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転職者の約2割が年収ダウン? 「転職=年収アップ」は危険な考え方と言われる理由を解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月7日 2時20分

転職者の約2割が年収ダウン? 「転職=年収アップ」は危険な考え方と言われる理由を解説

転職する際、年収を上げたいと考える人は少なくないでしょう。しかし「転職=年収アップ」と考えてしまうのは、あまりよくないようです。   そこでこの記事では、転職によって年収が増加・減少する割合をまとめました。転職で年収が下がるおもな理由もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

転職によって年収が増加・減少する割合

株式会社マイナビが実施した「転職による年収アップの実態調査」によると、増加した人の割合は40.2%、減少した人の割合は25.1%となっていました。
 
ただし、転職による年収の増減は年齢によっても異なるようです。同調査で発表されていたデータによると、表1のように年齢別の増減に差がありました。
 
表1

年代 年収増加 年収減少 年収変動なし
20代 45.0% 21.5% 33.5%
30代 43.0% 16.5% 40.5%
40代 39.0% 25.0% 36.0%
50代 33.5% 37.0% 29.5%

※株式会社マイナビ「転職による年収アップの実態調査」を基に筆者作成
 
表1の結果を見ても分かるように、若い世代のほうが年収増加の割合が多く、年齢が上がるにつれ年収が増加する割合は少なくなっていると言えるでしょう。
 

転職で年収が下がるおもな理由

転職によって年収が下がる理由はさまざまですが、そのなかでもおもな理由としてあげられているのは以下の3つです。

・業種・職種が異なる
 
・労働時間の短縮
 
・役職や階級の変更

上記の内容について、詳しく解説します。
 

業種・職種が異なる

現在とは違う業種や職種に転職した場合、年収が下がる傾向にあるようです。別業種に転職すると求められるスキルにも違いが生まれ、これまでの経験を生かしにくいこともあるでしょう。
 
この場合、扱いとしては未経験人材となってしまうようです。即戦力の人材と比べて新たなことを覚えたり、研修を受けたりといった時間が増えることから、別業種・職種への転職は年収が下がりやすい可能性があると言えるでしょう。
 

労働時間の短縮

転職前と転職後を比較して労働時間が短くなった場合も、年収が下がる理由になるようです。現職の残業が多い場合がおもに該当しますが、転職によって残業がなくなると、これまで支払われていた残業代の分年収が下がると考えられます。
 
ただし、残業がなくなれば自分自身の時間を確保しやすくなる可能性があります。そのため、価値観などによっても異なる可能性はありますが、デメリットばかりではないことも理解しておくとよいかもしれません。
 

役職や階級の変更

前職で役職に就いていた場合、新たな勤務先ではその分の手当てがなくなる可能性があると考えられます。仮に役職手当がなくなった場合、その分年収の減少につながると想定できるでしょう。
 
また、仮に役職につけたとしても、手当ての金額は転職前と後で異なる可能性があります。そのため、同じ役職であっても、同等の年収をもらえるわけでない点には、注意しましょう。
 

転職で年収が下がる人は2割程度で、業種の変更や労働時間の短縮などが理由としてあげられる

年収アップを目的として転職するケースは珍しくありませんが、必ずしも年収が上がるわけではないようです。年収が上がっている人が4割程度いるなかで、実際に年収が下がってしまう人も2割程度はいるようです。
 
なお、年収が下がってしまうおもな理由は業種の変更や労働時間の短縮、役職や階級の変更などがあげられます。転職する際は、これらの理由を把握したうえで転職活動を行えば、年収が下がるリスクを軽減できる可能性があります。
 

出典

株式会社マイナビ 転職による年収アップの実態調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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