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維持費を安くするために軽自動車の購入を検討中です。「軽自動車は事故を起こしたとき危険」といわれたのですが、本当に危険なのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月11日 9時10分

維持費を安くするために軽自動車の購入を検討中です。「軽自動車は事故を起こしたとき危険」といわれたのですが、本当に危険なのでしょうか?

普通自動車と軽自動車を比較すると、軽自動車の方が維持費は安くなるようです。しかし、購入を検討していく中で、事故を起こした際の危険性について気になる人もいるでしょう。   今回は普通自動車と軽自動車の事故率にどのくらい差があるかをご紹介します。普通自動車と軽自動車の維持にかかる費用も計算していますので、あわせて参考にしてください。

普通自動車と軽自動車の維持にかかる費用

普通自動車と軽自動車を維持する際の費用は、おもに税金の部分に違いがあると考えられます。ここからは普通自動車と軽自動車で、維持費にどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
 

普通自動車の場合

普通自動車の場合、排気量や自動車の重量によって自動車税および自動車重量税の金額が変動します。今回はマツダから販売されている「MAZDA CX-3 15S Touring 2WD」を基に税金を計算してみましょう。
 
まず自動車税についてですが「MAZDA CX-3 15S Touring 2WD」の排気量は1496リットルとなります。このことから「1リットル超~1.5リットル以下」の自動車税が適用され、令和元年10月1日以後に初回新規登録されている場合は3万500円の支払いが必要です。
 
自動車重量は1210キログラムとなっており、1トン~1.5トンまでのものが適用されます。金額は2年で2万4600円となり、1年分は1万2300円です。このことから、1年に支払う税金を計算すると、4万2800円となるでしょう。
 

軽自動車の場合

軽自動車の場合、軽自動車税は一律で1万800円と定められています。最初の新規検査から13年経過すると1万2900円となりますが、車種による違いは設けられていません。
 
自動車重量税は、1年間で一律3300円と定められています。重量税についても、新車新規届出から13年経過すると4100円、18年経過すると4400円と支払額が増えることを覚えておきましょう。
 
このことから、軽自動車が1年間で支払う税金の合計額は、1万4100円となります。
 

軽自動車が事故を起こしたときに危険といわれる理由

軽自動車が事故を起こしたときに危険といわれる理由には、おもに以下の2つがあげられます。

●構造上の問題がある
●軽自動車の事故の死傷者率が高い

上記の内容について、詳しく見ていきましょう。
 

構造上の問題がある

軽自動車には、普通自動車と比べて構造上の問題があると考えられています。具体的には全長の短さと重量の軽さ、ボディの薄さなどが関係するようです。
 
全長が短い場合、衝突事故を起こした際のリスクが高いとされています。とくに後部座席に座っている人は、後ろからの衝突の場合に強い衝撃を受けやすいと考えられるでしょう。
 
また、軽自動車は重量が軽いため、衝突時に吹き飛ばされてしまう可能性もあります。吹き飛ばされてしまった場合、道路状況によっては周囲を巻き込み、更なる被害につながるかもしれません。
 
ボディも薄く作られている傾向にあることから、少しの衝撃で大きな損傷につながることもあるでしょう。結果として緩衝材の役割を果たせず、けがや死亡事故につながってしまうケースもあるようです。
 

軽自動車の事故の死傷者率が高い

警視庁の統計 令和2年(2020年)を基に普通自動車と軽自動車の事故率について見てみると、表1の結果になることが分かりました。
 
表1

準中型・普通自動車 軽自動車
事故件数 1万905件 2344件
死者数 29人(0.2%) 9人(0.3%)
重傷者数 378人(3.4%) 87人(3.7%)
軽傷者数 1万1997人(110%) 2608人(111%)

※警視庁「警視庁の統計 令和2年(2020年)」を基に筆者作成
 
表1を見てみると分かるように、事故件数だけで見れば準中型・普通自動車の方が多い結果となります。しかし、割合に変換してみると、準中型・普通自動車に比べて軽自動車の方が高い数値になると分かりました。
 
このことから、交通事故を起こした際の危険性は、軽自動車の方が若干高いと考えられるでしょう。
 

軽自動車は構造上の問題から事故時のリスクが高いと考えられている

普通自動車と軽自動車の危険性を比較すると、軽自動車の方が高リスクになると分かりました。これは構造上の問題が関係しているようで、実際に死亡事故やけがの割合は、軽自動車の方が高くなっています。
 
ただし、車の維持費については、軽自動車の方がおさえられます。今回比較した結果でも、税金だけで約3万円の節約につながる可能性があるでしょう。
 
今回紹介した事故リスクと維持費を考慮したうえで、軽自動車の購入する際の参考にしてみてください。
 

出典

警視庁 警視庁の統計 令和2年(2020年)第12表 交通事故の当事者別発生状況(第1・2当事者相関表(20ページ)
東京都主税局 自動車税種別割 7 税率(年額)
国土交通省 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート) その5(5ページ)
札幌市 軽自動車税
軽自動車検査協会 Q. 7-004 車検の際に支払う重量税の金額を教えてください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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