残クレで「ヴォクシー」を購入して5年が経過。このまま「乗り続ける」か「新車に乗り換える」か迷ってるけど、どちらが経済的? 車検などの費用を考えると「新車もアリ」だと思います
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月18日 2時20分
残価クレジットとは、車の購入金額から数年後の予想価値を残価として差し引くことで、月々の支払いの負担を抑えながら車に乗る方法です。残価クレジットは3年や5年など期間を設けて契約し、期間が終わったら、返却するか、新たな車に乗り換えるか、残価を支払ってそのまま乗り続けるかのいずれかを選ぶことになります。 車が必要ない人はそのまま返却して終了することもできますが、子育て世帯など車を手放せない人は、乗り続けるか新車に乗り換えるかを選択することになります。 本記事では残価クレジット終了後、残価を払って乗り続けるのと新車に乗り換えるのではどちらが経済的なのか、トヨタの「ヴォクシー」を例に考えてみます。
乗り続ける場合、残価は一括または再ローンで支払う
今回は、トヨタ「ヴォクシー」のエントリーモデル「S-G(ガソリン車)」車両本体価格309万円を、設定残価42%の129万7800円、契約期間5年と想定して計算します。
契約期間終了後も車を乗り続ける場合は、129万7800円の残価支払いが必要です。支払いは一括払いでも、再クレジットでも可能です。
残価クレジット契約終了後に同じ車に乗り続ける場合、5年、7年、9年目に車検が必要です。年数を重ねると走行距離が伸びるため交換が必要なパーツが発生するなど、車検費用は上がる傾向にあります。
仮に1回の車検で約15万円かかるとしたら、同じ車にあと5年乗り続ける場合かかる費用は129万7800円+車検(3回分)45万円で174万7800円です。車に乗るとガソリン代や保険料などの維持費がかかりますが、これらの費用は新車に乗り換えても必要になるため、今回の計算には含めていません。
新車に乗り換える場合、残価は払わなくて良い
残価クレジット契約終了後に新車に乗り換える場合は、車を返却して残クレ契約を終了させたうえで新たに別の車を契約する形となります。返却時に残価を払う必要はありません。
5年目の車検の前に新車に乗り換えれば、車検にかかる費用を浮かすことができます。初回の車検は交換する部品も少なく、費用を抑えられる傾向です。
仮に1回の車検で約10万円かかるとしたら、新車に乗り換えた場合にかかる費用は車両価格と車検1回分(約10万円)になります。車体の状態やその時の市場価格にもよりますが、残価を新車の頭金に使用することも可能です。
残価クレジット契約終了後に車に乗り続ける場合、残価を精算するためにまとまったお金を用意するか、再ローンを組まなくてはなりません。
残価クレジット契約終了後のローンは車の年数が経過しているため審査が厳しく、新車を購入する際のローンと比べてローンを組める年数が短くなる、金利が高くなる可能性があり、新車に乗り換えるよりも月々の支払いが高くなってしまうこともあります。
それぞれにデメリットがあるので注意!
新車に乗り換えたほうが一見すると経済的に見えますが、新車に乗り換える場合もデメリットがあるので注意が必要です。新車に乗り換えた場合、新たな車の契約を結ぶことになります。
次の車も残価クレジットやローンを利用するのであれば、金利が発生するため本来の車両価格よりも多い額を支払うことになるでしょう。残クレは残価に対しても利息がかかるため、利息負担が大きくなる傾向にあります。
残クレやマイカーローンを利用して新車に乗り換えることで、月々の支払いは抑えられるかもしれません。しかし、車検代などを考慮しても長い目で見ると新車に乗り換えるほうが支払総額は大きくなるでしょう。
乗り続けるほうが経済的だが、よく考えよう
残価クレジット契約終了後、同じ車に乗り続けるほうが経済的と言えます。しかし、同じ車に乗り続ける場合は残価の精算にまとまったお金を用意するか、再度ローンを組む必要があります。契約によっては、新車に乗り換えるよりも月々の支払金額が多くなってしまうこともあるでしょう。
残価クレジットは、ライフスタイルに合わせて気軽に車を乗り換えたい人や、月々の支払いを抑えて車に乗りたい人におすすめの契約方法です。契約終了後、同じ車に乗り続けるのも、新車に乗り換えるのもメリット・デメリットがあるため、しっかり考えて決断したいですね。
出典
トヨタ自動車株式会社 トヨタ ヴォクシー 価格・グレード
トヨタモビリティ富山株式会社 お支払いシミュレーション
トヨタ自動車株式会社 トヨタ 残価設定型プラン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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