節約飯のイメージがあったカップ麺、最近は200円を超える物もあり、ぜいたく品のように感じます。昔は100円程だった気がするのですが、なぜこんなに値上がりしたんでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月5日 9時20分
手軽に調理できることから、カップ麺は仕事や家事などで時間がない方の強い味方といえます。保存性も高く、買い溜めや防災のための備蓄にも向いています。 有名ラーメン店とのコラボ商品などは高めの値段設定ですが、比較的手頃な価格で購入できる点もカップ麺の魅力です。いわゆる節約飯の側面もありますが、近年では値上げが続いています。そのため、節約飯というイメージが薄れている方も少なくないでしょう。 そこで、本記事ではカップ麺における価格の変化を紹介しながら、値上がりの背景についても解説します。
カップ麺の価格変化
現在では多種多様なカップ麺が販売されていますが、その中でも代表格といえるのは日清食品のカップヌードルでしょう。スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど、さまざまなお店で販売されています。
カップ麺を象徴する商品の1つであるカップヌードルですが、販売開始以降、段階的に値上げが実施されています。
販売が開始された1971年は100円でしたが、2000年に入ると155円、2008年には170円まで値上げされました。また、販売当初は84gだった内容量が2008年時点では77gに減っているため、実質的に値段以上の値上げといえます。
2019年には193円になったカップヌードルですが、2022年の値上げで214円となり、200円を突破しました。販売が開始された約50年前と比較すると、倍ほどの価格になっていることがわかります。最近では2023年にも値上げが実施され、236円となっています。
なお、これらは希望小売価格のため、販売店によって価格が異なる点には注意すべきです。
値上がりの背景
カップ麺における値上がりの背景にはさまざまな理由がありますが、端的にいえば原材料の高騰といえます。
基本的には、原材料の高騰などによって値上げの必要性に迫られたとしても、企業側の自助努力によって価格は維持されます。
カップヌードルにおいては、2022年に193円から214円へ値上げされ、200円の大台を突破しました。その際、主な値上げの背景として、小麦の価格が大幅に高騰したためと説明しています。大部分を占める原材料ですから、値上げせざるを得ないほどの影響があったのでしょう。
また、資材価格や物流費などの上昇もあったとされています。原材料の高騰も含めて、全体的にコストが上がったことが値上げの背景にあることがわかります。
食費の節約方法
節約飯の象徴といっても過言ではないカップ麺ですが、近年の値上げを考慮すると、以前ほどの恩恵を感じられない方も多いでしょう。とはいえ、家計を安定させるには食費の節約が必要不可欠といえます。
●自炊をする
●食材を使い切る
●コンビニを利用しない
●まとめ買いで買い物の回数を減らす
基本的には外食や調理済みの食品を購入するよりも、自炊の方が節約に繋がります。
ただし、自炊で効率的に節約するには、食材を余らせずに使い切ることが大切です。作り置きや冷凍を駆使して、可能な限り無駄を省きましょう。
値上げの理由は原材料の高騰
節約飯の代表格であるカップ麺ですが、販売開始以降は段階的に値上げが実施されています。販売当初は100円だったものも、2024年現在では200円を超えています。
値上げの理由はさまざまですが、主に原材料の高騰です。カップ麺の代名詞ともいえるカップヌードルにおいて、200円の大台を突破した2022年の値上げでは、主要な原材料である小麦の高騰が理由の1つに挙げられています。
今後も値上げが続くかは不明ですが、その可能性は捨てきれないでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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