります。これは1社から借りられる金額ではなく、複数の金融機関からの借り入れも含めた合計額です。そのため、すでに他社から借り入れがある場合は、それを含めて計算する必要があります。
 
ただし、総量規制には例外もあります。住宅ローンや自動車ローン、銀行が提供するカードローンなどはこの規制の対象外です。そのため、年収の3分の1を超える借り入れが可能な場合もあるため、注意が必要です。彼氏が借金を抱えている場合、その内容が総量規制の対象かどうかを確認しておきましょう。
 

生活費を借金するのは「大丈夫」なのか?

生活費を借金で賄うという状況には、注意が必要です。一時的な支出や突発的なトラブルによる借金であれば、計画的に返済することで解決することもあります。しかし、日常的に生活費が収入を上回り、借金で補填(ほてん)している状態の場合は危険です。
 
例えば、80万円の借金を年利15%で返済する場合、毎月2万円を返済する計画では完済まで約4年半かかります。
 
この場合、返済金額は約112万円、利息として支払う金額は約32万円にも上ります。収入に余裕がなければ、この負担が長期間にわたって続くことになります。
 
さらに、生活費を借金で賄う背景には、収支バランスが崩れている問題が潜んでいる可能性があります。支出が無駄に膨らんでいる場合や、収入が安定していない場合は、根本的な生活の見直しが必要です。「生活費が足りないから借金をする」という状態が繰り返されれば、借金は雪だるま式に増え、二人の将来に深刻な影響を及ぼしかねません。
 

借金が二人の関係に与えるリスク

借金は、金額以上に心理的なストレスや将来への影響をもたらします。恋人同士の場合、信頼関係に影響を及ぼしかねません。まずは、彼氏の借金が二人の生活にどのようなリスクをもたらすかを理解し、その上で適切な対処法を考えましょう。
 

借金による心理的ストレス

借金を「返済しなければ」という心理的プレッシャーは、本人だけでなく、パートナーにも影響を及ぼします。特に、借金の理由や返済計画が不透明である場合、信頼関係に亀裂が入るリスクがあります。お金の問題が原因で別れるカップルも多いため、お金の面においては透明性が大切です。
 

借金に向き合う方法

借金の理由や返済計画について、具体的に話し合うことが必要です。返済が難しい場合は、家計管理の見直しや専門家への相談を検討しましょう。また、彼の借金を肩代わりすることは避け、二人で長期的な生活設計を考えることが賢明です。
 

まとめ

彼氏に借金があると分かったときは、借金の理由や返済計画を具体的に確認しておきましょう。特に生活費を補うための借金であれば、支出の見直しや収支の改善が欠かせません。
 
借金問題は、二人の信頼関係や将来設計に影響を及ぼす可能性があります。感情的にならず、冷静に状況を把握し、必要であれば専門家の力を借りる選択肢も視野に入れましょう。将来の安定した生活を築くためにも、二人でお金の問題と向き合うことが大切です。
 

出典

日本貸金業協会 お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)
 
執筆者:西村りえ
2級ファイナンシャルプランナー、AFP

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