節約のため、外食前に自宅で「おにぎり」を食べるようにしています。腹持ちがよいので「外食費」を抑えられていると思うのですが、体にはあまりよくないでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月22日 6時0分
節約のために、外食前に何か食べていくという方もいるでしょう。特におにぎりは、手軽に食べられるうえ、腹持ちがよいイメージがあるため選ぶ方が多いかもしれません。一方で、外食前のおにぎりが、体に負担をかけていないか不安になることもあるでしょう。 そこで本記事では、おにぎりの栄養素が持つ働きを詳しく解説します。節約につながる食べ方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
外食前におにぎりを食べるメリットについて
まずは、おにぎりの栄養素が持つ働きと、外食前に食べるメリットについて紹介します。
お米の主な成分は糖質(でんぷん)です。ごはんは太るイメージを持たれがちですが、ある程度炭水化物を摂取しないと体内の脂肪は燃焼されません。
ごはんのよいところは、ゆっくり消化されるために、血糖値が長い時間安定し、満腹状態が持続する点です。また、農林水産省北陸農政局によると、ごはんは糖質以外にも、たんぱく質やビタミンB、ビタミンE、ミネラル、食物繊維などを含み、バランスのよい食物とされています。
外食前のおにぎりで満腹状態が維持されるため、外食での食べすぎを防ぐことに期待できるでしょう。
さらに、お米をはじめとする糖質は、アルコールを分解する働きがあるといわれているため、お酒を飲むときにもよいとされています。
塩分・糖質の摂りすぎには注意が必要
おにぎりに使われる塩には、ごはんとのりの消化吸収を助ける働きがあります。ただし、摂取しすぎると体の不調を招きかねません。逆に、塩が不足すると胃酸が薄まり、消化吸収の妨げになってしまいます。おにぎりを作る際は、塩の量に注意しましょう。
また、おにぎりに含まれる糖質も摂りすぎには注意が必要です。糖質が分解されて作られるブドウ糖は、血液中では血糖として存在します。血糖値は、インスリンというホルモンによりコントロールされますが、ブドウ糖の量が過剰になると中性脂肪に変換され、脂肪細胞に蓄えられます。
そのため、ブドウ糖の基となる糖質を摂りすぎると、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積され、肥満や生活習慣病のリスクが高まるかもしれません。肥満予防のためにも、甘いものや主食の食べすぎには注意しましょう。
外食前におにぎりを食べると節約になる?
外食前におにぎりを食べると、消化がゆっくりで満腹状態が持続しやすくなるため、注文する量も自然に少なくなることが考えられます。
さらに、先に主食を食べているため、外食先ではライスやパン、麺類などの注文を避けることで節約につながるでしょう。少なくともライス分の200円~300円程度は節約できるかもしれません。
総務省統計局が公表する「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、1ヶ月の外食費の平均は1万4470円(2人以上の世帯の場合)です。
仮に月に3回外食に行ったとすると1回の外食費は約4800円です。2人世帯で、1回の外食につき400円~600円程度の節約ができたとすると、1ヶ月でおよそ1200円~1800円の節約が期待できます。
外食前のおにぎりで腹持ちアップ。ただし塩分・糖質の摂りすぎには注意が必要
おにぎりは、消化に時間がかかるため、満腹状態が長持ちします。さらに、アルコールを分解する働きもあるため、お酒を飲むときに食べるとよい効果があるといえるでしょう。
ただし、外食前におにぎりを食べ、外食先でも主食を食べると、糖質の摂りすぎになる可能性があります。外食前におにぎりを食べたら、外食先ではごはんや麺類などの主食を控えるようにしましょう。塩分の摂りすぎにも注意してください。
節約の面では、腹持ちのよいおにぎりを食べてから外食に行くことで、少ない注文数で済む可能性があります。おにぎりを購入せずに手作りすれば、さらなる節約に期待できるかもしれません。
出典
農林水産省 北陸農政局 特集 おにぎりについて知っていますか?
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 表I-1-1 消費支出の費目別対前年増減率(二人以上の世帯)-2023 年-(5ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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