甥っ子が来年から大学生になります。入学祝い金として「3万円」をあげようかと考えていますが、相場はいくらなのでしょうか？

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月7日 6時10分

親戚の子どもへのお祝い金は、年齢が上がっていくにつれて金額も上がっていくものです。しかし、甥っ子・姪っ子が大学へ進学するときのお祝い金をどれくらいの金額にすればよいのかわからない方もいるかもしれません。金額が相場より低かったり、親戚が用意したお祝い金より高額だったりすれば失礼にあたる可能性もあるでしょう。そこで今回は、大学への入学祝い金の相場について紹介します。

甥っ子・姪っ子への入学祝い金の相場は？

大学へ入学するときのお祝い金に決まった金額はありません。3万円包む方もいれば、5万円包む方もいます。

リンベル株式会社（東京都中央区）が運営する「ギフトコンシェルジュ」が実施した、「入学祝いをもらった両親400名にインターネット調査」（調査期間：2016年1月、調査対象：入学祝いをもらった両親400名）をもとに、大学入学祝い金をまとめました。

表1

祖父母以外からの入学祝い金	割合
3000円未満	0％
3000～5000円	4.7％
5000～1万円未満	21.2％
1万～2万円未満	41.2％
2万円以上	32.9％

出典：ギフトコンシェルジュ「入学祝いをもらった両親400名にインターネット調査」より筆者作成

親戚からの大学入学の祝い金が、1万円以上だったという方は74.1％でした。そのうち、2万円以上の方は32.9％です。親戚である甥っ子への大学入学祝いは、1万円以上が多数であることが考えられます。

甥っ子が一人暮らしをする場合

甥っ子が、遠方の大学に入学して一人暮らしを始めるというケースもあります。大学入学へのお祝い金には、一人暮らしに活用するための費用として、お祝い金にいくらかのお金を上乗せして渡す方も多くいるでしょう。

ただし、大学の入学祝いで金額が高すぎてしまうと、受け取った本人や両親が気を遣ってしまったり、お礼に悩んでしまったりすることがあります。5万円以上になると多すぎるため、他の親戚が渡す金額も参考にしながら金額を決めることがおすすめです。

入学祝い金を贈るときのマナー

入学祝いで現金を渡すときは、マナーを守ることが大切です。甥っ子など、身内ならなおさら気を遣う必要があります。入学祝い金を送るときのマナーを事前に確認して、気持ちよく受け取ってもらいましょう。

親戚間で金額をそろえる

お祝い金を贈るときは、親戚間で金額をそろえるようにしましょう。

あらかじめ、親戚と金額や予算を話し合っておき、親戚間で金額のバランスを取ることが大切です。親戚間でお祝い金の金額に差が出てしまうと、波風が立ってしまったり違和感を与えたりしてしまう可能性が高くなります。

お祝い金を贈るときは3月中にする

入学のお祝い金は、入学式前の3月中に贈るのが一般的です。入学式直前は忙しい可能性が高いため、なるべく3月中に渡すようにしましょう。ただし、大学受験に合格しても、進学しない道を選ぶ方もいます。

そのため、お祝い金を贈るときは、入学する学校が正式に決まってから贈るのがベストです。なお、お祝い金を贈る前に、本人や両親に進学先が決定しているか確認しておくことが重要です。

現金以外の贈りもの

お金以外のもので、お祝いを贈る方法もあります。大学生なら、図書カードやクオカードなどもお祝いの品として喜ばれるでしょう。本人がほしいものをプレゼントすることもおすすめです。

ただし、趣味に合わないものや、すでに持っているものを渡してしまうとガッカリされる可能性があります。現金以外の品物をプレゼントするときは、事前に本人のほしいものを確認しておくとよいでしょう。

甥っ子がどう生活したいのか聞いてみよう

甥っ子に贈る大学入学祝い金の相場は、1～3万円程度といわれています。入学のお祝い金は気持ちであり、金額が大きければよいというわけではありません。甥っ子へ入学祝いを渡すときは、大学入学後にどのような生活を送るのか事前に確認することをおすすめします。

そのうえで、新生活への応援を含めた金額にしたり、親戚間で金額をそろえたりするなどで入学祝いの金額を決めるとよいでしょう。