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最近寒くなったので、入浴途中に「追いだき」を使用してしまいます。追いだきを使用しない場合に比べて、1ヶ月でいくらガス代が高くなっているのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月5日 5時30分

最近寒くなったので、入浴途中に「追いだき」を使用してしまいます。追いだきを使用しない場合に比べて、1ヶ月でいくらガス代が高くなっているのでしょうか?

寒い季節になると、入浴中に「追いだき」を利用することも増えますが、これがどれほどガス代に影響するかは気になるところです。本記事では、追いだき機能を使うことで、毎日の入浴時にかかるガス代がどのくらい増えるのか、1ヶ月でどの程度の差が出るのかを見ていきましょう。

追いだき機能の仕組み

追いだき機能は、冷めたお湯を再度温めて浴槽に戻す便利な機能で、特に寒い季節や家族で入浴の時間帯が異なる場合に重宝します。追いだきでは、冷めたお湯を追いだき用の配管に戻し、貯湯タンクの熱交換器で再加熱して浴槽へ戻すという仕組みです。
 
この循環過程によって、冷めてしまったお湯を再び温められるため、浴槽に新しいお湯を足さずに快適な温度を保つことができます。また、追いだき用の配管は通常の給湯配管とは別なので、汚れやゴミが混入することはなく清潔性が保たれます。
 

追いだき機能のメリット

追いだき機能には、次のようなメリットがあります。
 

入浴時間を気にしなくてよい

お風呂の湯温は、時間がたつと徐々に冷めてしまいます。しかし、追いだき機能があれば入浴の時間帯を気にする必要はありません。
 
追いだき機能を使うと冷めたお湯を再び温められるため、仕事や家事で入浴時間が遅くなったとしても、いつでも温かいお風呂につかることができます。冷めたお湯に入る心配がなく、家族全員が快適に利用できるでしょう。
 

水道代の節約

追いだき機能を使うことで、浴槽の残り湯を再び温めて使うことができ、新たにお湯を足さずに済むため水道代の節約につながります。
 
追いだき機能がないと、冷めたお湯を捨てて入れ直す場合もありますが、再利用できれば水道費も抑えられるでしょう。家族が多くても一人暮らしでも、追いだき機能があると便利です。
 

お湯をあふれさせる心配がない

追いだき機能が付いた給湯器の多くには自動お湯張り機能も備わっており、設定した水位で自動的に止まるため、お湯があふれる心配はありません。家事や育児などで忙しいときでも、お湯をためながら他の作業ができ、無駄に水道やガスを消費することも防げます。
 

追いだきを毎日行った場合の1ヶ月のガス代

ここでは、追いだきを毎日行った場合のガス代を計算してみましょう。
 
ガス代の計算式は、次の通りです。
ガス代=上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×基準単位料金(円/立方メートル)

<条件>

●上昇温度:20度(20度から40度にする場合)
●水量:200リットル(一般的な浴槽の場合)
●熱効率:80%
●発熱量:1万750キロカロリー/立方メートル
●都市ガス基準単位料金:163.07円(東京ガス、東京地区、料金表B、2024年12月検針分の場合)

これを計算してみます。上記の値を式に代入すると、以下のようになります。
 
ガス代=20度×200リットル÷(0.8×1万750キロカロリー/立方メートル)×163.07円/立方メートル=約75.8円
 
つまり、毎日200リットルの水を20度上昇させるために追いだきした場合、約75.8円のガス代がかかることになります。
 
以上のことから、1ヶ月あたりで余分にかかるガス代は多くても約75.8円/日×30日=約2274円ということが分かりました。
 

追いだき機能は便利だが、ガス代がかかる点も考慮しよう

寒くなってきたことで、追いだき機能を使う機会が増えると、確かにガス代もその分増加します。本記事で試算した結果、追いだきしない場合に比べて1ヶ月あたり約2274円ガス代が高くなることが分かりました。
 
追いだき機能を使用することで、入浴中でも温かいお湯につかり続けられる快適さが得られますが、ガス代が増える点を考慮する必要はあるでしょう。
 

出典

東京ガス株式会社 原料費調整制度に基づく2024年12月検針分のガス料金について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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