仕事中、眠気覚ましについ「缶コーヒー」を買ってしまいます。140円でも「年3万円」と思うとかなりの金額ですよね? 節約のために我慢すべきでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月24日 4時30分
日常生活の中でつい使ってしまうちょっとした支出は「ラテマネー」と呼ばれ、節約の敵とみなされることが多いのですが、コーヒー購入費は名前のとおり「ラテマネー」の筆頭格です。 実際に計算してみると、平日に毎日1本ずつ缶コーヒーを自販機で買う人は、年間に3万円程度を缶コーヒーに出している計算になってしまいます。コーヒー好きの人でも、節約のためには購入を我慢するべきなのでしょうか。
缶コーヒーを全て「自作」に切り替えると、年間いくら削減できる?
筆者は社会人になってからコーヒーが好きになり、現在も1日に3杯程度は飲むのですが、ほとんどの場合は自宅で作って飲むか、出先では自宅で作ったコーヒーを「マイボトル」に詰めて飲んでいます。
基本的には安いインスタントコーヒーですが、たまに豆からひいて抽出したコーヒーも作ります。それでもコーヒー1杯あたりにかかる費用は10円~50円程度、1日あたりでは60円ほどでしょうか。
それと比べると、缶コーヒーは1缶で140円~170円程度とコストは高くなります。毎日2缶(1缶あたり150円)の缶コーヒーを飲むとすると、1日で150円×2缶=300円、年間365日で10万9500円かかる計算になります。
全て自宅でコーヒーを作った場合(1日あたり60円×365日=2万1900円)は、年間8万7600円が削減できます。家計の節約を最優先する場合は、缶コーヒー購入を控えたほうが良いといえます。
職場で気軽にコーヒーを飲みたい場合は、職場の電気ポットなどが利用できるのであれば、お気に入りのインスタントコーヒーやドリップコーヒーなどを手元に置いておき、いつでもコーヒーを作れるようにしておくとよいでしょう。
コーヒーを作る・片付ける手間をどう考えるか。
ただ、缶コーヒーの購入を全面的に否定するものではありません。外食の利用などと同じく、コンビニコーヒーや缶コーヒーもそれぞれの状況やこだわりに合わせて利用し、自身が最も満足度が高くなる選択をするのがいいでしょう。
ふだん自分で作って飲用するコーヒーを缶コーヒーに変えた場合、以下のようなメリットがあります。これらのメリットが1回あたり100円ほどで買えるとして、支払って良いコストだと思えるのであれば、購入すればいいのではないでしょうか。
・飲みたい瞬間にすぐコーヒーが飲めること。
・カップ洗いなどの、片付けの手間が省略できること。
・自作では再現できない、缶コーヒー独特の風味が楽しめること。
「缶コーヒーは飲みたいが、1回140円以上のコストが気になる」という人は、自動販売機やコンビニエンスストアで買うことは控え、お気に入りの缶コーヒーを量販店で「ケース買い」しておくことや、割安な大容量ボトルコーヒーに乗り換えてみることなどをおすすめします。
また、缶コーヒー購入費を削ることではなく、別の生活費を見直すことで家計費の節約を行っていくこともよいでしょう。自分の気持ちをよく考え、ストレスのない方法で節約をしていきましょう。
まとめ
缶コーヒーを自販機やコンビニエンスストアで購入することが日々の習慣になってしまうと、それだけで年間3万円以上の支出になる計算です。家計費の節約を最優先する場合は、コーヒーを自宅で作ってマイボトルで持ち歩くなどの工夫がおすすめです。
一方、缶コーヒーには片付けの手間が節約できるなどのメリットもあります。それぞれの状況に合わせ、柔軟に選んでいきましょう。
執筆者:山田圭佑
FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント
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