2025年からオンラインで「免許更新」が可能に?対象者や仕組みはどうなる?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月25日 23時30分
2025年から、運転免許証の更新手続きをオンラインでできるようになることが話題になっています。多くのドライバーにとって朗報となる可能性がある一方、具体的な仕組みや対象者についてはまだ不明な点も多いといえるでしょう。 本記事では、オンラインでの免許更新について、現時点で判明している情報を基にまとめました。
オンライン免許更新の背景
近年、政府は利便性の向上と行政コストの削減を目指して、さまざまな行政手続きのデジタル化を推進しています。運転免許証の更新もその一環として、オンライン化が検討されてきました。
オンライン免許更新には、マイナンバーカードが深くかかわっています。運転免許証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ免許証」が2025年3月より導入されることにより、マイナンバーカードに運転免許証の情報も含まれるようになるため、オンラインでの手続きが可能になったといわれています。
オンライン免許更新の概要
2025年3月24日から、段階的にオンライン免許更新システムが導入される予定です。更新時に受ける必要がある講習をオンラインで受けられるようになり、対象者は、優良および一般講習対象者が検討されています。
ただし、これらの条件は今後変更される可能性があり、最終的にどのような人が対象になるかは、正式な発表を待つ必要があるでしょう。
オンライン更新時講習を受けるには、マイナ免許証が必要です。免許証は、現在の免許証を持ち続ける、マイナ免許証のみ、現在の免許証とマイナ免許証の両方を持つ、という3通りの方法から選べます。
マイナ免許証の運用開始にともない、新規取得や更新にかかる手数料の変更が予定されています。更新の手数料は、従来の免許証のみにすると2850円(現行2500円から350円値上げ)、マイナ免許証のみの場合が2100円(2500円から400円値下げ)、両方の場合は2950円になる予定です。
マイナ免許証を選択することで、従来の運転免許証よりも更新費用が安くなるでしょう。
オンライン更新のメリット
マイナンバーカードに運転免許証の情報が統合されることで、手続きに必要な情報の一元化が進むため、手続きが簡素化されます。
従来の更新手続きでは、講習を受けるために警察署や運転免許センターに直接出向く必要がありましたが、オンライン化により、仕事や家事で忙しい人々の負担が軽減されるでしょう。
更新時期が集中する時期の窓口は混雑しますが、オンライン講習が可能になることで、混雑の緩和も期待されます。
オンライン更新時の注意点
マイナ免許証への切り替え手続きや、写真撮影、視力検査などは運転免許センターや特定の警察署で行う必要があります。また、初回更新者や違反歴のある運転者はオンライン講習の対象ではないようです。そのため、従来通り対面で講習を受けなければならず、すべてがオンラインで完結するわけではない点に注意が必要です。
マイナ免許証は個人情報を含んでいることから、情報漏えいや不正利用のリスクがゼロではない点、有効期間などが表記されないことから、失効していても気づきにくい点も意識しておかなければならないでしょう。
オンライン更新時講習は、マイナ免許証を持つ優良および一般ドライバーを対象に2025年3月から開始予定
オンライン更新時講習は、マイナ免許証を持つ優良および一般運転者講習者を対象に、開始が予定されており、手数料の値下げや時間と手間の節約、混雑の緩和などのメリットが期待されています。
一方で、対象者が限られる点や、講習以外の手続きが必要な点、セキュリティーの確保など課題がないわけではありません。
制度が定着すれば、将来的にはよりドライバーにとって利便性が高い制度に変わっていく可能性があります。最新の情報に注目し、必要な準備をすすめておきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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