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実家に手紙を送ったら、郵便料金が「値上げ」されていたことを忘れていた!「差額は払っといたよ」とのことですが、受け取った人が支払うのでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年11月30日 5時0分

実家に手紙を送ったら、郵便料金が「値上げ」されていたことを忘れていた!「差額は払っといたよ」とのことですが、受け取った人が支払うのでしょうか…?

2024年10月から郵便料金が値上げされました。これまでの官製はがきや切手では料金が不足してしまうのですが、もし料金が不足していることに気づかず、はがきや手紙を送ってしまった場合、不足料金はどのようになるのでしょう。また、今までのはがきや切手の在庫がある場合、これらは有効に使うことができるのでしょうか。   本記事では、郵便料金が値上げされた背景と、郵便料金が不足した場合の対応について解説していきます。

郵便料金値上げの理由

郵便料金は、消費税の値上げによる料金変更を除いて、1994年以来30年ぶりの値上げとなりました。昨今ではペーパーレス化が進み、さらに、電子メールなどの普及もあって年賀状・暑中見舞いのはがきのやりとりが希薄になってきました。
 
このような背景もあって、郵便物の取扱数は2001年度をピークに大幅に減少しており、今後もその傾向が続くと予想されているのです。郵便物の収益が減少するのに対して、人件費や燃料費などの営業費用は増加していく現状の中、安定した郵便サービスの提供を続けるため、郵便料金の引き上げが行われたとのことです。
 

郵便料金の値上がりはいくらなのか

郵便物の主な値上げは図表1の通りです。
 
図表1

郵便物 旧料金(~9/30) 新料金(10/1~)
定形郵便物 84円(25グラムまで) 110円(50グラムまで)
※重量区分は統一
94円(50グラムまで)
通常はがき 63円 85円
レターパック 520円(プラス) 600円
370円(ライト) 430円
速達 260円(250グラム以内) 300円
350円(1キログラム以内) 400円
600円(4キログラム以内) 690円

郵便局 2024年10月1日(火)から郵便料金が変わりました。 より筆者作成
 
このほかにも、定形外郵便物(規格内)、特定記録郵便、特定記録郵便、簡易書留、スマートレターがそれぞれ値上げしています。特に定形外郵便の値上がりの幅は大きく、最大で170円もの値上がりになっています。
 

従来までの切手やはがきは有効なのか

これまでの切手は引き続き使用可能です。ただし、従来貼っていた切手だけでは料金不足で送ることができないので、差額分の切手を追加で貼る必要があります。郵便局では、差額用として次の4種類の切手を9月2日より販売しています。

●16円切手
●22円切手
●26円切手
●40円切手

また、今までの「63円はがき」を新しく販売されている「85円はがき」に交換することもできますが、この場合は差額料金の22円に加えて、交換手数料の6円がかかります。そのため、特別な理由がない限りは差額分の切手を購入し、貼り足す方法のほうが費用を抑えることができるでしょう。
 

もし不足した料金で送ってしまったらどうなる?

万が一、差額分の切手を貼り忘れた場合、郵便物は「料金不足」として差出人に返送されるか、受取人に不足分の料金が請求されます。
 
郵便局では不足料金が発生した場合、差出人と受取人のどちらに請求するか明確な基準を公表してはいませんが、基本的には差出人に請求がいくものと考えられます。これは、基本的に郵便料金は差出人が負担するもので、料金不足が発生した場合も、その費用は差出人が本来支払うべきものであるからです。
 

受取人に不足料金が請求された実際のケース

今回のテーマのように、受取人が差額を支払うこともあります。その理由として考えられるのは「差出人の住所が記載されていない」場合です。このようなケースだと、差出人の所在が分からず、不足分を請求できないため、やむを得ず受取人に請求が行くことがあります。
 
筆者の過去の経験ですが、「料金不足のため支払いをしてください」という請求の紙が、友人からの手紙にのり付けされ、届いたことがあります。これは友人が料金不足で手紙を筆者宛てに発送し、差出人欄には彼女の名前しか書かれていなかったためでした。郵便局では差出人である友人の住所がわからないので、差出人に不足料金の請求ができず、代わりに筆者に請求が来たのです。
 
金額は微々たるものではありますが、わずかな金額ゆえ、相手にはわざわざ請求しにくい額です。このようなことが続くとせっかくの手紙を「失礼」と感じてしまう人もいるでしょう。
 
郵便料金を間違えないようにすることももちろん大切ですが、万が一に備えて、自分の住所と氏名はしっかりと記載しておくようにしましょう。
 

金額と差出人欄はしっかり確認を

料金が改正されたばかりの頃は、新しい料金に慣れず、うっかり以前までのはがきや切手をそのまま使ってしまうということもあるでしょう。基本的には料金不足の場合、差出人のもとに返送されることが多いと思いますが、状況によっては受取人に請求が行くこともあります。
 
このような失礼なことがないよう、郵便物を出す場合は料金をしっかり確認することはもちろん、差出人欄も漏れなく記載するようにしましょう。
 

出典

郵便局 2024年10月1日(火)から郵便料金が変わりました。
 
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級

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