世帯年収2000万円以上の「富裕層」がよく身につける洋服のブランド「ナイキ」「モンクレール」を超えた1位の意外なブランドとは?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月19日 2時20分
富裕層といえば、ルイ・ヴィトンやエルメスなどの高級ブランドを身につけ、高級車に乗っているイメージをもつ人も多いでしょう。しかし、近年の若い富裕層にとっては、必ずしも高級品を所有することがステータスとは限らないようです。 そこで今回は、世帯年収2000万円以上の富裕層がよく身につけている洋服のブランドランキングと、イマドキの富裕層が何にお金をかけているのかについてご紹介します。
世帯年収2000万円以上の割合
厚生労働省の「2023(令和5)年国民生活基礎調査の概況」によると、世帯所得2000万円以上の割合は、全体のわずか1.3%です。
なお、平均所得金額は524万2000円、中央値は405万円となっています。さらに、平均所得金額以下の世帯の割合は62.2%にもなります。世帯年収2000万円は平均所得の3.8倍以上であることから、富裕層と考えてよい年収といえるでしょう。
イマドキの富裕層は何にお金をかけている?
世帯年収2000万円の家庭では、どのようなもの(こと)にお金をかけているのでしょうか? 富裕層がよく身につける洋服のブランドや、お金の使い方の傾向を確認してみましょう。
よく身につける洋服のブランド
世帯年収2000万以上の人が、普段身につける服装を確認してみましょう。
Black Card Ⅰ 株式会社が世帯年収2000万円以上のラグジュアリーカード会員に対し2024年2月に「ラグジュアリーカード会員ライフスタイルに関する調査」を行いました。アンケートによると、よく身につける洋服のブランドトップ5は、表1のようになります。
表1
ブランド | 割合 | |
---|---|---|
1位 | ユニクロ | 42.1% |
2位 | モンクレール | 21.9% |
3位 | ナイキ | 17.0% |
4位 | ラルフローレン | 15.2% |
5位 | ノース・フェイス | 12.3% |
※Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード会員ライフスタイルに関する調査」を基に筆者作成
また、よく身につけるハイブランドは以下の表2の通りです。
表2
ブランド | 割合 | |
---|---|---|
1位 | ルイ・ヴィトン | 24.0% |
2位 | エルメス | 18.1% |
3位 | グッチ | 12.6% |
4位 | バーバリー | 12.3% |
5位 | プラダ | 10.8% |
※Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード会員ライフスタイルに関する調査」を基に筆者作成
お金の使い方の傾向
よく身につける洋服のブランドを見ると、富裕層は極端に服装にお金をかけているというわけではないことが分かりました。
では、どのようなことにお金をかけているのでしょうか? 表3は、「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」からお金の使い方についての質問に対する解答の上位3つを表にしたものです。
表3
お金の使い方 | 割合 | |
---|---|---|
1位 | 自分の好きなものには出費を惜しまない | 73.2% |
2位 | 家族や仲間との時間には出費を惜しまない | 70.8% |
3位 | 自己投資になる体験には出費を惜しまない | 56.1% |
※Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」を基に筆者作成
出費を惜しまないものとして上位に入っているのは、好きなことや経験などであり「高価な物」には執着していないことが、この結果からも分かります。
つまり、今の時代の富裕層は「物」よりも「時間」に重点を置いているといえるでしょう。
年収2000万円以上の富裕層がよく身につける洋服のブランド1位は「ユニクロ」
富裕層はハイブランドの洋服を好んで着ていると思われがちですが、近年は必ずしもそうとは言い切れないようです。世帯年収2000万円以上の富裕層がよく身につける洋服のブランドの1位はユニクロで、富裕層の4割以上が選んでいます。
さらに、好きなことや時間にお金を費やす傾向があることも分かりました。これらのことから、今の富裕層は「物」よりも「経験」や「時間」など目に見えないものにお金をかける傾向があるようです。
これらは物を購入して得られる一時の満足感よりも思い出として永続的に記憶に残る傾向があるため、価値が高いものとして認識している証拠とも考えられるでしょう。
出典
厚生労働省 2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況
Black Card Ⅰ 株式会社 ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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