年収500万円の夫が「ヴェルファイアを買う」と言って聞きません。「3人家族」なので「ホンダフィット」などのコンパクトカーで十分ではないでしょうか？

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月11日 8時20分

車を購入するにあたって、現在の年収で無理なく支払えるかは重要なポイントと考えられます。そのような中で年収500万円の夫がヴェルファイアの購入を希望しており、コンパクトカーで十分ではないかと考える人もいるでしょう。今回はトヨタのヴェルファイアとホンダのフィットを例に挙げて、価格やグレードの違いをご紹介します。実際の購入シミュレーションもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

ヴェルファイアとフィットの価格グレード

年収500万円で車の購入を検討するのであれば、それぞれの価格グレードにどのようなものがあるか、実際にどの程度の価格差があるのかを知っておきましょう。今回はヴェルファイアとフィットを例に挙げて、それぞれの価格グレードについてご紹介します。

なお、3人家族であればコンパクトカーでも問題ないケースは十分に考えられるでしょう。どのような使い方を想定しているのかも加味したうえで、価格以外の要素も比較してみてください。

ヴェルファイアの場合

トヨタのヴェルファイアは、ハイブリッド車が4モデル、ガソリン車が2モデル展開されています。それぞれの価格は、以下の通りです。

●ハイブリッド車：690万円～892万円
●ガソリン車：655万円～674万8000円

一般的に、ハイブリッド車の方がガソリン車に比べて価格が高く設定されているようです。また、2WDよりも4WDの方が20万円前後高い価格となっているため、使用方法や使用する地域に合わせて駆動方式を決めるとよいかもしれません。

フィットの場合

ホンダフィットは、ハイブリッド車が6モデル、ガソリン車が6モデル、福祉車両が2モデルの計14モデルが展開されています。今回はそれぞれのモデルの価格を以下にまとめました。

●e:HEV車：213万8400円～284万6800円
●ガソリン車：172万400円～250万6900円
●福祉車両：207万4600円〜262万2400円

フィットはさまざまなモデルが展開されていますが、最も価格が高いモデルであっても、300万円を超えることはありません。ヴェルファイアと比較すると400万円以上安い価格で販売されているため、車の使用方法によっては、十分選択肢に入る車種といえるでしょう。

なお、フィットは子育て世帯からも支持されている車のようです。車内空間の広さやシートアレンジの豊富さなどから、ファミリーカーとしても使いやすいと考えられています。

年収500万円でヴェルファイアやフィットを購入する際のシミュレーション

年収500万円でヴェルファイアやフィットを購入するのであれば、実際にいくらの支払いになるかを理解しておく必要があるでしょう。今回は以下の条件に設定し、月々いくらの支払いが必要になるかをまとめました。なお、シミュレーションにはそれぞれの最安モデルを使用しています。

●頭金なし
●分割回数60回
●均等払い
●ボーナス払いなし

上記を基に試算した結果、ヴェルファイアは毎月12万6320円、フィットは毎月3万3100円の支払いが必要と分かりました。月々の支払いだけでも、10万円近い差額が出るのは大きな違いだと考えられます。

このほかにも、保険や税金などの部分にも差額が出る可能性があります。月々車の支払いにいくら充てられるかは家庭によって異なるため、この部分を加味したうえで、購入の可否を判断するとよいでしょう。

なお、年収500万円の手取りは32万円程度になると考えられます。

総務省統計局「家計調査報告〔家計収支編〕2023年（令和5年）平均結果の概要」によると、二人以上の世帯の平均支出は1ヶ月あたり29万3997円です。これを踏まえると、家庭の状況などによっても異なりますが、ヴェルファイアの購入は難しく、フィットであれば補える可能性があるといえるでしょう。

3人家族で車を購入する場合、コンパクトカーでも問題ないケースは十分にある

今回はヴェルファイアとフィットを例にして、価格の違いを比較してみました。月々の支払いを同条件で計算した場合、10万円近い価格差が出ることとなります。そのため、特別な事情がないのであれば、価格もおさえられ、ファミリーカーとしても人気のコンパクトカーでも問題ないと考えられるでしょう。

コンパクトカーとミニバンを比較する要素は価格以外にも多々あります。家計を圧迫しないようにするのはもちろんですが、どのような理由でヴェルファイアを希望しているかもしっかり確認するようにしてみてください。