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大量の洗濯物を干すのが苦手で毎日洗濯していますが、夫婦2人の1日分だと量が少なくもったいない気もしています。こまめに洗濯するのとまとめて洗濯するのではどのくらい光熱費が変わるのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月7日 5時10分

大量の洗濯物を干すのが苦手で毎日洗濯していますが、夫婦2人の1日分だと量が少なくもったいない気もしています。こまめに洗濯するのとまとめて洗濯するのではどのくらい光熱費が変わるのでしょうか?

洗濯機は、使用すればするほど光熱費が高くなります。まとめ洗いすれば、光熱費は安くなりますが、汚れが染みついてしまう可能性もあります。   本記事では、洗濯の頻度によって変わる光熱費を比較してみました。まとめ洗い以外にも、光熱費を節約する方法も紹介します。

洗濯の回数により変わる光熱費は

夫婦2人の洗濯なら、まとめ洗いしたほうが経済的です。洗濯機は、当然ですが使用すればするほど水道代や電気代が増加します。そこで、一定の条件のもと、まとめ洗いがどれほどお得になるのか比較してみました。


電気代の条件

・洗濯時の消費電力量:60Wh/回
・乾燥時の消費電力量:2290Wh/回
 
水道代の条件
・洗濯時の使用水道量:110L
・乾燥時の使用水道量:131L

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会によると、現在の電気料金の目安単価は税込みで31円/kWhです。
 

少量ずつでも毎日洗濯した場合

洗濯機を使用したときの消費電力が60Wh/回だった場合、毎日1回洗濯したときの1年間にかかる費用を計算してみましょう。
 
洗濯 1回に必要な費用は、「0.06kWh×31円=1.86円」です。年間にかかる費用は約679円となります。また、乾燥機を使うと「2.29kWh ×31円=70.99円」となり、年間にかかる費用は約2万5911円です。洗濯と乾燥で毎日洗濯機を使用した場合、約2万6590円の電気代となります。
 
なお、洗濯には水道代も必要です。大阪市の場合、水道料金は1L当たり約0.1円です。洗濯では「110L×0.1円=11円」、乾燥時には「131L×0.1円=13.1円」となります。毎日洗濯すると、水道代は年間約8797円です。
 
以上のことから、毎日洗濯したときの光熱費は約3万5387円となります。
 

洗濯の頻度を減らし、まとめて洗濯した場合

洗濯機で洗濯から乾燥まで行った場合の1日当たりの光熱費は、約3万5387円÷365日=約97円です。年間の洗濯回数を減らした場合、どれくらい節約になるのか考えてみましょう。
 
図表1

洗濯の頻度 洗濯回数(年間) 光熱費(年間)
毎日 365回 3万5387円
2日に1回 183回 1万7751円
3日に1回 122回 1万1834円
1週間に1回 52回 5044円

記事内の諸条件から算出した1回当たりの洗濯にかかる光熱費(約97円)をもとに筆者作成
 
図表1から、洗濯の頻度を減らすと年間で以下のような金額が節約できることが分かります。


・2日に1回:1万7636円/年
・3日に1回:2万3553円/年
・1週間に1回:3万343円/年

 

洗濯時の光熱費を節約するおすすめ方法

洗濯の回数を減らすほかにも、光熱費を節約する方法がありますので紹介します。衣類をきれいに保つためにも、ぜひ試してみてください。
 

洗剤の使用は適量にとどめる

まとめ洗いをするとき、衣服に汚れがあるからといって洗剤を入れすぎると、すすぎのときに水道代が多くかかります。洗剤を多く入れても、汚れが落ちるわけではありません。逆に、すすぎ不足によって、衣服に黄ばみが残ったり色落ちしたりする可能性もあります。
 
また、洗剤を何度も購入することになり、洗剤の購入費用が多くなるなど節約には逆効果です。まとめ洗いするときも、洗濯の量に対して適切な洗剤の量を確認して使用しましょう。
 

すすぎ1回の洗剤を使用する

洗濯といえば、すすぎの回数は2回と決めつけてしまっていないでしょうか。泡切れのよい液体洗剤なら、すすぎ1回で洗い落とせる可能性があります。
 
通常、洗濯では「洗い」と「すすぎ(2回)」で、水の入れ替えは計3回です。すすぎを1回に設定することで節水につながります。
 
「すすぎ不足になるのでは?」と心配な方は、「すすぎ1回」と記載されている洗剤もあるので、ドラッグストア等でぜひ探してみてください。
 

乾燥機の使用を控える

洗濯機の乾燥は、電気使用量が多いため、電気代が高くなります。天気がよい日を選んで外に干したり、乾燥時間の短縮をしたりすると、電気代の節約につながります。
 
冬場や梅雨の時期は、衣服が乾きにくいことも確かです。しかし、洗濯のまとめ洗いで天候がよい日を選んで洗濯すれば、大きな節約となるのでおすすめです。
 

夫婦の洗濯はまとめ洗いがお得

夫婦2人の洗濯なら、洗濯回数を減らして、まとめ洗いする方が光熱費はお得になります。
 
ただし、洗濯する衣服を数日放置することで、汚れが衣服の繊維に染みついてしまう可能性もあります。汚れ具合を確認し、優先順位を決めたまとめ洗いがおすすめです。ぜひ、節約につながる洗濯方法を上手に取り入れてみてください。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
大阪市 大阪市の水道料金水準について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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