たまっていた「小銭」をセルフレジに投入したら店員さんに注意されました。利用するのに注意すべきことがあるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月8日 5時30分
セルフレジのメリットのひとつに、自分のペースで支払いやすいことが挙げられます。とくに小銭がたまっているときには、店員の目が気になりにくいセルフレジを使い、支払いを小銭中心で済ませる人もいるでしょう。 ところが、セルフレジに大量の小銭を投入すると、店員から注意を受ける場合もあるようです。今回は、小銭の大量使用が注意される理由や、セルフレジに関するそのほかの注意点を解説します。
セルフレジへの小銭の大量投入は詰まりなどの原因になるとされる
セルフレジで小銭を大量に投入すると、機械が詰まり、正しく処理できなくなるケースがあるようです。また、小銭が曲がっていることなどもエラーの原因になる可能性があるとされます。投入枚数が多くなるほど、成形不良の小銭が投入されるリスクも高まるでしょう。
セルフレジが詰まると、場合によっては修理が必要になり、店にとって少なからぬ損失になると考えられます。そうした事態を回避するため、「使用枚数20枚」などの制限を設けている場合もあるようです。
なお、ある企業が提供するセルフレジでは、各小銭の収容容量は次のようになっていました。
・500円:110枚
・100円:170枚
・50円:160枚
・10円:170枚
・5円:160枚
・1円:170枚
この商品の場合、例えば10円硬貨を1人5枚使うと、34人で容量オーバーとなる計算です。利用人数が多い店舗では、1日以内で詰まるかもしれません。
セルフレジでのトラブルは、小銭の大量投入だけではない
「弁護士ドットコム株式会社」が2024年に実施した「セルフレジトラブルに関する実態調査」では、セルフレジ利用経験者のうち31.9%がトラブルを経験したことがあると回答しています。同調査によると、セルフレジに関するトラブルは小銭の大量投入によるものだけではありません。
表1は、トラブルの内訳と経験者の割合を示したものです。
表1
事例 | 割合 |
---|---|
値引きシールの値段が反映されていなかった | 38.4% |
クレジットカード払いや電子決済しかできないのに現金しか持っていなかった | 20.8% |
商品や有料のレジ袋などを課金せず持ち去った(気づかずに持ち去ったものを含む) | 11.1% |
操作ミスや硬貨の大量投入などでレジが故障した | 8.2% |
万引きを疑われた | 7.9% |
レジの操作に時間がかかり他の客と喧嘩になった | 3.9% |
その他 | 32.6% |
出典:弁護士ドットコム株式会社「セルフレジトラブルに関する実態調査」を基に筆者作成
このうち、「値引きシールの値段が反映されていなかった」「クレジットカード払いや電子決済しかできないのに現金しか持っていなかった」「商品や有料のレジ袋などを課金せず持ち去った(気づかずに持ち去ったものを含む)」は小銭のトラブルよりも経験者が多いです。
とくに「値引きシールの値段が反映されていなかった」は38.4%であり、回答者の約5人に2人が遭遇している計算になります。
上記のようなトラブルを避けるためには、次の対策が有効かもしれません。
・その店のセルフレジを初めて利用する際は、対応している決済手段を事前に確認する
・操作に自信がない場合や、値引きシールが貼られている商品を購入する場合には、有人レジを利用する
・スキャンの重複や漏れがないよう、画面をこまめに確認する
・盗難を疑われても対応できるよう、レシートを受け取る
セルフレジに小銭を投入しすぎるとエラーの原因になる可能性がある|値引きシールや決済方法などにも注意
セルフレジで大量の小銭を投入すると、機械が詰まり、正しく処理できなくなる場合があるようです。修理に出さなければならないケースもあるようなので、過度な小銭の使用は控えましょう。
このほかにもセルフレジでは、「値引きが反映されない」「現金しか持っていないのに、クレジットカードや電子決済にしか対応していない」などのトラブルが発生する場合があります。対策としては、値引きシールが貼られている商品を購入する際は有人レジに並んだり、セルフレジを利用する前に決済手段を確認したりすることなどが有効でしょう。
出典
弁護士ドットコム株式会社 【自社調査】<セルフレジトラブルに関する実態調査> セルフレジ利用で3割超がトラブルを経験、「夫婦で分担したらスキャン漏れ続出」「決済エラーに気が付かず帰宅した」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
Squareが1万人に向けた調査を実施 7割の消費者が店舗のデジタル化を支持
PR TIMES / 2024年12月10日 13時15分
-
最近、職場の飲み会で「PayPay」の割り勘が増えています。いまだに「現金主義」なのですが、電子マネーのほうがラクなのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月7日 4時40分
-
日本旅行で1円玉が余ったらどうする?「快感」の解決法を伝授―台湾メディア
Record China / 2024年12月6日 22時0分
-
自宅で「小銭貯金」を発見! 買い物を「すべて小銭」で払おうとしたらレジで断られてしまったけど、何枚までなら大丈夫? 使用可能枚数について紹介
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月30日 4時30分
-
レジなしコンビニ・"顔パス"改札...進化する『決済の仕組み』 メリットと課題は?現金はなくなる?"体内マイクロチップ"を導入する国も【ウォークスルー決済】【顔認証改札】
MBSニュース / 2024年11月17日 17時38分
ランキング
-
1スマホのバッテリー残量がすぐに「50%」を切ります…。充電のし過ぎでバッテリーの寿命が短くなっているのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月14日 2時30分
-
2うちの母は、ヨレヨレの「ヒートテック」を5年ほど着用しています。「あと2年は着られる」と言っていますが、保温性に問題はないのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月14日 4時30分
-
3日本の化粧品大手、中国の消費減速や現地メーカー台頭で苦戦…グローバル・サウス開拓の動きも
読売新聞 / 2024年12月15日 22時38分
-
4紙の領収書が復活 インボイス制度を緩和すべき、これだけの理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月15日 17時14分
-
5「丸亀製麺」なのに香川・丸亀に店舗なし トリドール、うどん作りを学ぶ「心の本店」開業
産経ニュース / 2024年12月15日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください