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冬ボーナス「50万円」もらえてうれしい! でも「全体の平均」よりは少ないの? 業種ごとの平均もあわせて比較

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月29日 2時30分

冬ボーナス「50万円」もらえてうれしい! でも「全体の平均」よりは少ないの? 業種ごとの平均もあわせて比較

日本の企業の多くでは、12月が一般的に冬のボーナスの支給月になり、それぞれの会社の規定や実績に基づいた金額が支払われます。今回の冬のボーナスで50万円をもらえた人は、給与所得者全体の平均から見ると多いのでしょうか? 少ないのでしょうか?   また、全体平均からは多いとしても、業種別の平均ではどうなのか知りたいという人もいるかもしれません。   本記事では、賞与の全体平均や業種ごとの賞与について紹介するので、気になる人は参考にしてください。

冬のボーナスの全体平均と業種平均はどれくらい?

給与所得者のボーナスの全体平均と業種平均について、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」に基づき見ていきましょう。
 
ただし、国税庁の「民間給与実態統計調査」で発表されている賞与は、通年の合計です。本記事では、ボーナスは夏と冬の年2回支給されると仮定して、通年の賞与の半分を冬のボーナス額として紹介します。
 
業種別の冬の平均賞与金額は、図表1のとおりです。
 
図表1

業種 平均賞与
建設業 40万5000円
製造業 51万5000円
卸売業・小売業 27万円
宿泊業・飲食サービス業 8万円
金融業・保険業 74万5000円
不動産業・物品賃貸業 31万5000円
運輸業・郵便業 31万5000円
電気・ガス・熱供給・水道業 69万5000円
情報通信業 60万円
学術研究・専門・技術サービス業・教育・学習支援業 50万円
医療・福祉 26万円
複合サービス業 58万5000円
サービス業 21万5000円
農林水産・鉱業 22万円
全体平均 35万5000円

国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査 を基に作成
 
全体平均は35万5000円になるため、冬のボーナス50万円は平均より多くもらっているといえます。しかし、賞与は業種ごとに大きな違いがあるため、自身が働いている業種内での比較が重要です。
 
最も平均賞与が多い業種は「金融業・保険業」、最も平均賞与が少ない業種は「宿泊業・飲食サービス業」になります。
 
また、同じ業界であっても大企業なのか中小企業なのか、自身の役職や成績などにも左右されるでしょう。
 

2024年度の冬のボーナスは前年よりも増えている?

帝国データバンクは、2024年11月18日から11月30日までの間に冬季賞与の動向調査をおこない、1万939社の回答を得ています。
 
同調査によると、1人当たりの平均支給額が前年よりも増加する企業は、全体の23.0%です。これは前年調査と比較すると、1.1%減少しています。
 
2年連続で冬のボーナスが増えている企業は12.0%です。また、「金融」「建設」「製造」「運輸・倉庫」は特に賞与が上がる企業が多いです。
 
企業によって賞与が上がる理由はそれぞれ異なりますが、上記の業界では、「設備改修工事の需要が高い」「インバウンド需要が高い」「ドライバー不足によって人材の争奪戦が激しい」などが要因として挙げられています。
 
なお、ボーナスはすべての企業で支給されているわけではなく、ボーナスがない企業もあります。2024年冬のボーナスについては、12.8%の企業では支給していません。また、冬のボーナス額が減った企業も13.9%あります。
 

まとめ

冬のボーナス50万円は、給与所得者全体平均から見ると多いといえますが、自身が働いている業種によっては平均を下回っているかもしれません。冬のボーナス額を決める要素は会社規模や個人の役職・成績なども影響するため、同じ会社内でもボーナス額に差が生まれます。
 
冬のボーナス額についてあまり気にしすぎず、有意義に活用してください。
 

出典

国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
株式会社帝国データバンク 2024年冬季賞与の動向調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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