祖母の家の大掃除中「聖徳太子」の1万円札を発見! 今でもお店で使うことはできる? お札が破損していても大丈夫?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月29日 2時40分
年末が近づくと大掃除をする家は多いですが、普段は掃除しない場所をきれいにしていると思わないものが見つかることがあるかもしれません。祖母の家を大掃除していて、「聖徳太子」の1万円札が10枚見つかった場合、現在の1万円札と同様に使っても問題ないのでしょうか。 また、見つかったお札がボロボロになっているときに、そのまま使えるのか知りたい人もいるでしょう。 本記事では、聖徳太子の1万円札は使えるのか、ボロボロになっているときの対処法について解説するので、気になる人は参考にしてください。
聖徳太子の1万円札は現在でも使用できる
聖徳太子の1万円札は現在でも問題なく使用できるため、きれいな状態で見つかったならそのままお店で使っても問題ありません。発行自体は1986年1月4日に停止されましたが、日本銀行が定める現在発行されていないが有効な銀行券に含まれています。
ほかにも、2007年4月2日に発行停止された「福沢諭吉」の1万円札も、状態が悪くなければ現在でも使用可能です。日本ではこれまでも複数回にわたって銀行券や貨幣が変更されていますが、古いものであってもお店で使ったり、預金したりはできます。
現在ではそもそもお札として発行されていない一円券、五円券、十円券、五十円券、百円券、五百円券なども使用可能です。
日本銀行法第46条2項では、「日本銀行が発行する銀行券は、法貨として無制限に通用する」と定められています。そのため、特別な措置がされない限り、昔のお金であっても問題ありません。
ただし、旧紙幣について見たことがない世代もいるため、人によっては偽札と勘違いする可能性も考えられます。また、セルフレジや自動販売機では、旧紙幣は対応していないことが多いです。
本来なら問題なく使える旧紙幣ですが、少しでも不安を感じるなら銀行窓口で交換するのも1つの方法です。
ボロボロになった1万円札は規定以上の大きさが残っていれば交換できる
大掃除で見つかった聖徳太子の1万円札がボロボロだったり、半分に破れていたりする場合、日本銀行の本支店で新しい紙幣と交換できます。ただし、無条件で交換対応をしてもらえるわけではなく、表裏の両面がある銀行券が規定以上残っていなければなりません。
具体的な規定については、以下を参考にしてみてください。
●全体の2/3以上が残っている 額面全額交換
●全体の2/5以上2/3未満が残っている 額面半額交換
●全体の2/5未満しか残っていない 交換できない
シュレッダーなどで細かく裁断されたお札であっても、各片を貼り合わせて、規定量以上残っていると判断されると交換できます。もしも、複数片に破れてしまった場合、貼り合わせてから銀行窓口に持っていきましょう。
ただし、各片を貼り合わせるときには、記番号の確認、模様の突合、色合いの確認などをおこない異なった銀行券の紙片などを貼り合わせないように注意する日値用があります。また、鑑定の参考になるため、貼り合わせられなかった紙片も持っていくようにしてください。
硬貨は、模様が認識できる場合、量目の2分の1を超えているなら、額面全額交換の対象になります。
なお、日本銀行の本支店では、旧紙幣や旧硬貨を新しい(現行の)紙幣や硬貨に無料で交換してもらえます。ご祝儀に使うなどで、新紙幣でそろえたいと考えているときにも交換可能です。
まとめ
聖徳太子の1万円札に限らず、過去に発行された銀行券や貨幣は現在でも使うことは問題ありません。仮にボロボロの状態で見つかったとしても、規定以上の大きさが残っているなら日本銀行で交換してもらえます。
ただし、旧紙幣はお店で使ったときに偽札と間違われる、セルフレジや自動販売機で使えないなどの問題が起きるかもしれません。旧紙幣を使うことに抵抗がある人は、現行の紙幣に交換してください。
出典
日本銀行 一万円券
日本銀行 その他有効な銀行券・貨幣
財務省 誤って紙幣を破ってしまった時は、どうすればいいですか
日本銀行 日本銀行が行う損傷現金の引換えについて
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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