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「給与」が理由の退職は過去の話?現代の退職理由の変化とは

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月7日 2時10分

「給与」が理由の退職は過去の話?現代の退職理由の変化とは

退職を考える人は、さまざまな理由を持ち合わせています。「給与」を理由に退職する人もいると思いますが、給与面だけが退職理由になっているのは過去の話のようです。   今回は、現代の退職理由としてどのようなものがあげられているかをご紹介します。現職に留まる理由や新入社員・若手社員が会社に求めているものもまとめたので、ぜひ参考にしてください。

現代ではどのような退職理由が多い?

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社が実施した調査では、おもな退職理由のランキングとして、以下の結果が掲載されていました。

●1位:新たなチャレンジを求めて
●2位:給与待遇の悪さ
●3位:キャリアアップの機会の不足

上記は2024年に実施した調査の結果となっており、給与面が1番の理由ではないようです。自身のスキルを活かしたい、新たな環境にチャレンジしたいといった考えから、1位の理由があげられていると考えられるでしょう。
 
ただし、2023年の結果を見てみると「給与待遇の悪さ」が1位の理由となっています。このことから、現代でも給与面を重視している人の割合が少ないわけではなく、退職を検討するにあたって重要なポイントの1つになっているとも想定できるでしょう。
 

現職に留まる理由として多くあげられているもの

同調査によると、現職に留まる理由についても掲載されています。仕事や企業にコミットしているか否かで調査結果は若干異なり、それぞれの理由と割合は表1の通りです。
 
表1

コミットしている人の回答 コミットしていない人の回答
1位 働く場所/柔軟な働き(41.9%) 働く場所/柔軟な働き(42.4%)
2位 給与待遇(38%) ワークライフバランス(38.1%)
3位 ワークライフバランス(36.8%) 給与待遇(34.5%)
4位 上司や同僚との関係がよい(33.4%) 雇用の安定性(28.8%)
5位 会社の価値観や文化(22.1%) 会社の価値観や文化(15.1%)

※ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社 「従業員の退職理由のトップはもはや「給与」ではない」を基に筆者作成
 
1位の理由は同じで、働く場所や柔軟な働きをあげています。2位と3位の理由は順位は逆ですが、給与待遇やワークライフバランスなどです。4位の理由だけ、人間関係と雇用の安定性といった違う理由があげられています。
 

新入社員や若手社員が会社に求めているもの

会社として退職を減らすには、新入社員や若手社員が会社に求めているものを把握することが重要になると考えられます。
 
まず、新入社員や若手社員が会社に求めているものとして、会社としての安定性があげられるようです。社会や経済の動きが激しい現代では、安定した会社に魅力を感じる人もいると考えられます。また、AIの普及により、仕事がなくなってしまうといわれているのも、安定性を求める理由の1つになるようです。
 
また、安定性だけでなく将来性を重視する人もいるでしょう。将来のキャリアやスキルアップなどを重視している場合、企業の将来性があるかは重要になるようです。
 

現代では給与よりも新たなチャレンジができる環境を求めた退職理由が多い傾向にある

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社が実施した調査によると、2024年の退職理由として1位にあげられているのは「新たなチャレンジを求めて」となっていました。給与面に関する理由は2位となっており、現代では給与だけが退職理由ではないと考えられるでしょう。
 
ただし、何を求めて退職するかは人それぞれです。このことから、決して給与面を重視していないわけではありません。今回の調査結果を基に、現代ではどのような退職理由があげられているかを理解しておくとよいでしょう。
 

出典

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社 従業員の退職理由のトップはもはや「給与」ではない
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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