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冬のボーナスの上手な使い方! 住宅ローンの繰り上げ返済、資産運用、貯金……優先順位は?

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月2日 9時50分

冬のボーナスの上手な使い方! 住宅ローンの繰り上げ返済、資産運用、貯金……優先順位は?

冬のボーナスの時期がやってきました。旅行や買い物などの楽しみに使いたい反面、金利や物価の上昇が気になり、繰り上げ返済や資産運用を検討している人もいるかと思います。そこで本記事では、ボーナスの使い方の優先順位やバランスについてお伝えします。

ボーナスの平均額はいくら?

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、2023年冬季ボーナスの平均額は39万5647円(前年比+0.7%)、2024年夏季ボーナスの平均額は41万4515円(前年比+2.3%)でした。ボーナス支給がない企業もありますし、業種や事業者の規模、勤続年数などによって金額は異なりますが、支給を楽しみにしている人も多いと思います。
 

ボーナスの使い道と優先順位

ボーナスが楽しみな一方で、物価上昇が続いており、ボーナスを日々の生活の足しにしたいと考える人もいるかと思います。
 
加えて、住宅ローン金利も上昇しています。固定金利は2024年春ごろから、変動金利は秋ごろに上昇した金融機関が多くあり、ローン返済中の人にとっては気になるところです。物価や金利が上昇する中で、ボーナスを賢く使うにはどうしたらいいでしょうか。
 
ボーナスの使い道には大きく分けて3種類あります。
 
1つ目は「使う」。旅行や買い物、外食など、今を楽しむためにしたいことはなんですか? また、生活費の足しにしたり、固定資産税や車検の支払いにまわしたり、生活のために使う場合もあると思います。まずは、使い道をリストアップして、優先順位をつけてみましょう。
 
2つ目は「貯める」。教育資金や自身の老後資金の他、車や家電の買い替え資金など、将来の出費に備えて貯蓄しておくことも大切です。目的や期間、目標金額を具体的に考え、状況に合わせて一部を投資にまわすことも検討しましょう。
 
3つ目は「返す」。住宅ローンやマイカーローン、奨学金などの返済をしている人は、繰り上げ返済で利息負担を軽減することが可能です。
 
この中で優先順位が高いのは、「生活のために使う」です。貯蓄や繰り上げ返済を優先するあまり、生活費が足りなくなってしまっては本末転倒です。家計の見直しもしながら、まずは日々の生活を安定させましょう。
 
次に優先順位が高いのは「貯める」です。将来の目標に向かってコツコツと貯蓄するクセをつけましょう。貯蓄が全然ないという人は、いざというときに備えて、まずは生活費の半年分が目標です。
 
そして、将来への備えができれば、残った資金を楽しみに使ったり、繰り上げ返済に使ったりすることを検討します。
 
住宅ローンで変動金利を選択している人は、金利の上昇が気になるところですね。まだそれほど大きく上昇したわけではないので、様子を見ている人が大半だと思いますが、今後の動向しだいでは、いつでも繰り上げ返済ができるように準備をしておきたいところです。
 
繰り上げ返済には、毎月の返済額は変えずに返済期間を短くする「期間短縮型」と、返済期間を変えずに毎月の返済額を減らす「返済額軽減型」の2種類があります。
 
期間短縮型のほうが利息負担の軽減効果は大きいですが、期間を短縮するだけなので、毎月の返済負担は変わりません。変動金利の場合、金利上昇時には毎月の返済額が増えることもあります。
 
金利上昇による毎月の返済額の増加に対応するには、返済額軽減型のほうが合っています。金利の変化とそれによる返済額の変化、そして家計の状況をよく考えながら検討しましょう。
 

ボーナスをきっかけにライフプランや家計の見直しを

まとまった臨時収入であるボーナスは、生活を豊かにしてくれるものであると同時に、お金の使い方を考えるきっかけにもなります。特に年末年始はライフプランや家計の見直しをする絶好の機会です。環境の変化や家族の変化に合わせながら、ボーナスを有意義に使いましょう。
 
執筆者:宮野真弓
FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

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