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物置に放置されていた「ペットボトルの水」。賞味期限が3年前に切れていたのですが、捨てて新しく買い直すべきでしょうか。

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月24日 3時30分

物置に放置されていた「ペットボトルの水」。賞味期限が3年前に切れていたのですが、捨てて新しく買い直すべきでしょうか。

物置で発見した賞味期限切れのペットボトルの水を捨てるべきか迷うこともあるでしょう。賞味期限は「美味しさや品質が保たれる期間」を示すもので、安全性が必ず損なわれるわけではありません。本記事では、賞味期限と消費期限の違いを整理し、古い備蓄水を賢く活用する方法を紹介します。家庭の節約につながるポイントも押さえて、無駄をなくす備蓄術を学びましょう。

賞味期限が切れていても飲める可能性がある

ペットボトルの水に記載されている賞味期限は、「安全に飲める期間」を示すものではなく、「製造元が品質を保証する期間」を示しています。つまり、賞味期限が切れたからといって、必ずしも飲めなくなるわけではありません。飲料水は適切に保管されていれば、品質が大きく劣化しにくいことが特徴です。
日本国内で製造されたミネラルウォーターの多くは、製造過程で加熱殺菌が行われており、細菌や雑菌の繁殖が抑えられています。また、食品表示基準においても、密閉性の高いガラス瓶やポリエチレン容器に入ったミネラルウォーターは、賞味期限や保存方法の表示を省略できるとされています。これらの容器に入った飲料水は、品質を長期間保てることが理由です。
 
近年では、大規模な災害に備えて、家庭に水を備蓄しておく重要性が高まっています。1人あたり1日3リットルを目安に、最低でも3日分、可能であれば1週間分の水を用意しておくことが推奨されています。備蓄水は命を守るために欠かせないものであり、普段の生活の中で計画的に管理することが重要です。賞味期限が切れたペットボトルの水でも、災害時の備蓄として役立てられます。
 

賞味期限と消費期限の違い

食品に表示されている「賞味期限」と「消費期限」には明確な違いがあります。「消費期限」は食品を安全に食べられる期間を示しており、消費期限を過ぎると健康を害するリスクが高まるため、摂取しないほうが無難です。弁当や調理パン、惣菜、生菓子などは、期限内に消費する必要があるでしょう。見た目や匂いに異常がなくても、消費期限を過ぎたものを摂取すれば食中毒のリスクが高まる可能性があることに注意が必要です。
 
一方、「賞味期限」は食品の美味しさや風味など、品質が保証される期間を指しており、期限が過ぎても保存状態がよければ安全に摂取できる場合があります。ペットボトル入りの水や缶詰、スナック菓子などが該当します。ペットボトルの水は密閉性が高く、殺菌処理が施されているため、保存状態が適切であれば長期間品質を保つことが可能です。
 

備蓄していたペットボトルの水を無駄にしない方法

賞味期限が切れたペットボトルの水を捨ててしまうのはもったいないことです。適切な方法で活用することで、節約につなげるだけでなく、無駄を減らせます。賞味期限が切れた水でも、未開封で保存状態がよければ飲用以外の用途に活用できます。例えば、お茶やコーヒー、スープなど、加熱が必要な料理に使用する方法です。加熱することで衛生面での不安を軽減しつつ、廃棄を防いで資源としての価値を活かせます。また、花や植物への水やりにも利用できるため、廃棄する前に再利用できる方法を考えてみましょう。
 
なお、ペットボトルの水を無駄にしないためには、ローリングストックという備蓄管理法を取り入れるのもおすすめです。古い備蓄品を使用する代わりに、新しいものを補充する方法です。ローリングストックを習慣化することで常に新しい水を備蓄でき、賞味期限が切れた水を消費できます。また、備蓄の管理がしやすくなるだけでなく、不要な買い直しも防げます。災害時の非常用として備蓄している水を定期的に消費することで、賞味期限切れの水を買い換える頻度が減り、家計への負担を軽減することが可能です。
 

賞味期限は切れてもすぐに利用できなくなるわけではない

賞味期限切れのペットボトルの水は、未開封の状態で適切に保存していれば再利用が可能です。調理や植物の水やりなどの用途に使用することで、無駄を減らして有効活用できます。また、ローリングストックを実践すれば、備蓄品を効率的に管理し、買い直しの手間や費用も削減できます。水の備蓄は災害時の命綱であるため、正しい管理と活用で家庭の節約と安全を両立させましょう。
 

出典

農林水産省 防災備蓄用の水は賞味期限が切れたら使用できなくなりますか。
東京都保健医療局 消費期限と賞味期限は、何が違うのでしょうか?【食品安全FAQ】
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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