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息子が「免許合宿」の費用25万円を「親が払うもの」と考えているようです。自分で払って欲しいのですが、一般的に親が出すものなのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月4日 4時0分

息子が「免許合宿」の費用25万円を「親が払うもの」と考えているようです。自分で払って欲しいのですが、一般的に親が出すものなのでしょうか?

自動車運転免許の取得を目指す手段として「免許合宿」を選ぶ人は少なくありません。しかし、費用の負担をめぐっては親子間で意見の相違が生じることもあるでしょう。   本記事では、免許合宿の費用負担について、さまざまな観点から考察していきます。

免許合宿の費用相場

初めに、免許合宿の一般的な費用相場について見ていきましょう。免許合宿の費用は、地域や施設によって異なりますが、おおよそ20万円~30万円程度が相場といえます。この中には、宿泊費や食事代、教習料金、教材費などが含まれており、25万円という金額は一般的な金額でしょう。
 
ただし、費用は以下のような要因によって変動する可能性があります。

●地域による違い(リゾート地や人気観光地の近くは高額になる傾向)
●宿泊施設のタイプ(個室か相部屋か)
●食事のプラン(食事付きか自炊か)
●追加のオプションサービス(送迎サービス、個別指導など)の有無
●時期(春休みや夏休みなどの繁忙期は高くなる傾向)
●車種による違い(オートマ車よりマニュアル車の方が高い傾向)

これらの要因が組み合わさって、同じ免許合宿でも費用に差が生じます。選ぶ際は、料金だけでなく、総合的に判断する必要があるでしょう。
 

費用は誰が負担する?

株式会社サクラスが運営するサイト「合宿免許マイスター」が実施した「合宿免許の費用調査」によると、免許合宿にかかった費用として20万円~25万円と回答した人がもっとも多く、全体の40.7%を占めています。
 
また、費用の支払いについては「保護者が支払った」が56.8%と全体の6割近くにのぼり、「自身で支払った」(34.2%)よりもかなり多いことが分かりました。そのほか「保護者に借りた」(7.1%)、「保護者以外に借りた」(1.4%)などの回答も見られます。
 
この結果を見る限り、免許合宿の費用を親(保護者)が負担するのは、珍しいことではないといえるでしょう。
 

親が費用を負担する理由

親(保護者)が免許合宿の費用を負担するのは、就職後など、社会人生活を送るのにおいて、運転免許は重要なスキルの一つとなり、また身分証明にもなるため、運転免許の取得を子どもの将来のための投資と考える親が多いことが想定されます。
 
そのほか、免許取得の費用をアルバイトで稼ぐのは大変であり、学業に専念してほしいと考える親もいるでしょう。
 
学生および若年層は経済的に自立していないことが多く、25万円という金額は大きな負担になるといえます。とくに、高校を卒業してからすぐ免許を取得する場合、なおさらその傾向が強くなるといえるため、親が経済的に余裕があれば、子どもの負担を軽減するために費用を出す可能性が高くなるでしょう。
 

子どもが払うべきという意見もある

一方で、子ども自身が費用を負担するべきだという意見もあります。その理由は、自分で費用を工面することで、免許取得に対する責任感や真剣さが増すと考えられることや、大きな金額を自分で管理し支払うことで、金銭感覚が養われると考えられるためです。
 
また、経済的に自立する初めの一歩として、自分で費用を負担することが重要だとする人もいます。いずれにしても、親子間で十分に話し合い、お互いの考えを理解し合うことが必要でしょう。
 

約6割の親が免許合宿の費用を負担している

免許合宿の費用負担については、一概に「親が払うべき」「子どもが払うべき」と断言することは難しい問題です。子どもの年齢や家庭の状況や価値観など、さまざまな要因を総合的に考慮して決定する必要があるでしょう。
 
最終的には全員が納得できる形で決定することが望ましく、場合によっては費用を分担したり、条件付きで親が負担したりするなど、柔軟な対応を検討することも有効かもしれません。
 
免許取得を通じて、子どもの自立心を育てながら、バランスの取れた決定をすることが望ましいといえます。
 

出典

株式会社サクラス 合宿免許マイスター 合宿免許の費用調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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